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もっとわかる!IT系用語解説8選

皆さまこんにちは、まつこです。
この季節、街行くフレッシュな新入社員の皆さんの姿を見るたび「きょうも出勤して立派過ぎる!偉い!」という心の呟きがそろそろ声に出そうで危ないです。新出発の方もそうでない方も、毎日お疲れ様です。

そして新出発に向けて就職活動をおこなう皆さまにとっても、多くの企業に出会われているかと思います。
IT業界だと、耳慣れない言葉が当たり前のように説明会や面接で飛び出して、意味を聞きづらいなーと思ってモヤモヤしたこと、ありませんか?

言葉の理解によって、IT業界へのさらなる理解に繋がり、皆さまの就職活動をもっと充実させることができるはず。そこで今回は、知っているようで知らない、IT系用語を徹底解説します!


1.SIer(エスアイヤー)

SIerとは「システム開発のあらゆる工程を請け負う企業」のことです。正式にはSystem Integrator(システムインテグレーター)といい、和製に省略してSIerと呼ばれたり、さらに略して「SI(エスアイ)」とも呼ばれます。

もっと具体的に言うと、SIerはITシステムを求める「企業」に対して、システム構築・導入・運用のほか、課題分析やコンサルティングまでサービスをおこなう「BtoB」のビジネスを行っています。

SIerでも大きく4タイプに分かれ、メーカー系、ユーザー系、外資系、独立系となります。

SIerにも種類がある

ツリーベルは親会社を持たない独立系に分類されます。特定のパッケージや顧客に偏らず、自由度の高いITサービスを展開できることが特徴です。

2.SES(エスイーエス)

こちらもよく聞く用語。System Engineering Service(システム エンジニアリング サービス)の頭文字をとったもので、「お客様先にエンジニアを派遣して技術・労働力を提供するサービス」のことです。

SES事業をおこなう企業では、顧客から依頼を受けると、所属するエンジニアが顧客先に出向いて業務を行うため、「客先常駐」とも呼ばれています。

ツリーベルでもSES事業をおこなっていますが、その働き方には魅力も豊富。ぜひこちらもご覧ください。

3.一次請け

工事現場っぽい言葉ですね。これは「発注元から直接仕事を引き受けること、または引き受けた会社」のことです。元請け、直請け、プライム、などとも呼ばれます。

IT業界は、1つのシステムを1社が作っているとは限らず、作業や工程を分担して行っていたりします。図解してみましょう。


IT業界の構造

発注元の直下から一次請け、二次請け、三次請け…と深くなっていきます。一次請け企業が一括して受けた発注を、さまざまな下請け企業がシステム開発、設計、運用といった形で、納期に向けて協力し、完成させていきます。

どの商流に属しているかで、プロジェクト全体の管理をしたり、技術分野でシステムに携わったりと、必要なスキルが変化します。
また、商流が深くなるにつれて手数料が引かれるため、下流の会社ほど利益が少なくなり、仕事の質は単純作業的なものになっていきがちです。

まさに建設の工事現場と同じ構造であることから、「ITゼネコン」と表現されたりします。
就職活動をする際には、どの商流を担当していることが多いのか、なども企業選びのポイントにするといいですね。

4.インフラ

一般にインフラというと、道路とか電気とか水道とか、社会生活で必要不可欠なものを指します。
IT業界でのインフラとは「システムの基盤となる部分」を表します。

ITエンジニアにも種類がある

IT業界の中では、アプリケーションなどのソフトを開発するシステムエンジニアと、そのアプリケーションが乗る土台となるサーバ、ネットワークといったハードウェア、アプリケーションを作動させるためのOS、ミドルウェアなどのソフトウェアを構築するインフラエンジニアに大きく分かれます。

スマホでいえば、スマホ本体やネットワーク(ハードウェア)、基盤となるiOSやAndroid(ソフトウェア)の土台があって、インストールしたアプリケーションが正常に作動する、という仕組みです。重要ですね。

ツリーベルでもインフラ部門を構えており、その事業内容や取組みについてこちらで紹介しています♪

5.オープン系

何系の話が始まったのかと思いますよね。原宿系?

オープン系とはシステム開発のカテゴリのひとつで、「パソコンでできるシステム開発」のことです。

システム開発ってパソコンでやるものでしょ、と思いがちですが(私も思ってました)、このあと出てくる汎用系システムなどはまた異なる開発手法で行われています。

様々なメーカーやOSなどの機材、ネットワークを組み合わせるなど、多様な環境での開発が可能な手法です。
柔軟性の高さから、最新技術動向を取り入れやすいことも特徴です。

OSではWindows(ウィンドウズ)やLinux(リナックス)、MySQL(マイエスキューエル)やPostgreSQL(ポストグレスキューエル)などのオープンソースソフトウェア、プログラミング言語はJava(ジャバ)やPHP(ピーエイチピー)、Ruby(ルビー)、Python(パイソン)、などが代表的です。

代表的な使用場面は「業務系システム」といって、その名の通り企業内の業務を効率化・自動化するITシステムのことです。受発注管理システム、顧客管理システム、給与管理システム、在庫管理システムなどが挙げられます。

6.Web系

これは「ウェブサイトやアプリを構築するシステム開発」のことで、Webサイト、ECサイト、SNS、Webアプリやスマホアプリの開発は、すべてWeb系にあたります。普段の生活から最もイメージしやすいかもしれませんね。

一般ユーザーに向けた開発も含まれるため、見た目、機能性、使いやすさなどに対して、よりユーザー満足度を高める開発が求められます。

HTML(エイチティーエムエル)、CSS(シーエスエス)、JavaScript(ジャバスクリプト)といった言語が代表的です。

7.汎用系

汎用系は「汎用機でおこなうシステム開発」のことです。…え、汎用機とは?

パソコンやスマホが普及するより前から、銀行や政府といった大規模データを取扱っている機関で、「汎用機」と呼ばれるコンピュータが使用されています。

「メインフレーム」「汎用コンピュータ」とも呼ばれ、膨大なデータを超高速で処理し、高いセキュリティ性を持っていることが特徴です。

汎用機の中でのみ機能するシステム開発であることから、オープン系開発と反対に「クローズド」と呼ばれたりします。

8.組込み系

家電や機器など、「独立した機械の中に組み込まれたコンピュータを制御するためのシステム開発」です。

身近なところでいうと、例えばカーナビ。
画面上の地図の描画や、ナビゲーション機能に使用されるシステムは、組込み系開発の代表的なものです。

家電、スマホ、自動車、デジカメなど、私たちの生活に身近な電気製品のほとんどに組込み系システムが使われています。パソコンやスマホに限らず、さまざまなハードウェアへのシステム搭載をするため、ソフトウェア開発だけでなくハードウェアの知識も必要となります。

開発言語としてはオープン系でも出てきたJava のほか、C(シー)やC++(シープラスプラス)が代表的に使用されています。

おわりに

いかがだったでしょうか。今回はIT企業の種類や、技術分野の用語を多くご紹介しましたが、いざ説明しようと思うとけっこう難しいですね…。

これからの業界研究に向けて読んでいただき、説明会や面接で、より企業のことがわかる一助となることを願っております。

そして今回は紹介しきれていない用語は、また今後も解説していきたいと思います!次回もお楽しみに。

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