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コンテンツ月記(令和二年、弥生)

読んだもの、観たものをすぐ忘れちゃうので、ちょっぴりのメモで記録します。全部さらえたもの&覚えているものだけ…。随時更新。漫画でWeb、ってなってるのは、何巻分かわからないやつです。それ以外の括弧内の数字は、読んだ巻数。

今月は、全然本らしい本を読んでないな。

==評価基準(特に記載したいときだけ)==
\(^o^)/ 乾杯。愛。最高の毒なり薬。
φ(..) 特別賞(今後思い出すだろうシーン有等)
==ココカラ==

〜映画〜
蜜蜂と遠雷
期待するほど満足感高くはなかったけど、清涼感があって好きな作品ではあった。
満足度が高くなかった理由は、楽器を弾いてるときの演技がやっぱり嘘くさいと感じてしまったところが大きいかな。私も(下手くそなりに)楽器を長年やっていたので、音楽に浸っている人風の演技だなーって感じてしまって、だめだった。楽器がうまい人って、弾く姿がもううまそうだから。姿がそれらしくないと、説得力に欠ける。

あと、審査委員長のキャラクターづくりも、ちょっとバランスがコメディタッチに寄り過ぎてるんじゃないか…と思ったりした。

秀才が天才の側に行けないとはっきりと感じているシーンの寂しさとか、こんなにシビアな世界で上を目指している同士なのに、参加者たちが夢や音楽へのときめきを語り合ったりするところとか、胸を打つところはたくさんあった。

松岡茉優ちゃんの役の立体感は好きだった。かばんが大きいところとか。笑

↑私はまだ読めてないですが、原作小説貼っておきます…。

↑この花柄のビジュアルかわいいよなあ

ひとよ
佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優がきょうだいを演じるってんで、これは観たい!とずっと思っていた作品。松岡茉優ちゃんが好きですね、私は。

家庭内暴力を奮う暴君の夫を、子どもたちの平和な未来のため、と思った妻が殺す。妻は、15年後にまた帰ってくると子どもたちに言い残して、自首。そして15年後、すっかり大人になった子どもたちの前に、約束通り母親が現れて…というストーリーだけでも…もうぎりぎり胸が痛みませんか?!それをこの役者陣で観られるんですよ?!贅沢すぎやしませんか?!映画だけど、台詞回しとかはかなり舞台っぽい。

それぞれの役者さんの、「こんなキャラも行けるのね…」という幅の広さが見られるだけでもかなり面白い。やさぐれた佐藤健、うだつの上がらない鈴木亮平、酒癖の悪い松岡茉優。

「相手を愛すること、強く思うこととは何なのか」「正しいこととは何なのか」「どうして、いつも一番責められるべき人ではなく、一番的になりやすい人が火だるまになるのか?」
家族の理不尽さについて散々考えさせられる作品だった。毒親についてずっと考えている者の一人として(も)、ずっしり観た。

「えーーそこ、繋がってくるのかー!さっきのシーンは伏線だったのか!!」と、緻密なつくりもさすがな映画だった。お母さんがつくるおにぎりの数、例の夜と、15年後と、一緒だったりしてさ…。

白石和彌監督作品ということで、ギャグのセンスは今回も好きだった。自分が完璧な人間でないことを証明するために、あるものを盗むお母さん…すごいよ…!

しかしね、子育ては親だけが背負うものじゃない(いろんな助けを借りるのはもちろんいい!)とは思うけど、生むことを決めたのは親だから、子供が勝手だっていうのはやっぱり変だよ!そこは声を大にして言いたいよ!勝手なのは、どうしたって親です!(監督は、問題提起としてこの話を出してて、どっちがいいとか主張したいわけじゃないんだろうなーと思いつつ、書いちゃうわ)



〜漫画〜
うちの息子はたぶんゲイ Web
おおげさに扱うでもなく、無理やり話させるでもなく、愛を持って見守るお母さんが素敵な漫画。息子さんのまっすぐなキャラクターもいい。



A子さんの恋人(6)
今回は、いつもよりちょっとテンポがいまいちだったかも…。キャラクターは重要な決断をするのだけれど。淡々としているけど面白くてどんどん読んでしまうのがこの作品の特徴だと思うけど、この巻はそうでもなかったかな…。

次巻以降、A太郎の内面をもう少し掘り下げてくれたら違うかもしれないけど…A子さんって、なんか寄り添いにくキャラクターだなあと思う(そういう性格の設定だからではあるのだけど)。I子ちゃんとかのほうが、人間としては好きだな。



バッファロー5人娘 Web
安野モヨコ、こんな背景の漫画も描ける人なのか…すごいなあ。ストーリー運びはやや読みづらい?気がするけど、絵がおしゃれなので大きな問題にならないな。働きマンの感想でも描いたけど、女の子だけじゃなくて中年男性の絵もうまいところがこの人の好きなところ。若干、マッドマックスフューリーロードのことを思い出す内容(荒野だしね)。



にこたま(1)
一回途中まで読んでた作品を、LINE漫画で1巻分まで一気よみできたので。
結婚・子供を持つことについての常識への疑問が出発になってる(と思われる)点で、同じ作者さん(渡辺ペコさん)の1122と併せて読みたい作品だと思う。

渡辺ペコさんは、本当に丁寧に人間のプライドや弱さを描く人だなーと思う。作品のど真ん中のテーマでないんだけど、主人公の高校の友達(弁当屋を経営。主人公はその弁当屋で働かせてもらっている)の不器用な感じとか、切実すぎて、読んでるだけでつらくなってしまった。

元々は新聞社で働いていたけど、今は弁当屋のアルバイトをしているという主人公の設定もいい。働くこととプライドについても考えさせられる作品である…。



毒親サバイバル  Web
親族と縁を切ることを肯定してくれる作品、これからもっと増えたらいいと思う。家族も、自分で選んでいく時代だと思う。

(LINE漫画で読んだのだけど)コメント欄で「かつては毒親の存在を認識しておらず、産んでもらったんだから感謝しなよと言ってしまったことがある。今はそれを後悔している」と書いている人がいた。

自分はそういう「親大事にしなよ派」の人たちのことをすごく疎ましく思っているし、この人のように学んでほしい…と思うけど、この件じゃないことだったら、私も無知で人を傷つけていることがきっとたくさんある。もっと自分の外に出なくては。


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