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‘’昇華’’のもつちからに衝撃を受けたザンビアワークショップ

多くの人から聞かれる。

「ザンビア行ってからどんなことを学んだの?」
「どんな変化があった?」

そのたびに、ちょっと息苦しくなる気がして。
何か変化や学びがなくちゃいけない。
そんな風に思うと、あの美しかった純粋な感情が、光景が、少し薄れていくような気がして。

もちろん、多くのものを感じてきてたくさんの変化があった。
だからこそゆっくり自分の中で見つめて、ぽれぽ~れでちょっとづつ書き溜めたのでだいぶ遅くなっちゃったけれど紹介していきたい。

そもそもこの海外ワークショップで一体何をやってきたのかを紹介したいと思う。

<どんな目的で何をやったのか>


過去の苦しみや今なお抱えている問題、葛藤を「ミュージックビデオ」というエンターテイメントを通じて表現し、前に進む力に変える。つまり、‘‘昇華’’させることを目的に、10日間で子供たちと一緒にミュージックビデオを制作してきました。

そのザンビアのワークショップで自分の中でとっても大きな影響を与えてくれたのがこの4つの出来事。

  1. 「昇華」を体現できたこと

  2. ことばの持つちから

  3. ぽれぽれ(ゆっくりゆっくりいこう)の精神を体感したこと

  4. ‘’自分のためにやってあげる’’という考え方

<’’昇華’’を体現できたこと>

このワークショップのゴールである’’昇華’’を体現できたことは私にとって大きな衝撃を与えた。

これは当日まで全力でみんなで楽しみつつダンスや歌を練習できたこともあるが、中でも大きかったのが「tap you」というワークショップを行ったことだと思う。

「tap you」というのは、最初みんなバラバラになって目をつぶって座り、司会者がその中の半分くらいの人数の人の方をたたき、肩をたたかれた人が目を開けて立ち上がる。叩かれなかった人は、その場で座って目をつぶって待っている。そして、司会者の人がいくつか問いを投げるのでそれに該当する人の肩を目を開けている人達がたたきにいくというもの。

「今ありがとうと伝えたい人は誰ですか?」
「これからもつながっていたいと思う人は誰ですか?」

そんな問いが与えられる。

そんな中で二番目くらいの問いで、

「生まれてきてくれてありがとうと伝えたい人は誰ですか?」

というものがあった。

1,2人くらい来れば有難いなあと思ったその時、多くの人たちが自分の肩をたたいてくれたりハグをしてくれた。
加えて、それは一方通行的な「さわる」ではなくて、みんなに心を許して信頼関係があるからこそ実現できた相互的な「ふれる」だった。

「生まれてきてくれてありがとう」というすべてを肯定されることばと、信頼関係が生まれたうえでの愛のこもった「ふれる」という行為。

それを感じた瞬間涙があふれた。

今までのつらかった過去、今もなお纏わりついている問題、そんなものがふわあとやさしい粒子に変換されて行って、とんでいった。

心から「生きていてよかった。」と

そう思うことができた。

同時に子供たちの中でも泣いている子がいて、そんな子たちとまたハグをして愛を伝えあって。そんな愛のある、ふんわりとしたあたたかく穏やかな夕陽のような粒子が飛び交っている空間ができた。

そんな空間の中、ついに「Reunion」のMV撮影本番を迎えた。なんとも言えない高揚感と情熱と活気と愛であふれて、さっきまで飛んでいた粒子がすべてぶわっと空高くまで舞い上がり、すべて解き放たれた。


まさに「昇華」が体現できた瞬間だった。


みんな本当にさまざまな過去があって、想像できないくらい辛いことも悲しいことも沢山抱えて、今なお囚われている人もいる。私もそのうちの1人。

でも、この「昇華を体現できた」という体験が間違いなく私の人生を前進させ、反応を見る限り子供たちも他の日本人キャストもそう実感できた経験だと心から感じれた。

ミュージックビデオ撮影後に号泣しながら撮った写真

そして、そんな昇華を体現して完成したミュージックビデオぜひ見てください…!

<ことばの持つちから>


これは、中でも同じ日本人キャストであるあかちょや健さん、かずさんから学べた気がする。
彼らが紡いでいく言葉はあたたかくて、やさしくて、自分の中にぽんっとまっすぐ届いてくる。

そんな言葉が大好きだからこそ、

心地よいと感じる言葉を

そのなんとも言えない包み込んでくれるような言葉の音を、

あたたかく優しい言い回しを、

自分自身に対しても同じように紡いでみることにした。

そうすると自分が紡いでいく言葉がどれもあたたかくて、優しくて、線香花火のように小さなあたたかいひかりが灯って、心がぽかぽかするようになった。

そうやって、心地よく豊かだと感じられる言葉で自分をいっぱいにすると、今度は外側にようやく意識が向いて周りにいる人に対してもそんな言葉たちでいっぱいにしたくなった。

本気で感謝や愛が少しづつこぼれてくるようになった。

今までは「人に好かれたい」が先行して、その手段として「感謝」や「愛」というものを伝えるということを行っていた。
だから自分でいうのもあんまりよくないけど心から感謝したり、心の底から愛があふれるということは少なかったと思う。

けれど、この旅を終えてようやく自分を自分で満たせて、豊かになって、その外側に意識が向き始めて本気で感謝や愛を感じるようになった。

これが、私が体験できたとっても大切な

ことばの持つちから。

あかちょと健さん
我らがかずさん

<ぽれぽれの精神を体感したこと>

noteやストーリーでも言い始めた「ぽれぽ~れ」という言葉。アフリカのことわざらしく’’ゆっくりゆっくりいこう’’という意味らしい。

実は、アフリカに行く前からこの言葉を知っていたが正直苦手だった。

私の周りには、アフリカに行く友達が多く何かとのその言葉を聞いていた。
ただ、時間もきっちり守るし計画したことを崩したくない完璧主義な私にとってはその言葉を聞くたびに「いや、なにを言うてんねん!はよ動かんかい!」と心の中でツッコんでしまうくらい自分には到底理解できない、かけ離れた言葉だった。

けれど、アフリカのあのあたたかくゆったりとした空気。人々は生き急がず、みな幸せそうに見える。その時点で「ぽれぽ~れ」という言葉の意味を感覚で理解した気がした。

そんな環境に加えて大きくその言葉の力を実感したのが、ワークショップ中の出来事。

MV撮影本番が近づくにつれ各自、期限内にやらないといけないことが増えてだんだん焦っている空間が纏わり、みんなが’’効率化’’を求めだしたある日。

あかちょが夜の振り返り会で

「みんな焦っていて楽しむことを忘れているように見える。ここは日本じゃなくてアフリカだよ~!ぽれぽ~れでいこうよ!」

とひとこと。

豆電球がぽっとつくように、みんながその姿勢の大切さに気づき次の日から改めて何より全員が楽しむことを大切にしだした。

完璧なダンスじゃない。

完璧な歌じゃない。

それでもいいじゃないか。ゆっくりゆっくり行こう。
自分達が1番楽しんでやろう。

そう思わせてくれたぽれぽーれと言う言葉。そして、それを体現しているあかちょが紡いでくれたからこそ納得感がみんなの中にうまれた。

ぽれぽーれという精神は、私にとってかけ離れていた言葉だったけど今になっては人生が豊かになる、楽しくなるとっても大切なことば。

<’’自分のためにやってあげる’’という考え方>

これは愛梨と話していた時に教えてもらった考え方。
ちょっとお風呂入るのが面倒くさいときも、部屋を片すのが面倒くさいときも、ご飯を作るのが面倒くさいときも、

「自分を心地よくさせてあげるためにやってあげよう」

と考えるらしい。だから、面倒くさい物事も面倒くさいと思わないし、一人で晩酌しているときも特に寂しさを感じないしずっと楽しんでいられるらしい。

私から見て愛梨はいつでも楽しそうに見えたからこそ愛梨が普段何を考えているのか気になって、その考えを教えてもらった。
そして、いざ自分に変換してみると

自分の動作ひとつひとつが、

紡ぐ言葉一つ一つが

すべて自分に意識が向いて心地よくなっていった。

自己肯定感が低いからこそ、自分が行う動作が言葉がどれも乱雑で厳しかったからこそ愛梨に教わった考え方がとっても大きな影響を与えてくれた。

向こうで仲良くなったナオミと愛梨と🤍


最後に


このワークショップで私は人生を豊かにできる手段をそして愛を感じ、心から居場所だと思える場所を作れた。このワークショップが人生を大きく変え始める一歩だと感じれた。

だから、今度は自分がこういう「昇華させる」空間を世界中に創っていきたい。その輪が広がれば、この輪を世界で作っていければ、本気で愛にあふれた世界が作れると思う。

だから、私はこのLES WORLDが創るワークショップに参加し続けたいし自分でもどんどんワークショップを創っていく。

これを仕事に置き換えると、普段疲れたら辛いことがある日常にイベントや仕組みで非日常や日常の延長でちょっとした’’昇華’’を創る。

こうやって少しやりたいことがクリアになって、今わたしはわくわくしている。

わくわくすることずっとやりたい!

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