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パンドラの箱 知らない幸せ

こんにちは。
海外放浪人こと旅人Mari姉です。

今回は学歴においてとても優秀であった友人から言われて
激しく衝撃を受けた言葉について。


中学校・高校と6年間も同じ学校に通っていたにも関わらず
偏差値並びに語学力において激しく差がついた私と友人。


勉強好きの友人はあっさりと日本屈指のトップ大学へ進学。
大学で友人は英語・中国語・中国史において
返済不要奨学金をもらえるほど、優秀な成績を収めて卒業。


でも、
友人はその後、希望して入った上場企業であったにもかかわらず、
学業とは異なる点数付けの環境に耐えられず、仕事をやめ、家事手伝いへ。


この話を私が聞いたのはシンガポールで外資系金融関連企業勤務中。

英語&中国語

あれ、もしかして、ここって、友人の得意としている

中国語と英語

で奨学金もらえるほど優秀な友人が本領発揮出来て、
気分転換にぴったりな環境じゃない?
学業と社会のギャップに苦しむのであれば
得意な分野が使える世界を見てもらえれば元気がでるかも!

と考えた私は、早速友人にシンガポールでの短期旅行を持ち掛け。
その2週間後にはシンガポールチャンギ空港で高校来の友人と再会。

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空港で再会をひとしきり祝った私たちは私のアパートへ移動。

外国語が得意な友人は実はこれが最初の海外旅行。
きっと私みたいに、新しい世界を見てワクワクするんじゃないかな、
と思った私は観光地のみならず、ディープなローカル感漂う場所へも。

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私みたいに語学力がなくても、折角の友人との観光、思う存分楽しみたい!と、全力で全日程を楽しみつくした!!
と感じ入っていた友人の帰国日。


友人をチャンギ空港へ送りに行ったときに友人はぽつっと。

語学力に自信があったのに、殆どコミュニケーションが取れない自分に
もっと落ち込んだ。
日本の、枠の中で大人しくしていればよかった。
こういう世界があるって知らなければよかった。


その時に殴られたような衝撃を受けて返す言葉が見つからずに、

「来てくれてありがとう。じゃあ、日本へ気をつけて。また会おう」

とありきたりな別れの言葉で旅を終わりに。
今は友人は稼業を手伝いつつ、自宅からあまり出ない生活をしていると。


ふとした時に、この友人の

知らなければよかった。

という言葉を思い出す。


私はパンドラの箱を片っ端から開けまくって、
知りたくないものだったらすぐに記憶から削除できる能力がある。

この記憶からなくなることが語学力習得において、
相当なデメリットであったのに。
『パンドラ箱』対応として素晴らしい効果をもたらしていたワケで。

そう考えると、記憶力が悪くて語学力がいつまでたっても向上しない自分自身も好きになれる。

いつか痛い目を見る可能性があるパンドラの箱だけど、
私は、これからもどんどん開けていく。

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