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サイボウズ23新卒デザイナーの入社エントリ

はじめに

初めまして!
サイボウズの新卒デザイナーとして2023年4月に入社しました、かやです。旅行が大好きです。

入社から4ヶ月が経ち、新人研修を経て、最近配属チームも決まりました。このnoteでは入社エントリとして、一度就活につまずいてからデザイナーになろうと決め、サイボウズに入社するに至った私のこれまでを振り返っています。

発信系は慣れてないけど、あんまり飾らずそのままに書いたつもりです。ちょっと長めな自分語りかもですが、読んでもらえたら嬉しいです😀


始まりは「就活辞めたい」

私は2022年9月に慶應大学法学部を卒業しました。元々は22卒で卒業・就職するはずだったんですが、就活をやり直して2回やった分(半年休学した分)卒業が延びています。
一度目は総合職志望でいろんな業界を受けていましたが、4年の6、7月になって周りが立派に就活を終えている中、私の場合中々内定がもらえず、落ち込んで焦る毎日が続きます…。

就活って誰しも大変だと思いますが、私が感じていた大変さはあんまり健全なものじゃなかった気がします。
というのも、「大学で専門的なことをやっていない文系には、実質営業職しか道がない」とか、自信もないので「人気企業は厳しそう、どっか穴場ないかな、でも世間体の良いところがいいな」とか、狭い視野の中で自分のやりたいことを探そうとしていた私は、「この仕事やりたい」「ここの内定欲しい」みたいなものが見つからず…。
結局、こじつけてそれっぽい志望動機が言える企業を選び、それっぽい就活生を装ってうまくすり抜けられないかな、なんて考えていました。
でも実際選考に進んでみると、「面接官に見透かされないかな」とビクビクしながら臨む面接、上っ面の志望動機や自己PRを話す面接は、自業自得だけどかなり苦しいものがありました。就活はそんなものだとその時は思っていたので、「なんで上手くいかないの?」と段々自暴自棄になっていきました。

その後も続けていれば道が開けたかもしれませんが気持ち的に踏ん張れず、「就活辞めたい、もう一回最初からやり直したい」と諦めモードに入ってしまいました。

本当にやりたいのはデザインかもしれない

とにかく就活から離れたいという現実逃避で、「休学して海外にでも行こうかな」なんてことを考え始めました。元々行こうとしていた留学がコロナで中止になったのもありますが、就活を先延ばしするための真っ当らしい理由が欲しかったというのが大きいです。

そして海外に行ったところで何をするか?を考えたとき、 "就活でアピールできそうなエピソード作りをしに行く"みたいなのはうんざりで、せめてそのときは就活を忘れてのびのび好きなことをやろうと思いました。

そこで思いついたのが、アートとかデザインとか、何かしらの "ものづくり "に没頭したい!ということでした。
元々美術館巡りをしてアートに触れたり、趣味で刺繍や編み物など物を作る作業に没頭したりするのも好きでした。小中高生の頃は、図工や美術の授業があると朝からウキウキしていたぐらい。(小学校の卒業文集には「将来ファッションデザイナーになりたい」って書いていた😮)

そんなことを考えていたら、じわじわと気づき始めました。
私がなりたいのはデザイナーかもしれない…。
多分頭のどこかでは、そういう自分の手で何かを作り出す仕事に憧れがあるとわかっていた気がしますが、就活中は周りから逸脱したくないみたいな意識が邪魔して、その気持ちが見えなくなっていました。

散々自己分析をしていたのに、私は就活に失敗してようやく自分が本当にやりたいことに向き合い始めました(とほほ)。
(結局海外へは23卒としての就活を終えてから行くことに)

UX/UIデザイナーになりたい

とはいえ簡単にデザイナーを目指せるとも思えなかったので、「文系 デザイナー」で検索するところから始まりました。すると、一般大学や文系学部からデザイナーになったという就活体験記が案外たくさん見つかりました。

そしてその中にUX/UIデザイナー(「何それ?🤨」)になった方の記事もありました。UX/UIデザインについて調べると出てきたのが、

「これからはモノよりコト(体験)=UXが重要」
「AppleやAirbnbはデザイン経営で躍進した」

などなど…。
注目されている分野であること、そして、デザインというとアーティスティックなものというイメージが強かったので、経営とかイノベーションとか、ビジネスで必要とされているということに興味が湧きました。

更に調べて驚いたのが、大学の社会学系のゼミで勉強した調査手法や考え方が、デザイン(リサーチ)でも使われていることでした。
ゼミではインタビュー結果をKJ法で分析したり、フィールドワークをしてフィールドノーツを書いたりしたことがあり、人の内面の考え方や価値観を深く知ること、量的なデータだけを見るのではなくて実際に自分で見たり聞いたりしてこその発見があるのが楽しいと思っていました。大学で勉強したことの中ではトップくらいに面白かったかもしれません。
デザインの分野ではそれらがユーザーを理解するための方法として使われると知ってからは、より興味が湧きました。

また、いろんなバックグラウンドを持った人がUX/UIデザイナーとして活躍しているのを知り、私みたいな経歴が異色とかハンデとかいうわけではなく、むしろそれで良いんだという希望も持てました。

こうしてUX/UIデザインという、自分の好きなこと −何かを作り出すこと、人の価値観とか考えを知ること− ができそうな道を目指してみたいと思い立ちました。

デザインの勉強を始める

本当にデザイナーになれるのか不安はありながら、7、8月頃からとりあえず勉強を始めてみることに。最初にやった勉強方法はこんな感じです。

  • 本を読んでデザインの考え方や方法論を学ぶ

  • YoutubeやUdemy、短期のオンラインスクールでツールの使い方を学ぶ

  • Cocoda Training(現在は終了)やReDesigner for Studentの勉強コンテンツに取り組む

  • 身近なアプリのUIをトレースして考察してみる

好き嫌いとか向き不向きって何となくすぐ自分でわかると思いますが、勉強する中で「あ、やっぱり面白そう」と思えたときは、ホッとしました。
インプットを進めながら、一からモバイルアプリをデザインしてみたり、短期のインターン(冬に1社参加)で作品を作ったりもしました。

デザインを勉強するために読んだ本の画像
勉強するために読んだ本たちの一部

また11月頃から、デザインリサーチなどを主事業としている会社で長期インターンも始めました。元々noteで追っていた方がtwitterで学生を募集しているのを見つけ、勇気を出してDMし、ありがたくも1年近くインターンをやらせて頂きました。
インターンでは、クライアントワーク内でのアイディエーションやワークショップに部分的に参加させてもらうこともありました。これがすごく楽しかった…!クライアント、インターン先の社員さん、私含む学生、いろんな人でワイワイしながらデザインに関われるのっていいなと思えました。

就活、そしてサイボウズへ

1、2月頃、そろそろまた就活と向き合わなければと思い、エントリー用のポートフォリオ作成を始めます。他の学生が公開しているものを見たりネット上の情報を参考にしたりしながら、作っては壊して…を何回も繰り返しました。自分の好きなこととはいえ、これで良いのかと不安になったり自信がなくなったりして、スムーズには進みませんでした。

本当は未熟な段階でもポートフォリオを企業に提出してみてブラッシュアップしていくのが良いとされていますが、私の場合長いこと温め過ぎてちゃんとエントリーし始めたのが5月という…だいぶ遅い時期でした(とほほ)。

実際に作ったポートフォリオの一部分の画像
実際のポートフォリオ

サイボウズには、冬頃にオンライン説明会で出会いました。
サイボウズに惹かれた理由は、会社全体で共有されている価値観、デザインや製品に込める思いの部分が大きかったです。色んな人の価値観や考え方を知りたいというモチベーションからUX/UIデザインに興味を持った私にとって、BtoBで幅広い業界のユーザーと接点があること、社内やユーザーの多様性を大切にする文化があることは、すごく魅力的でした。入社後も感じていますが、人の温かさや心身健康に働けそうだったことも理由としてあります。

就活二度目とはいえ、やっぱり面接は緊張したし苦手意識は最後までありました。ただ一度目に感じた大変さとか苦しさはなく、自分のこれまでの話ややりたいことを面接官にそのままに伝えると、無理に頑張らなくても自然と言葉に熱が入るのが自分でもわかりました。

7月頭に内定が決まったときは、嬉しさと安心感と解放感でいっぱいでした。こうして長い就活が終わり、今に至ります。

最後に

遠回りをしましたが、就活を通して "自分の本音に素直に従うこと"が大切だと身をもって感じられたのは、今なら良かったと思えます。

入社前を振り返ると、デザイナーになる道を選べたこと、今自分の好きなことに夢中になれていること、先輩・同期・会社始め恵まれた環境で社会人をやれていることが、嬉しくてありがたくて…と改めて感じます。

UX、UIといっても範囲は広いし、その中で、あるいはそれ以外で自分がどんな道を進んでいくのかまだわからないですが、今できることに集中して、何より楽しむことを大切にしたいです。

今回はここら辺で!入社後のこともまた追々書きたいです。

これからも頑張ります!
最後までありがとうございました〜😊


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