南は、暑い


テントで寝ていると大抵、朝は必然的に早起きになる。
それは日光で身体が目覚めるからとか、大体夜寝るのが早いからとかではなくて、もっと物理的に、気温の変化が身体を強制的に覚醒させてくるからだ。


初春や晩秋は、早朝寒くて目覚める。ある程度防寒対策して寝ても、朝露の冷たさには勝てないのだ。逆に、気温が上がってきて暑くて目を覚ますパターンもある。


夏から秋にかけては、本当にそれだ。暑すぎて絶対起きる。
テントの中というのは意外と熱が篭るもので、特にフライシートをかけていると確実に蒸し風呂状態になる。おちおち寝ていられない。今日もそれで目を覚ました。九月下旬とは思えない暑さだった。これが本州最南端効果なのかどうかは、ちょっとよくわからない。



自転車を漕ぎ出す。グーグルマップにはある程度平坦だと聞いていたのだけれど、全然しんどい。短めの勾配が無限に存在しているせいで、楽なポイントがほとんどない。


↗↘のような山型の坂であれば、下りの余力で進めるためそこまで辛くないのだが、性質が悪いことに↘→→↗みたいな下って微妙に平地を挟んでまた坂、みたいな構造ばかりだから、全然楽じゃない。短いのに急勾配だし。





道の駅発見。ちょうどいい時間だし、休憩に決定。





足湯!いいねえ!行ってみた。
比較的熱めのお湯。いい感じ。平日の昼間だからか貸切状態だった。疲れが癒やされる~




お昼ごはんの炙りチーズサーモン丼。めえええええっちゃくちゃ美味い。
ヘルメットを抱えていたからか、店員のお姉さんに、自転車で来たんですかと話しかけられた。そのまま軽く雑談。このあたりは自転車だと大変ですよね、という言葉に赤べこのごとく頷いた。

































本日の世界遺産ラッシュのコーナー。三段壁は迫力があった。洞窟の方は正直しょぼかった。千畳敷はもう圧巻の景色だった。これまでの旅のベストテンに間違いなく入る。ただ、岩場にカップルの落書きが多くてそこだけ最悪だった。書くだけ書いて別れたカップルがいたらマジで許せん、ちゃんと添い遂げろや。









途中で通過した地ビールのことが忘れられなくて、ビール購入。
本当は工場見学したかったのだが、立地が微妙なので飲めないということを憂いて移動してしまった。地元のスーパーなら売ってるかな、と町で探したが全然置いてなくてショック。でも、ビールはなんでも美味い。

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