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【ドイツあれこれ】突然、空路を絶たれて

[初出:2010月4月]

前から決まっていた仕事が急につぶれた。火山灰による欧州空港の閉鎖で、クライアントが来れなくなったからだ。キャンセル規約もあるのだが、自然災害は不可抗力であるから、いたしかたない。

週明けも空港閉鎖が続き、仕事以外にもその影響を身近に感じている。日本から注文した品物が届かない。習い事の先生も帰省先から戻らず、レッスンはお休み。夕食を約束した友達も、出張に出たきりご主人が帰ることができないとかで、子守のために出かけられない。

米国を発ったメルケル首相もポルトガルに着陸し、ドイツに向かって陸路を北上するはめに。3日間の流浪の旅を終えて、やっとベルリンに戻った。ご苦労なことである。まあ、旅先で立ち往生している人々よりもましであるが。現代社会がいかに空路に依存しているかを実感している。

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