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弘法大師の言葉から考える「モノにこだわる」大切さ

はじめに

「弘法筆を選ばず」

これは実は誤りで、本当は筆を選んでいたという弘法大師

というかこの言葉の意味するところは、

「弘法大師のような優れた者はどんなものでもその真価を発揮して優れた作品を生み出せる」

というものであって、
何千年も残る大作を雑な筆で書いていたわけではないです

道具にこだわるというのは間違い、という意味ではありません

私も書道(一応師範ですが…)をやっているので、100円の筆でもそれなりの作品は書けます

しかし、それなりの値段のする筆を使えばさらに良い作品となることは間違いありません

そんな私が、「モノにこだわってよかった」と思うものをいくつか紹介したいと思います

1.書き初め

小学校のとき、よく書き初め用品の購入希望調査が冬になると来ました

安いモノでは500円、高くて1500円の筆でしたが、十分コシがあって書きやすいといった記憶があります

こんなやつ

実際、同級生に「書いてみて」といわれ借りた500円の筆でも、入選は余裕でできたと思います

しかし、私が狙っていたのは県内最高賞である「部会長賞」

ここに選ばれるには、書道初心者ともいえる各学校の国語教師がみてわかる「字の正確さ」だけでなく、県内の各書道教室の先生方が見るポイントである「表現力」

表現力である、かすれや太さ、一画一画の繊細さを出すには、それ相応の筆が必要でした

私はそれまで3000円の筆を愛用していましたが、小学1年から中学1年まで部会長賞はゼロ、その下の特選ばかりとっていました

中学2年次、受験を控えた3年時は本腰を入れられないと思いラストチャンスということで本気で部会長賞を取りに行く必要がありました

当時の特訓は1日5時間、1日に500枚は書くくらいの本気度で、実際にその費やした時間が部会長賞へ導いたのかもしれません

しかし私が真に実感していたのは筆

その時の筆は5500円の「雪原」という筆で経験者でも扱いづらいほどの柔らかさ
暴れ馬のような筆でした

しかしこれに慣れたとたん行書のつながり、ダイナミックな払い、繊細な表現ができ感動したのを今でも覚えています

この筆こそが私を最高賞に導いてくれたのだと思います


ちなみに、高3で全国2位をとったときの筆は10000円の超高級筆でした


2.竹刀

剣道をやってるとき、普段から通販の5本セット竹刀を使っている関係で、本番の試合でも雑な竹刀を使いがちでした

しかし、中2のときにどうしても県3位以内に個人で入りたかったので、ちゃんとした試合用竹刀を使おうと思い様々な竹刀を試しました

私は女の子並みの手の小ささなので極細竹刀を選びがちでしたが、実際試合中に一番実力を発揮できたのは極太竹刀でした

胴張はめちゃくちゃ好きです

異様に手に馴染み、それまで苦手だった小手技や返し胴を量産できるようになりました

結果はベスト8で終わってしまったのですが、その竹刀を使うたびに油を塗って手入れをしていたお陰で長持ちし、その後宮城県選抜の副将としてプレ東北大会で優勝できたのはいい思い出です


3.防具

中、高時代は勝つためにペラッペラの軽〜い防具を使う人が多く、私もその1人でした

そのような防具も、先人たちが考え抜いた末の結晶のようなモノといえますが、いかんせん耐久性がないのです

大学に入ると、練習量に耐える、かつ見た目が大きく見える防具が欲しくなるものです

その上、金銭にも余裕が出てくるので、防具オタクになる人が多く、(私もその1人(昔からですが…))剣道部内で防具談義をよくするようになりました

さらに「良い防具」はモチベーションアップにもつながるので、強い弱いに関わらず好きなものを買うのが大切です

特に私は「胴」にこだわっており、個性を表現するツール、と捉えています

現在私は生地胴と呂色胴を使用しています

生地胴(牛革の風合いをそのままに拭き漆を塗ったもの)
呂色胴(黒を磨き上げ鏡面仕上げにしたもの)

上記ふたつとも竹胴のため重厚感があり、なおかつ軽いので見た目・機能性ともに抜群です

こだわり出すと止まらない防具たちですが、やはり自分が真にこだわったものは様々な場面でよい結果をもたらします

4.ウルシ

私はよく看板を作るのですが、その際に重要になってくるのが漆です

五三桐は浮かせ彫り

文字書きも木彫りも、最終仕上げは漆を使用します

しかし、漆は高いのです

漆には代用品を含め主に4種類あるのをご存知でしょうか?

私はこれらをビールでよく例えるので今回もそうします

ビール→本漆…ウルシの木から採取している伝統工芸品に使用される一般的なもの

発泡酒→カシュー漆…本漆の代替品であり、カシューナッツから抽出された成分で光沢感を出した一液型塗料

第3のビール(新ジャンル)→合成ウルシ…人工的なウルシオールを合成した化学塗料で、めちゃくちゃ臭いけど安い

ホッピー→水性うるし…ウレタン塗料に光沢感と肌触りを向上させたもので、水性のため取り扱い良好


私はよく一番下の水性うるしを使用しており、なかなか良い作品になります

しかも失敗しても水拭きすれば消せるので、とても重宝しています

しかしながら、昨年ハンドメイド胴を作成しようとした際、エイ革のコーティングをしようと水性うるしを使用したらうまく馴染まず…

コーティング前

そこで私は思い切って扱いづらいけど光沢感が抜群なカシューを選択(本漆はマジで高い…)

シンナー臭さもあるため1人剣道場の屋上で黙々とコーティングと磨きの作業を繰り返していました

つい先日、1年越しの完成となりましたが、素人が作ったとは思えないほどの出来に、
ちょっと無理してこだわって良かった」とつくづく思うのであります

胸は業者につけてもらいました

こだわりの塗料は光沢感が抜群です

5.ペンライト

先々月にハロー!プロジェクトのライブに初参戦(J=J、ビヨ、アンジュ)したのですが、初日の物販でペンライトを買えず持っていたドンキのやっすいモノとエビ中大学芸会のモノを使用していました

最初の公演はビヨで、推しは平井ちゃんなので真山のパープルを使用

左下2番目が平井
右から3番目が真山


しかし

次のjuice=juice公演、井上れいれいのメンカラがホワイトでしたが

ちなみに植村は黄緑ではなくメロン

ドンキのライトが青っぽい白、エビ中のライトがベージュっぽい白だったため、周囲からめちゃくちゃ浮きました

???「白って200色あんねん」

そのため、次の日に予定されていたアンジュルム公演の前には何としてもハロプロ公式のペンライトを入手しなければ、と思ったのでした

それもそのはず、アンジュルムの最推し川名凛は緑で、エビ中安本と同じのためよかったのですが、推しの上国料萌衣はアクアブルー(ティファニーブルーっぽい)

橋迫、なんか韓国アイドルっぽいな?

実際購入したハロプロペンライトは21色全員分あり、ちゃんと上国料ブルーがあって感動しました

結論 エビ中にはエビのペンライトを、ハロプロにはハロのペンライトを、妥協せずに使わないとダメです


おわりに

今回の記事は私の趣味が全開、という内容でしたが、伝わったでしょうか?

モノは妥協していけないし、結果を出すため、モチベーションアップのためにやはりいいモノをつかうべきです

弘法大師の言葉のように代替品はいくらでもあり、べつにこだわらなければそれなりの結果が出ます

より高みを目指すためにも、皆さん
モノにはこだわりましょう

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