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memo4【歩行分析】大殿筋と広筋群の関係(体節間のダイナミックカップリング)

大殿筋と広筋群(内側広筋や外側広筋)には意外な関係があります。大殿筋は言わずとしれた股関節の伸展筋です。一方、広筋群は膝関節の伸展筋ですが歩行時には股関節の伸展にも関わってくるのです。

歩行中、前に接地した下肢の膝が伸びる際に広筋群の筋力発揮が必要になります。実はこの膝を伸展させるというのを、大腿骨を起き上がらせているという見方をすると、股関節を伸展させているということになるのです。

広筋群は股関節をまたいでいないのですが、膝を伸展させることで間接的に股関節を伸展させているのです。こうした直接作用しない関節の動きにも影響を与える減少を、『体節間のダイナミックカップリング』と言います。

広筋群の収縮は股関節の伸展を強くするので、歩行において重要な役割を担っている可能性があります。股関節の伸展が歩行に重要であるということは、こちらの記事で紹介していますので是非ご覧ください。

広筋群は歳を重ねると筋力低下が顕著になりますので、鍛えて起きたい筋肉の代表です。広筋群の筋力低下のデメリットに関して一つの視点として持っておくと良いかと思います。

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