とら~ぬのJuke BoxⅠ~村下孝蔵~
これがジュークボックス。昔は喫茶店等によくあって、お金を入れてボタンを押すと曲が流れるというものだった。私自身は昔地元んボウリング場に似たようなものがあったなあ、という印象しかない。これも昨今のカラオケやダウンロードブームで次第にすたれていった。
とら~ぬのJuke Box。このシリーズでは一人の歌手をフィーチャーし、私の独断と偏見で何曲か紹介させていただくシリーズとする。
記念すべき第1回はこの人。村下孝蔵。
私の彼との出会いは小学生のころ。母が買ってきたアルバム「七夕夜想曲」をひたすら車で聞いていた記憶がある。そのあと大人になって別に触れる機会があり、大人になってすっかりハマった歌手の一人である。もう亡くなってしまったがフォークとJ-POPの過渡期を語る上では彼の存在は外せないと思っている。
彼の曲については一言でまとめるととにかく「日本語が綺麗」。この一言に尽きると思う。それに色気ある声がマッチして、聞いていてすごく心地よいのだ。そんな彼の世界をぜひ堪能してほしいと思う。
1.初恋
彼の最大のヒット曲。
「五月雨は緑色」
この一フレーズで私は彼の世界に引き込まれた。なんと優美な響きだろうか。程よい柔らかさの中にある色合い、といえばいいのだろうか。そのような思いがまた哀愁を誘うのだ。
この曲は実際に彼の「初恋」がモチーフであり、番組にその本人を呼んだこともあるらしい(無茶苦茶かよ)。出てきた瞬間の彼の照れ臭そうな表情がまた忘れられない。
この曲はたくさんの歌手にカバーされている。以下にいくつか紹介しておこう。
これは高橋優版。こちらの方がやんちゃ感がある。
これは玉置浩二版。探していて初めて聞いたがこれはこれで悪くない。
女性も結構カバーしている。
これは森口博子版。アコースティックギターがいい味を出している。
これは島谷ひとみ版。伸びやかな歌声がこの曲の世界観とあっている印象がある。ほかにも枚挙にいとまがないので是非いろいろ聞いて好みを探してほしい。
2.夢のつづき
※YouTubeにはカバーしかなかったのでニコニコから。
貴重なPVとともに。サビの歌詞がすごく気に入っている。
一つ上の愛を求めたわけじゃない 一つ上の恋を探したわけじゃない
ここにまた不思議な切なさが感じられる。
3.陽だまり
少し切ない曲が続いたのでここらで明るい曲を一つ。
めぞん一刻のOPにもなった名曲である。これは是非斉藤由貴の「悲しみよこんにちは」と合わせて聞いてほしい。ファンの中では「この2曲でめぞん一刻を語れる」という人もいるほど世界観がよく出ている。いうまでもなく村下氏の方が五代君、斉藤由貴の方が音無さん。僕は「卒業」よりこっちの方が好き。
4.ロマンスカー
生前彼が一番気に入ってた曲とのことで、出棺の際もこの曲が流れたそうだ。別れ際の哀愁が彼らしい世界観で描かれていると思う。これも大人になってすっかりハマった曲の1つだと思う。
5.かざぐるま
僕の中ではこの曲が一番切ないと思う。一瞬の風に回るかざぐるまに例えて恋愛のちょっとした重苦しさとでもいえばいいのか、心のもの悲しさをうたった名曲だと思う。
番外編:氷の世界
※これもniconicoからLIVE音源を。
これは彼の歌ではなく井上陽水の歌である。井上陽水の歌の方が馬力があるが、村下の歌い方で歌うとこんなにも色気のある感じになるのか、と鳥肌が立った名曲である。これはどうしても推したかった!オリジナルも掲載するので是非聞き比べてほしい。
以上、今回は完全に私の趣味だけで選んだJuke Box。堪能していただけただろうか。
この企画では皆様から歌手のリクエスト、シチュエーションのリクエストがあればそれにも可能な限りお答えしていきたい、と考えている。
今日の企画は夕飯を食べ終わった後にしっとりコーヒーでも飲みながら楽しんでほしい。彼の歌はもっと広まってほしい。
とら~ぬのJuke BoxⅡに続く
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