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2022年7月のポートフォリオレビュー。個別銘柄のコメント付き。

🌸 始めに

この記録は私自身の記録としてまとめています。まとめることは投資を考える上で非常に役立ちますし、それを公開することで個人投資家の方々に多少なりともヒントになればと思っています。

毎月ポートフォリオを残すという作業は、すでに10年近くになります。しばらくはローカルで残していただけでしたが、数年前に別ブログで公開を始めて、今はこのnoteで記録を残しています。

10年の間にパフォーマンスが良いときもあれば悪いときもあり、時には30%程度下落した月もありました。当時の記録を読み返すと、相場はいつでも勝てるわけではないし、間違いなく今後も同じ事が起こるということを再認識させてくれます。

7月はハイグロ銘柄に資金が集まってきたと感じて、3月まで保有していた銘柄を粛々と買い戻しました。全ての銘柄を4月に売却した価格よりも安く買い戻すことができました。長期投資を基本としているので、銘柄自体は大きく変更はありません。

7月は決算前ということもあり、ニュースも少なく閑散とした印象ではありましたが、我がハイグロ銘柄達は売られすぎからの見直し買いも入り多くの銘柄が上昇してくれました。

7月末にMSFT、GOOG、AMZNの決算がありましたが、いずれもクラウドビジネスは引き続き上昇トレンドであることが確認できましたので、我がSaaS銘柄の決算も期待したいところ。

私の投資戦略は一時的な株価の変動を気にするのではなく、最高の企業に固執しています。半年後、1年後に市場がどうなるかは分かりませんが、保有企業の業績は問題ないことは明かなので、安心して眠ることができます。

特にハイグロ中心に投資をするのであれば、この程度の乱高下は正常運転です。日々の株価に一喜一憂せず、狼狽売りをすることなく、自身が信じた銘柄を抱いてリラックスすることが大事です。

🌸 2022年7月末時点のポートフォリオ

🌸 7月の取引

色々と買い増し、新規買いを実行しています。

🌸 Tesla(TSLA)

決算も無事通過して買い増ししています。直近のチャートは持ち合いから上昇トレンドに転換していますが、Teslaは売るつもりが全くないので、短期的なチャートの動きには特に興味も無く引き続き鬼ホールドで。

🌸 Monday(MNDY)

MNDYはノーコード/ローコードのソフトウェアサービスを提供する会社です。
前回決算は今ひとつでしたが、次四半期および通期のガイダンスは上方修正していますので、通期で75%以上の成長率を期待しています。

とはいえ、大口顧客増加率は、30%(QoQ)から21%(QoQ)に低下していたり、少し心配な面もあるためこれいじょうポジションを増やす予定はありません。

株価は決算を控えて持ち合いを続けています。

🌸 Cloudflare(NET)

Cloudflareは自社の取り組みを頻繁にブログで公開してくれるカスタマーフレンドリーな会社です。

https://blog.cloudflare.com/

7月はゼロトラストを中心としたセキュリティに関する共有が多くありました。次回の決算でもセキュリティに関する取り組みについてアップデートがあるんじゃないかと期待しています。

また、今四半期からR2が収益に貢献してくるはずですので、引き続き50%以上の成長を期待したいところ。

🌸 DataDog(DDOG)

Datadogは、インフラ監視、アプリケーションパフォーマンス監視、ログ管理を統合・自動化し、可視化するプラットフォームを提供しています。

Datadogの次回決算は、残念ながら減速すると見ています。問題はどの程度の減速なのかということ。
とはいえ、株価は大きく下落していますので、市場はそれほどネガティブに捉えないのではと思っていますが、実際に市場がどう判断するかを予想するのは難しいです。

🌸 Snowflake(SNOW)

Snowflakeは、AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービス上でデータウェアハウスプラットフォームを提供しています。一度セットアップすれば、マルチクラウド環境でシームレスにシステム拡張することが可能となります。
クラウド上でデータを管理するために必要な運用オーバーヘッドを最小にできるという点だけでも、SNOWのサービスを利用する価値は大きいです。

7月は特にニュースも無く静かでした。前回のコールでは企業の買収を示唆していた気がしますが、次の決算で何か発表があるかどうか。。

前回決算では、システムの効率化によって収益が減少することを示唆していました。ここまでガイダンスの上方修正もないことから、今後のこの影響は続くように思われます。また、大口顧客の伸びも、前四半期比12%増にとどまっているのも気になるところ。

とはいえFCFは素晴らしく、ここまで収益を伸ばしながら同時に黒字化に向けて進めている会社は他にないので、引き続き保有していく予定です。

🌸 SentinelOne(S)

SentinelOneはまだ上場企業としてはまだ2四半期しか経っていない若い企業で、前四半期比の売上高成長率は他のSaaS銘柄と比べても圧倒的な成長率を誇っています。

7月にAWSとの提携のニュースがありました。

直近の売上成長率は、19%(QoQ)と非常に高いものの、大口顧客の伸びが2019年以降で最も低く、14%にとどまっているのが気になります。
これがマクロ経済に関連しているのかどうかは、次回決算で改善しているかどうかで判断したいです。

🌸 Zscaler(ZS)

世界的にセキュリティアーキテクチャをゼロトラスト/SASEに切り替える企業が増えていますが、その恩恵を受ける企業がZscalerです。

とはいえ、ゼロトラスト/SASE市場は競合も多いため、ここ数年で成長が加速しないようであれば、厳しいんじゃないかと思っています。次回決算は成長率60%以上は期待したいところ。

🌸 Bill.com(BILL)

7月はまったく気味悪いくらいニュースもなく、次回決算が少し心配ですが、静かに8/18の決算を待ちたいと思います。

株価は下値を少しずつ切り上げて来ているのは悪くないですね。

🌸 CrowdStrike(CRWD)

成長が減速したため一度手放したのですが前回決算で収益成長が加速したため、久しぶりにCrowdStrikeを購入しました。

次回決算も前四半期比11%〜12%の成長は普通にあるだろうと思っていますが、季節的に弱い四半期ですのでサプライズもないかと。

1点気になるのが顧客数の伸び。
18%→15%→15%→12%→11%→10%と減速を続けています。
この点は次回決算の結果を見守りたいところ。

🌸最後に

7月はここ数ヶ月で最も好調な月となり、そろそろ潮目が変わってきたんじゃないかと期待しているのですが、いずれにせよこの決算期が、今年のビジネスの展望を明らかにする上で、大きな意味を持つはずです。
ハイグロ銘柄にとって良いニュースがあることを祈ります。

私のポートフォリオが今後どうなるかは全くわかりませんし、株価の予測も苦手です。
ただ一つ言えるのは、力強く成長していて自身が信念を持って保有できる企業に投資することは、私にとって安心して眠ることができる投資法だということだけです。

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