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ウィークエンドけそ(第13回/2020.11.13号)

くずざんぽー、けそです。
今週の『ウィークエンドけそ』のお時間がやってまいりました。

最近、また朗読したい熱が高まってます。
きっかけは、TBSアナウンサー・堀井美香さんが、「朗読、こういうところに気をつけてみるといいかもよ」と解説してくださってるnote。

まずはけののです。目線が池のどこかにピンポイントで落ちている訳ではなく、全体的な池であり大きな視野を表すので、いはなるべくぼんやりと、口の形もあまり固定させずに広さを表現します。すのは、逆にはっきり出して葉っぱの輪郭、対象物をしっかり表現してください。もし脇役で墨絵のようにはすが存在する場合はも子音を弱めに出してぼんやり出せば良いのです。
(上記のnote「教科書を読む『蜘蛛の糸』②」より引用)

読み方で「広さ」が表現できるって…驚きじゃないですか…?

わが恋人は、「こういうのを学校で教えてほしかった」と言ってました。それは…めっちゃ高度じゃない…?と思いつつ、たしかに、こういうこと考えながら読んだらもっと面白かっただろうな、とも感じます。インターネットラジオやるなら、朗読をやりたい!
「ごんぎつね」の解説noteもめちゃくちゃ面白い(し、小説書く際にも参考になる)ので、ぜひ読んでみてください!

さてさて、番組紹介に戻りまして…。

この番組は、今週けそがビビビと来た、SNSの話題・ラジオで聴いたもの・YouTubeで観たもの等の中から、特に皆さんにお伝えしたいものを紹介していくテキストラジオです!

ということで、今週の最初の部門。

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苦しくならない価値観の英語学習教材、見つけた!

時々英語学習の話を書いていますが、現在も週に何回かだけ、Netflixを使ったゆるっゆるな英語学習を続けています。

ほんとうは、読むのも書くのも話すのも練習したいけど、目標を高くしちゃうと絶対続かない…!ということで、今はリスニングの勉強を中心に実施中。
今の目標は、「読めばわかるフレーズを、聴いても理解できるようにすること」と「語彙を増やすこと」。

今の学習方法の参考にした本は、2冊あります。

最初に読んだのがこの本です。この本で学んだことのうち、特に印象に残ったのは以下の通り(今手元に本がないので、私の記憶で書きますが…)。



英語学習には、シットコム(※)がおすすめ。

(※)「シチュエーションコメディ」の略。「登場人物の置かれる状況によって観客や視聴者を笑わせるコメディ」(byウィキペディア)のこと。日本で一番有名なのはたぶん「フルハウス」かな。

・「面白くないものを継続的に観る」ことは続かないので、「教材用」の教材を観続けるのはなかなか難しい。楽しみのために作られているドラマなら、無理なく観続けられる

・「面白いものなら観続けられる」ということなら、映画でもいいのでは?→映画は、情景を映しているシーンなど、会話ではないシーンも多数含まれる。シットコムは基本的に会話で進行するので、同じ時間数観た際、映画よりも会話に触れられる時間が長い

・ドラマは、観続けているうちに登場人物のキャラクターもつかめるので、「こういうキャラクター(性別、年齢、性格…)の人が使うフレーズなんだな」という情報とともに台詞を覚えることができる。

・どのような状況のとき使われる台詞なのかも、合わせて覚えられる。

・同じ話を、「字幕なし、英語音声」「日本語字幕あり、英語音声」「英語字幕、英語音声」等、モードを切り替えて何度も観て、登場人物の気持ちになって台詞を口にも出してみるとよい。

・学習におすすめのドラマは『フレンズ』。脚本が面白く、登場人物が魅力的。また、ファンが多い作品のため、台詞の書き起こしなどもネットで見つけやすい。

ということで、最初は『フレンズ』のDVDを中古で買って学習を始めました。

(参考のために貼ったんですが、これを買うならNetflix入ったほうがいいと思います。ほかにもいろいろ観られるので…!)

たしかに、ウィットに富んだやり取りが多く、登場人物は人間味あふれていて、アメリカの文化も学べて(感謝祭の話とか)面白い。

…でも、会話が恋愛至上主義っぽすぎるところ(しょっちゅうセックスの話をしている)と、同性愛者を笑い種にしまくってるところが引っ掛かっていました。フレーズを覚えるために自分でも声に出して練習したりするんですが、このフレーズをリピートするのはな…というのが多い…。

で、次に読んだのがこの本です。

こちらには、おすすめドラマがたくさん載っています。
あんまり長いのはきついなあと思って、そこまで気負わず観られそうな『ママと恋に落ちるまで』を観始めました。

(これも、買うならNetflix入ったほうがいいと思います。日本語字幕ありverじゃないっぽいし)

こちらも、脚本は面白い。
が!『フレンズ』と近い問題がありました。
やっぱり恋愛至上主義的だし、ごりっごりにホモソーシャル的価値観の登場人物が出てくるのです…(皮肉っぽく描かれてはいるんだけど…)

ほかにも、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』とか、『ラチェッド』とかどうかな?と思ってみましたが、どちらも状況が特殊で(『オレンジ』は女性刑務所が舞台、『ラチェッド』は病院のシーンが多い)、声に出して練習するのにはちょっと向かない…(話は面白いんだけどね)。

うーん、どうしたもんかな…と思っていたところ、Twitterで勧められていたこちらを思い出しました。

番組名『クィア・アイ』の『クィア』とは、「元々は『不思議な』『風変わりな』『奇妙な』などを表す言葉であり、同性愛者への侮蔑語であったが、1990年代以降は性的少数者全体を包括する用語として肯定的な意味で使われている」(byウィキペディア)とのこと。

食・インテリア・ファッションなどのエキスパート5人「ファブ5」(メンバーは、ゲイだったり(性愛の対象が流動的な)フルイドだったりする)が、傷ついていたり、自分を愛せなかったりする人を変身させ、必要な言葉をかけて、その人の人生の観方を少し変えていく…という趣旨のリアルバラエティ。

これが、とってもリスニングの勉強によかった!!

よかった理由①:
誰も傷つけないように配慮されてて、前向きになれるシーンがいっぱいあるから、観ていて楽しい。つらくない。


今まで試してきたドラマでつらくなっちゃった「同性愛者叩き」とか「女叩き」の台詞が一切出てこない。かといって真面目すぎるわけでもなく、エキスパートたちがお茶目で笑っちゃうようなシーンもたくさんあって、ちょうどいい。(ドラマ以外に、「社会問題扱ってるドキュメンタリーを観てはどうかな?」と試したこともあるんだけど、重い話が長すぎたりして、それはそれで観るのがしんどかったので…)

↑どんなに細やかな配慮がされているか、この記事を読むとわかる…!

家族を看取ることができず、自分を責めてしまっている人に「私は自分を許す、って、声に出して言ってみて」ってシーンがあったり、日本社会で目立たないようにしたくて地味な色ばかりを着ている人に「あなたの理想のクローゼットって、どういうのだと思う?」と問いかけたり…。観ながら泣いてばっかりです…。

よかった理由②:
日本文化を説明する際、自分でも応用できそうな会話がたくさん出てくる。

私が英語を勉強してる理由の一つは、「海外旅行先で出会った人とスムーズに会話できなくて悔しかった」こと。特に「日本ではこうだよって話がしたいのに、いい表現が出てこない…!」って経験、これまでたくさんあった。
「クィア・アイ in Japan!」では、日本の文化や価値観を、日本側ナビゲーター(これまで観た2本では、水原希子ちゃん)がエキスパートに説明するシーンがしばしば出てくるので、勉強になる。

「お箸の使い方」みたいな話から、「日本には『女を捨てる』って表現があるんだけど…」って話まで。

よかった理由③:
シーンがちょうどいい長さで切れるので、リピート再生しやすい

最初に挙げた本で学んだ、「字幕モードを切り替えて何回も観る」って方法を今も続けてるんだけど、「全編ぶっ続けに観てからモード切替」だと、モード切替前に観た内容を忘れちゃうのであんまり頭に入らない気がする。

この番組は、エキスパートそれぞれのシーンごとに切って観やすいから(「食について説明してるシーン」、「インテリアについて説明してるシーン」とか)、細切れにしてリピート再生するのに向いている。

ということで、動画配信で英語学習をするなら、とってもおすすめの番組なのです。

でも、1個気を付けないといけないなって思う点もある。

「役に立つから(あるいは面白いから)ゲイはいい!」っていう姿勢は、「消費」以外の何物でもないよね…!何様なんだ…っていう…!

話すのが得意でもそうじゃなくても、おしゃれでもそうじゃなくても、同性愛者でも恋愛感情持たなくても、社会に存在していいに決まってる。そもそも、誰かのことを「存在していい」とか「悪い」とか、ジャッジする権利、誰にもない。

クィア・アイのエキスパートたち、自分たちがつらい経験をしてきたからこそ、こんなにも人に寄り添えるんだ、とは思う。

でも、「彼らみたいな(恐ろしく優しい)人こそが/だけがクィアだ」というふうには、思い込まないようにしたいな。

(だから、1人のゲイの優しい面も意地悪な面も両方描いてる映画『恋人たち』が好き)



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続いては

ウィークエンドミュージック

のコーナー。

虹プロ観たことをきっかけに、最近急にTWICEにややハマりしてます(この数年まったく興味なかったのに!)。最初は「そこまで耳に残らない曲だなー」と思ってたけど、聴けば聴くほどじわじわ中毒になる…。

あと、ダンスがすごいのよ…!群舞のダイナミックさと繊細さ、かっこよさとセクシーさが…。とりあえずこれを観て…。

TWICEで『FANCY』

全体で観るのも面白いんだけど、個人を観るのも面白い!
特にモモちゃんのダンスがすっごく好き~。コメントで「虹プロでパクさんが言ってたことを全部やってる…」というようなこと書いてる方いたけど、ほんっとその通り!パキッパキだししなやかだしで、何回観ても飽きないんだよな…。
同じ曲を、ソロで踊ってるバージョンがこちら(↓)。

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つづいては、おすすめフードや飲食文化について扱う、この部門。

コンビニのクリスマスケーキが気になる…。

(今週の放送じゃないんだけど)TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』で、「コンビニのクリスマスケーキが結構がんばってる」って話を聴いてから、コンビニに入ってはクリスマスケーキのカタログをチェックしてる私。

中でも気になっているのが、こちらです…。

ローソンの、「クリスマスバスチー」

(画像はローソンの公式サイト「クリスマスケーキ」のページより引用)

バスク風チーズケーキに、クリームとナッツをデコレーションしたものらしい…。普通のケーキのほうが満足度高いんだろうけど(ひどい)、食べてみたい…!

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最後の部門!

ちょっと切ないものに、心惹かれてしまう私がいます…。

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今週の『ウィークエンドけそ』、いかがでしたでしょうか?

この番組では、皆様からけそへの、褒め言葉・人生相談・質問をお受けしております。

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11月も半ば!湯たんぽとか活用して足を温めて、血行よく行きましょ~!

それでは、また来週!

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