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メジャーな星座一言紹介(夏)

星の観望会で、子供たちの興味を引けるように独断と偏見で選んだ星座について、神話を一言レベルでまとめてみました。
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こと座

琴の名手オルフェウスが持っていた琴になります。
オルフェウスの妻を冥王ハデスから琴を奏でて取り戻しますが、連れて地上に帰る際に地上まであと一歩のところで約束を違えて後ろを振り返ってしまいます。
結果、妻は冥界に連れ戻され、悲観したオルフェウスは身を投げて死んでしまいます。その琴をゼウスが拾い星座としました。

わし座

全身が金色に輝くトロイアの王子ガニメーデスを天に連れ去る時に変身した鷲の姿とされています。
またはゼウスが使う雷の矢を運ぶ鷲とも言われています。

はくちょう座

スパルタの王妃レダを口説くために変身したゼウスの姿とされ、レダとゼウスの間に生まれた子がふたご座のカストルとポルックスです。
または川に身を投げた琴の名手オルフェウス、川に落ちたフェアトンを探す友人のキクヌスが変身した姿とも言われています。

ヘルクレス座

ギリシャ神話最大の英雄ヘラクレスが12の冒険を成し遂げて神の仲間入りをし、星座になった姿になります。

へびつかい座

名医アスクレピオスになりますが、あまりにも優秀で死者を蘇らせることもできたほどでした。
このことに激怒した冥王ハデスがゼウスに訴えます。やむなくゼウスはアスクレピオスに雷を落とし星座として夜空にあげました。
余談ですがWHO(世界保健機関)のロゴに描かれる蛇が巻きついた杖はアスクレピオスが持っていた杖で医学の象徴になります。

かんむり座

勇者テセウスと別れ悲しんでいるクレタ島の王女アリアドネに酒の神ディオニソスが送った冠になります。

りゅう座

百の頭を持つ竜ラドンになりますが、頭が100もあるため常に眠らず黄金のリンゴを守っていました。
ヘラクレス十二冒険の11番目でリンゴを取りに来たヘラクレスにヒドラの毒がついた矢で射られ退治され、女神ヘラによって星座にされました。

いるか座

海神ポセイドンの妻になることを拒んで逃げたアンフィトリテを探して連れてきたイルカ。
または音楽家アリオンが死ぬ前に琴を弾いて海に身を投げた際に命を救ったイルカとされます。

や座

アポロンがキュクロプス(サイクロプス)」を撃ち殺した矢。
ゼウスをガミメーデスに夢中にさせた愛の女神エロスの矢(キューピッドの矢)
ヘラクレスが恩師ケイロンを誤って射た矢などとされます。

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