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IT企業のリアル~実際どうなのSES~

みなさんこんにちは。人事部のまつこです。
突然ですがここでクイズ。「SES」とはいったい何のことでしょうか?
 
①「システム」「エンジニアリング」「サービス」の頭文字を取ったIT業界のビジネスの一種
②「ス」「イ」「ス」、いわゆるヨーロッパのスイスのこと
③「すこんぶ」「いちご」「サンラータン」の頭文字を取ったすっぱい食べ物のこと
 
正解は①。これがわかった皆さんは業界研究が進んでますね!
②のスイスは正式には「Switzerland(スウィツァランド)」、③は私の好きなすっぱいものを並べました。スイスって「S」1個なんですね。
 
それはともかく、IT業界で就職を目指す皆さんは耳にしたことがあるかもしれない「SES」。
お客様先にエンジニアを派遣して技術・労働力を提供するサービスです。ツリーベルでも事業の柱の一つとなっています。
しかし、労働環境、コミュニケーション、スキルアップが見込めないなど、何やらよくないウワサもあるSES。本当のところはどうなのでしょうか。
今回はそんなきわどい疑問に、SESの形でエンジニアを経験してきた営業メンバーのYさん、Tさんに答えていただきました。

<社員プロフィール>
Tさん(以下、T):インフラ部門所属、2001年入社。通信、金融のお客様先で大規模ネットワークの運用、サーバ構築を担当し、2019年から営業へ異動。
Yさん(以下、Y):開発部門所属、2017年入社。新卒から電機メーカーでのプラント制御システム開発プロジェクトに参画。2020年から営業へ異動。


ツリーベルのSES割合

―今日はよろしくお願いします。
まず初めに、開発・インフラそれぞれの部門で、現在どれぐらいの割合でSESがおこなわれているのか、教えてください―

Y:開発を主軸とする東京事業所では、受託とSESで6:4の割合となっています。SESのプロジェクトに参画するメンバーは、首都圏のお客様先で常駐したり、リモートワークなどで業務をおこなっています。

T:インフラメインのシステムサービス事業部では、ほぼSESのプロジェクトがメインだったところ、近年は受託でのインフラ業務を開始しています。それでも全体の5%程度なので、現在もSESでの参画が一番多いですね。

SESってやっぱりブラック?

―世間的にはSESはネガティブイメージが多いようです。ズバリ、そのイメージについてどう思われますか―

T:過酷な労働環境、上位会社との人間関係、セキュリティリスクなど、SESだけでなくIT業界全般の昔からのイメージも相まって、そんな印象がついてるんだろうなと考えています。

たしかに過去は、長時間労働は当たり前、自社の商流の位置によっては元の単価が安いために給与が低い、など、私も辛酸をなめてきました・・(笑)

しかし今は働き方改革により、社会全体で残業規制が進みました。ツリーベルでも勤怠管理システムで社員の勤務時間を日次管理し、稼働の高くなっている現場は営業が調整に入り、お客様と是正をしているのが現状です。
限られた時間の中で生産性を高めていくという新たなミッションはありますが、誰もが働きやすい業界へ成長してきたなと思います。

Y:商流に関しても、エンドユーザーから遠いほど単価が安く、仕事のレベルが低い、エンジニアの給与も上がらないという、構造の問題があります。

ツリーベルは中長期計画としてエンドユーザーとの直接取引に取組み、2022年度は74%まで引き上げることができました
よりお客様に近い立場でITソリューションを提供する側として、会社全体で技術力を高め、お客様から信頼を得てきた結果だと思っています。

SESの良さや魅力

―逆にSESの良さや魅力ってどんなところにあるんでしょうか―

T:スキル面で言えば、技術をガッツリ学んで身につけていけることですね!
某通信会社のサーバ構築やシステム管理などのインフラ業務に携わってきましたが、こういった仕事はセキュリティの問題もあるので、一般の人は目にすることも難しい。
これだけインターネットが発達した現代で検索しても出てこない、そういう技術や製品を取り扱っています。

私は未経験で入社しましたが、自社から少なくとも3~5名程度のチーム体制でお客様先へ常駐するため、自社先輩メンバーのほか、一緒に参画している上位会社メンバーなど、相談できる環境としては充実していると感じました。

ITを学習してきた方にとっても、現場は未知の世界ですし、だからこそ学びが「実感」になり、「経験」として自分自身の力になっていきます。

そして1つの会社に所属しながら、異なる業種の企業課題にITを通じて取り組むことができるのは、SESの大きなやりがいでもあると思います。

Y:さっきもお話したように、お客様先には商流の異なるほかのIT企業のメンバーも働いています。

上場企業、超有名企業と同じプロジェクトで協働することもありましたが、その人たちの仕事の仕方、考え方、プレゼンスキルなどはやはり光るところがあり、とても勉強になりました。
その当時に仲良くなった他社メンバーの方とは今もやりとりをしていたり、営業へ異動した際は別の担当者へ繋いでもらったりと、コミュニティが広がったことも嬉しかったです。

自社内だけでは気づけない価値観や仕事への取り組み方を、「仕事仲間」として間近で学べることはSESの貴重な体験でした。

人生100年時代、さまざまな業種や技術分野の経験を持っていることは、長く社会で活躍するITエンジニアとして必要な一つの要素になっていくと考えています。
そして多様性が広がる昨今、SES構造の中で、立場も考え方も異なる他企業メンバーと協力して仕事をすることは、ITエンジニア以外でも役に立つ素晴らしい体験だと思いますね。

ツリーベルのSESトレンド

―いまツリーベル的に、SESのプロジェクトで盛り上がっているものはありますか―

Y:半導体不足が社会課題でもある中、ツリーベル開発部隊もメーカーの半導体装置の組込制御開発に参画し、現在20名のメンバーが携わっています。

数年前に、この分野を得意とするメンバーがまず切り込み隊長として参画し、現場のニーズ理解、信頼を得てきたことで、この人数規模まで拡大することができました。

各プロジェクトには核となるリーダーがおり、営業はこのリーダーと週1回の進捗会議のほか、お客様との定例会議、メンバーへの個別状況確認を行っています。
自社メンバーとお客様あってのSESですから双方のケアを大切にしていますし、自身もエンジニアを経験してきた身として、新卒からベテランまで働きやすい「ごきげん場®づくり」を実現したいと思っています。

この半導体プロジェクトを始め、その方針で各プロジェクトで現場拡大を進めています。

T:こちらのインフラ部門では、大手SIerのデータセンター運用をツリーベルで担当し、その運用体制が評価されたことで、さらにネットワークインフラの設計・構築~保守・運用まで担当業務を拡大する予定です。

厳しいセキュリティ要件が求められるインフラ分野で、経験豊富なベテラン層の連携や、若手メンバーが育っていることにより、対応できる分野が広がり、お客様へのワンストップでのインフラサービス提案が充実してきました。

また20年来のお付き合いがある大手通信会社との直接取引実現など、創業36年目で大きな一歩を進め、所属メンバーにとっても、よりやりがいのある仕事内容を提供する体制を整えています。

選考でのチェックポイント

―最後にSESについてひとことお願いします―

T:よく噂されるSESのデメリットに不安を覚える方もいるかと思います。
大切なのは、SESを実施する「企業そのもの」に目を向けることです。
社員を大切にする企業なのか、それはどんな施策や福利厚生に表れているのか、面接の際に面接官に聞いてみるのもいいかもしれません。

Y:未経験の方にとって、技術を習得し、経験値を積むにはとてもよい環境だと思います。これまで述べてきたように、ツリーベルでもさまざまな工夫をして、現場で働く社員の環境を整備しています。

その上で、配属予定のプロジェクトの規模感や、商流、ご自身と近い年齢や経験の方がどんなキャリアパスを歩んでいるか、などを面接で確認すると、より働く環境のイメージが具体的になっていくかと思います。
ツリーベルの面接でも、部門担当者からお話させていただくことがあるので、ぜひその機会に大いに聞いてみてください!

取材後記


負の部分がクローズアップされがちなSES。
しかし実際に経験したメンバーからお話を伺うと、ITエンジニアの初手として、技術的・人間的に成長するチャンスとして、効果的という新たな側面が見えました。
エンジニアの労働力・技術を派遣するサービスだからこそ、その一人ひとりを大切にする会社の施策、取組みが重要ですね。

ツリーベルでは「かかわるすべてをごきげん場®に」という事業方針で、働き方、健康増進、キャリアサポートなど、社員を多面的にサポート。その一端を垣間見た思いがします。
 
次回もお楽しみに。

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