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トレンド・プロ、パーパス経営へ乗り出す!!〜その一部始終を赤裸々に公開!②〜

近年、経営論でよく耳にするようになってきた「パーパス経営」。しかし、実際に「パーパス経営」に取り組んでいる企業はまだまだ少ないのが現状です。「パーパス(Purpose)」とは、目的や意義を指す言葉で、そこから経営論では「会社の存在意義」として使用されています。

弊社トレンド・プロでも、この度パーパスを設定することになりました。そんな折、代表岡崎の友人でありパーパス経営のコンサルティング事業を行なっている菊地天平氏(以下天平さん)にお声がけいただき、パーパスづくりをスタートしました。2022年11月〜2023年3月にかけて、毎週パーパス設定ミーティングを行い、トレンド・プロのパーパスを設定しています。

前回はトレンド・プロの歴史と課題について考えました。
前回の振り返りを踏まえ、今回は経営者である岡崎の原体験を振り返っていきます。
「他社経営者の原体験なんて面白くないんじゃない?」と思われるかもしれませんが、パーパスを策定する上で大切な工程ですので、お付き合いいただけると嬉しいです!
(とはいえ、刺激的なエピソードがたくさんありますのでぜひ楽しみながらご覧ください!笑)


経営者の原体験を振り返る

オンラインで和やかに話す天平さんと岡崎

なぜ会社のパーパスを決める上で、経営者の原体験が必要なのか。
「これまでの体験が、いまの価値観や意思決定に影響を与えています。そしてこれからの意思決定にも影響を与えることになります。」と天平さんは語ります。
会社の存在意義を言語化するパーパス。そのヒントを経営者の原体験から探ります。

左:トレンド・プロ創業者の父 右:代表岡崎

まず、天平さんから代表岡崎が育った環境(家族と自分)について振り返るために、以下のような質問をしていただきました。

■家族構成(人物と家族内での役割、キャラクター)


・父:大黒柱。代表岡崎が生まれる1年前にトレンド・プロを創業。
・母:平等主義。子どもの個性を活かす子育てを心がけていた。
・姉:無敵。相手の話を客観・俯瞰して聞いた上で、結論をブラッシュアップする。発言権の強い父親の意見も覆す可能性のある唯一の存在。
・兄:昔ながらの良い考えを持つお兄ちゃん。相手の意見を尊重する。面倒見がいい。
・自分:おちゃめでワガママな末っ子。ちょっとした事件を起こすなど、話題に困らせない存在。普通に遊んでても、友達を意図せず怪我させてしまい、お母さんと一緒に謝りに行くこともしばしば。

■岡崎家の方針
「勉強より大事なものがあるから、外で遊びなさい!」
「人と違うことをしなさい」
「1人で考えて生きていけるようになりなさい」

■家族から自分へのレッテル
・やればできる子
・人を怒らせる達人
・活発な末っ子

そして、代表の原体験を深ぼるため、小学生〜社会人(若手時代)までの自己認識や思い出、印象に残っていることを振り返りました。


・小学校時代


岡崎家の方針の1つめ、「勉強より大事なものがあるから、外で遊びなさい!」は母親から言われていた言葉で、その言葉通り外で沢山遊び、友達が沢山できました。小学校のときは素直で活発なヒーローのような存在で、体育の授業でグループ分けがあるとクラスのみんなが自分と同じチームになりたがったそうです。家の中でも「やればできる子」と褒めて伸ばされ、「人生で唯一のモテ期」と話すほど、充足感に満ちた少年時代です。

しかし一方で、「人を怒らせる達人」とも呼ばれており、相手が嫌がる言葉に長けていました。それに気がついたのは小学6年生の時、廊下ですれ違いざまに同級生が罵倒してきたこと。相手の言い分は、「自分が先に言わなければ岡崎に罵倒される!」というもの。相手にそう思わせてしまうほど、自分が無意識に攻撃的で打ち負かすことをやっていたのだと気がつきました。「自分は相当ヤバい奴なのではないか」と自問自答し、そんな自分を変えるべく、「クール」になろうと2カ月ぐらい学校であまり話さなかった、なんてこともあったそうです。ただ、「クール」はカッコ良くも面白くもなかったため、このキャラは小学校以降お蔵入りに。

また、小学生で野球の強豪クラブチームに入団し、関東大会まで進みます。家族も応援してくれ、夢はプロ野球選手でしたが、父親から「プロ野球選手になれる確率は非常に低い」という話を何度もされていました。ここで、父親は自分にビジネスマンとして成功してほしいと思っている、ということを察しました。それに応えようと経営者の道に進んだわけではありませんが、プロ野球選手の夢はいつの間にか変わっていました。


・中学時代


中学に入ると、学校の野球部ではなく地元のクラブチームに所属しました。このチームは、「同じ実力であれば低学年が試合に出る」という実力主義のスタンスでした。ここで、若手を起用することの大切さを学ぶと同時に、チームの方針がメンバーに浸透しているということも大事であると感じたそうです。会社の経営にも同じことが言えますね。
中学時代も持ち前の明るさと賢さで、満ち足りた学校生活を送ります。

・高校時代


そんな自己認識が変化したのが、高校の部活動です。一般的な野球部に入部し、部長を努めます。「弱小野球部が甲子園出場!」を目標に、視座を上げることにフォーカスして部を仕切りました。甘えた言動は許さず、どんな時もストイックに練習に挑むことを部員に強いた結果、「部長がいると緊張する」「言いたいことがあっても下手なことは言えない」というムードが部内で広がってしまいます。また、部長ががいない練習はサボりがちになり、部員は皆自主的に考えないようになっていきました。もちろん、チームも強くなることができず、この時に「強く押さえつけることが良い結果に結びつくとは限らない」ことを痛感しました。

・大学時代


これまでスポーツが自分の強みでしたが、大学に入るとこれが通用しなくなると考え、別の強みを探すことを決めました。まずは直感的に営業をやってみようと考え、体育会系の営業を行うアルバイトを始めます。目標に達しないと怒号が飛んできて、毎日のように人が辞めるような職場でしたが、めげることなく1年間テレアポをかけ続けました。自分はメンタルが強いと自覚し、さらなるステップアップのために、次はシェアハウスを運営する会社でインターンを開始します。このインターンで、衝撃的な出会いがありました。同じインターン生だった二人の学生が、非常に論理的かつ合理的で自分より思考力が高かったのです。「何も考えなくとも、行動力でうまくいく」と思っていた岡崎でしたが、「このままでは勝てない」と肌で感じました。この出会いをきっかけに、入念な準備や体系的に考えることを意識的に行うようになります。

・社会人


新卒でマーケティングリサーチを行う企業に営業として入社し、売上で好成績を残すなど活躍を始めます。パフォーマンスを最大限発揮し、一見順調に見えた営業マンライフでしたが、ある日上司から、「わかっていると思うけど、お前はみんなに嫌われている」と衝撃的な一言を言われます。まったく気がついていなかった岡崎は仰天します。しかし、上司は続けて「でも本当のおまえのことなんて誰もわからない。印象で決めているだけだ。だから行動を変えて印象を変えよう。半年あれば人の評価なんて180度変えられる。」と話しました。この導きを受け、部分最適(自分のパフォーマンスが高い)でなく、全体最適(会社全体で価値を出す)ことを学びます。チームメンバーに逐一感謝を伝えるなど、小さなことから行動を変えるようになり、以降は誰でも岡崎の仕事ならやってくれるという状態が作れました。


社員とコミュニケーションをたくさん取れるよう、
社長室を使わず社員と同じ空間で仕事をしている。

■まとめ


代表・岡崎の反省を振り返ってきましたが、今回はここまで。
他にも、小学校の時に実家が火事になった話や、中学生の時彼女に石をプレゼントした話(笑)など、書ききれないほどたくさんのエピソードを天平さんに引き出してもらいました。今回顕になった岡崎の思考の源・価値観が、会社運営やパーパス設定の鍵となります。

次回は、「社会の課題・実現したい未来」です。現在岡崎をはじめとして、トレンド・プロが社会に対し何を課題としていて、それをどう変えたいか話し合っていきます。
「パーパス≒会社の存在意義」です。この課題認識がパーパス策定に大きく関わってきますので、ぜひご覧ください!



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