【ドイツあれこれ】庶民派メニューの勝ち
[初出:2010年3月]
ドイツ行楽地の定番メニューは、ソーセージとフライドポテトである。動物園などの家族連れで行くところには、それしか置いていないことも多い。ベジタリアンの自分には、つらい。
ある博物館のソーセージ売り場でいつものようにため息をついると、隣りにきちんとしたレストランのあることに気がついた。テーブルクロスが、セルフサービスとの差をアピールしている。そちらの方がまともな飯にありつけそうだと移動した。店内はあまり客がいなくて、静かだ。一瞬の優越感を味わった。
しかし、これには後日談がある。午後になって、お腹が痛くなった。博物館で食べたエビ入りの卵焼きに当たったらしい。確かに、大衆向けの店の方が回転はいいから、食材は新鮮かもしれない。こんなことなら、おにぎりでも持っていくのだった。