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メモリモジュールの硫化対策

こんにちは、トランセンドジャパン株式会社 プロジェクト営業部です。今回は最近お引き合いの多い「硫化対策メモリモジュール」のお話しです。

原因不明のメモリ故障を突き詰めてみたら硫化だったという事があります。
なお、わかりやすいCG動画もあるので、「文字なんて読んでられないよ」って人は末尾のYoutubeリンクをどうぞ!

まずは要約から。

原因不明なメモリ故障、硫黄による硫化が原因の可能性があります。トランセンドの硫化対策品で事前対策を!

硫黄発生例

特に日本は温泉地も多く、また最近では都市部での排気ガス等も、硫化の原因になると言われているケースもあります。

とは言っても、パソコンを使うのは空気の綺麗な高原の中(那須が良いですね)でだけにする!なんて事ができるわけもないわけです。

トランセンドの硫化対策 概要

自動車の排気ガス、温泉地、鉱山など空気中に硫黄成分が含まれる環境では硫黄が金属と反応することにより、メモリモジュールが正しく動作できなくなることがあります。トランセンドの硫化対策モジュールはこのような不具合を低減させるために硫化耐性のあるチップ抵抗器を使用しています

■硫化メカニズム

メモリモジュールの表面(金端子部を除く)に直接コーティングを施し、PCBと全搭載部品をカバーします。これにより、環境要因による製品の劣化を防ぎ、システムの耐久性や信頼性を高めます。(図1参照)

硫化メカニズム

■硫化対策の方法 <パターン1>

硫化耐性のあるチップ抵抗器を使用することで硫化物の発生を抑制します。チップ抵抗器の硫化対策はベンダーによって様々ですが、一般的には2つの方法に分類されます。

1つは図2で示すように電極に金や合金など硫化耐性のある材料を使用する方法です。効果は高いですが、コストが高くなり、使用する材料によって電気抵抗も変化します。

硫化対策1

■硫化対策の方法 <パターン2>

もう1つは図3のように耐硫化層で電極を隔離する方法です。これにより硫化水素と銀の化学反応を防ぐことが可能です。この方法は硫化対策としてよく用いられています。



硫化対策2

空気中の硫黄成分は、汚染レベルが高いと増加するため、そのような環境で運用するシステムには硫化対策が求められます。また、インダストリー4.0、IoT、IoVの出現と共に、硫化対策が必要な分野も拡大しており、需要は益々高まると言われています。

わかりやすいCG説明動画はこちら!

トランセンドの法人(ビジネス)向けSSDやメモリ製品は、価格を最も追求されるお客様にご満足いただくのは難しいのですが、長期使用、安定使用、最終エンドユーザー様からの信頼を重視して専用設計&生産しております。

高信頼性をお求めで、御予算に見合うようであれば是非ご検討いただけると幸いです!

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