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Member Story [タカラヅカ式・チームビルディング前説]

<このnoteはTPOメンバーの星みずほ、元タカラジェンヌが書いています。>

アフターコロナで働き方や学び方、人の繋がり方は大きく変わりました。
会社、学校、習い事、様々な「チーム」「団体」は自粛を求められ、
会議や授業は、テレワーク、オンライン授業、オンライン開催など、
直接顔を合わせる機会が激減しています。

今、チームビルディングという言葉がビジネスの世界に溢れています。

「強いチームとは何か」
「1+1が10になるような成果を発揮できるチーム作り」など。


これら重要性や必要性を大切に考え、現場の人材育成に生かしてきた団体や企業はかなり昔から存在していたにも関わらず、
ここにきて多くの書籍や経営者へのインタビューなどで
クローズアップされている背景として、以下のようなことが
考えられると思います。

1.在宅勤務の機会が激増していること。

2.生活スタイルが多様化し、終身雇用制度が薄れた結果、
 以前のような「家族的なつながり」のある会社が少なくなり、
 生産性を上げるためにはより強く「チーム」を意識して
 共通の目標を掲げる必要性が出てきたこと。

3.SNSやネット環境の進化から、仮想空間と向き合う時間が
 増えたことによるITストレスの増加。

4.意思伝達手段の多くがメールになったことによって、
 人間関係の構築に誤解が生まれやすい環境になり、
 必要以上に疑心暗鬼になったり、日々気を遣う場面が増えていること。

5.ダイバーシティの推進によって、年齢・性別・経歴・  働き方・
 バックグラウンドが異なる人々と一緒に1つの目標に向かって
 仕事をする機会が増えていること。

6.綿密なマーケティングによって新規事業を生む従来型の開発では
 時代のスピードに追いつけず、感性と発想力、機動力に必要な
 チームの結束力が欠かせなくなってきていること。

7.従来型のマナー研修や「ホウレンソウ」に代表されるビジネスルール、
    トップダウン方式のセミナー研修も、今後はオンライン研修が主流に
 なっていくかもしれない中、チームビルディングを学び、
 自分と他者との関係を心理的安全生の中で構築する必要に
 迫られていること。

しかし、一口にチームビルディングといっても、
「ダイバーシティってなに?」という中高年の管理職世代や、
「それって何か特殊なことをしないとできないの?
 誰から教えてもらえばいいの?」といった
取り組みへの入り口すら見つけられない方もいるでしょう。

そんな人たちでも、きっと知っているであろう
「宝塚歌劇団」。
日本で生まれ、女性だけでつくり上げる長い歴史を持つ
エンターテイメント集団。
宝塚歌劇団のことを知らない人はいないでしょう。

ザレビュー99

私は、元宝塚歌劇団出身です。
企業の役員秘書などを経て、
日本初のコーポレートコンシェルジュ事業を行うスタートアップ
株式会社TPOのメンバーとして、お客様の様々なご相談に応える中、
「私」という人間を作り上げた宝塚の独特の風土と結束力を
多くの人に紹介したいと思うようになりました。

ザッツレビュー

実際に舞台を見たことがない人でも、
「コアなファンが常にいる」
「男役と女役がいる」
「女性だけの劇団」ということぐらいはご存知のはず。

宝塚音楽学校に入れるのは年間たったの約40人、
創立以来100年超の歴史の中で
宝塚歌劇団出身者はわずか約4000人。

厳しいレッスンと上下関係は、
よくテレビ番組などでも取り上げられますが、
実際にどのようなメソッドで長きに渡ってファンの方を逃さないための
クォリティの高い舞台を作り上げているかを知る人は、
ほとんどいないでしょう。

「タカラヅカ式・チームビルディング」

そう名づけたい、脈々と受け継がれてきた方法があります。

●舞台_孤独との闘い

ビフォアーコロナの時の話になりますが、
様々な劇団出身者による企業研修が多くの企業のニーズを掴み、
現役の役者によって実践、効果を上げてきていました。

宝塚で経験したチームビルディングもそれと似たような側面を持つものの、
大きく違う点は、

・長い伝統に裏打ちされた宝塚独自の人材育成方法であること
・時代の空気に取り残され感を抱く方にも受け入れやすい言葉や
 手法をとりつつも、結果として新しいビジネスの現場で 
 非常に有益な人材育成方法にもなりうる点

です。
そして、どんなチームビルディングの本を読んでも共通しているのは
「愛」。
タカラヅカ式・チームビルディングも、これに尽きます。

チームをつくるのは「人」です。
愛なくしてチームはつくれないのです。

●仲間との絆

次回の記事、本編では、
私の考える「タカラヅカ式・チームビルディング」、
10の要素を書きたいと思います。

次回への期待も込めて、スキ!をしていただけると嬉しいです。

●宝塚バウホール前_s

*宝塚歌劇団には「夢の舞台をお客様にお届けする」というエンターテーメント集団としての使命があります。
そのために「すみれコード」というものがあります。
夢を壊さず守るためのルールです。
すみれコードに則って記事を書いているため、特定の名前・芸名などは
一切伏せています。

*参考資料



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