自分のルーツ、自分の居場所

去年の年末。
施設に入っている祖母の代わりに、祖母の家で正月飾りつけやら、お掃除やらと年始の準備をしていた。

実のところ扁桃炎やらアキレス腱炎やらで不調が続き、大した作業もしてないのに疲れたなぁと思いつつ作業をしていると、和室で仏壇を掃除していた父が何やら騒いでいる。

何の騒ぎかと思えば、仏壇の引き出しから和歌が沢山書かれているノートと家族写真が数枚出てきた。どうやら、20歳で亡くなったイケメンの叔父が丁寧に記録していた和歌集と家族の記録のようだ。

写真を見た時、
「やっぱりそうか」
と、私は自分のルーツを改めて感じた。
というのも、曽祖父や祖父たち兄弟の並ぶ家族写真に紛れて、白黒写真でも明らかに眼の色の明るさが感じられる年層の外国人女性の写真があったからだ。