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【ドイツ風物詩】お祭りの日は犬も重装備

[初出:2010年1月]

「グラスなしで楽しさアップ」と、市当局のポスターは謳う。ケルン市は、路上のガラス破片による被害を防ぐために、カーニバルの間、市街地における瓶やグラスの使用を禁止した。自由の侵害だとする市民の訴えを受けて裁判所がそれを退けたものの、直前に第二審で禁止が認められた。細長いグラスで飲むのがしきたりの地ビールも、プラスチックコップで嗜むことになった。

同様の問題を抱えるデュッセルドルフも無防備ではない。とはいえ、市民ではなく、犬の話である。一昨年から、旧市街をパトロールする警察犬に専用の靴が配給された。お犬様はよくても、素手でお菓子を拾う子供たちはどうなるのだろう。

折しも今年のカーニバルは寒波に見舞われた。夜の冷え込みで、雪が路上のゴミを包んだ。おかげで、片付くまでに余計に時間がかかった。

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