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性別と主語と自己表現

日本語の主語は、自分の性別・立場を明らかにする性質がある。

現代における主語

「私」は女性が使うことが多く、公的な場では男女問わず使用可能である。

「あたし」は女性が使うことが多いだろう。
「僕」は男性が公私問わず、使用可能な主語である。「俺」は男性が親しい間柄に使う主語ではないかと思う。

昔の主語

拙者と名乗る人は戦闘員の方に違いない。拙僧と名乗る人は聖職者の方である。妾と名乗る人は、姫扱いしなくてはならない。近代では、上記のようなポジション・立場を表す主語は少ないような気がする。

体は女の子だけど女の子ではないから

僕は「私」が言えない。。。
心のどこかで、自分は「私」じゃない!!ってなってしまう。
(私じゃないんかい。。。女の子のじゃないんだね。。。正直だなぁ。)

だから、バ美肉おじさんのキャラクターには自分のことは語らせない。どうしても主語を言わなきゃいけないときは「自分」と名乗る。

バ美肉おじさんの僕は基本的に受け身である。聞き役に徹して、相槌パターンを繰り出している。

何か意見を言わないといけないときには「個人的には、〇〇だと思いますね」と言ってる。主語抜きの会話になってしまう。
現実では、僕は「自分が薄い」世界に住んでいる。

性自認不明の主語

「ワイ」は2chの住民が使う主語だ。2ch(現5ch)はインターネット掲示板であり、誰でも書き込むことができる。

2chは誰が書いているか分からない。だから、性別不明の「ワイ」が最適なのだろう。

2chの中でも、「なんJ」と略される「なんでも実況J板」と言うカオスなジャンルにおいて、「ワイ」が多様されるようだ。

僕は、普段バ美肉おじさん状態の時でも、もう少し、自分のことをお話したい。
だから、僕としては性自認を明らかにしなくても日常で使える主語が欲しい。

性別不明の人が使って良い、「私」や「僕」みたいな普通っぽい、一般的な感じの主語が欲しい。

「ワイ」は性別不明さん用の主語の候補ではある。「ワイ」は、ヲタクの僕には最適かもしれない。

だがいかんせん、「ワイ」という表現は、インターネット住民の香りが強すぎる。もう少し「一般」的な響きが欲しい。だから、個人的には「ワイ」を主語として採用するのは見送りだ(´;ω;`)

主語を「ワイ」にしてしまうと、語尾の「です、ます」の代わりである「。。。ンゴ」も「ワイ」とセットで使わなきゃいけない。インターネットの暗黙のお約束である。

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