九月二十二日を忘れるな


その日が何を意味するかと言えば、つまるところかの僕の誕生日である。ハッピーバースデー、僕。この世に生まれてきてよかったね、僕。


自分の生誕を祝うと同時に、僕が生まれてきてよかったと思えるような素敵な環境を作り上げてくれている、家族・友達・恋人(いない)、そしてこの記事を見てくれている貴方にも感謝の気持を忘れない。二十二日生まれの二十二歳です、どうぞよろしく。




なので今日はもう移動はしない。心身ともに休めるべく、朝から感謝の飲酒である。美味しい。






チーズが食べたくてワインも飲みたかったので久しぶりのサイゼリヤ。一人でもピザ食べちゃうもんね。



誕生日といえばケーキに蝋燭を立てて吹き消すのが定番だが、残念ながら僕が甘いものが苦手なせいでそれをできなかった我が家は、何故かケーキの代用品としてピザをチョイスし、その上に立てた蝋燭を吹き消した記憶を思い出す。丸いし切り分けるからって理由で選択したんだろうな。いや、たしかにそこだけ切り取ると近いけれど。今だったらシカゴピザとかでやったらなかなかそれっぽいかもしれない。全然映えないけど。



ワインとチーズの好相性に舌鼓を打ちながら、僕はパソコンを開いた。

7年ほど前から誕生日の習慣となっている行いがあって、この日は自分の趣味前回の短編を書き上げると決めている。これはできることなら、死ぬまで続けたいと思っている。んで僕亡き後、誰かが短編集とかにまとめてくれたら嬉しいかもしれない。成長とか性癖とかが見えて。いや、やっぱ恥ずかしいからやめてほしいかもしれない。






ドリンクバーのジュースを一周して、ホットコーナーの紅茶もコンプリートしたので、昼兼晩御飯としてドリアとワインのおかわりを注文。1000円という綺麗な会計だったのが崩れてしまうが、まあ今日くらいは欲のまま生きても罰は当たるまい。



気づけば窓の外ではぱらぱらと雨が降り出していた。一人で過ごす誕生日に雨、というのは物寂しい気もしたが、たまにはそういうのも悪くないのかもしれないな、と思った。






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