算数の授業がド下手な初任者が、算数の授業の極意を語ってみた④〜終末段階の極意〜
怪獣を倒した!!ばんざーい!!
これにて、作戦を終了する・・・
ことはできないんです。
ここで終わってもいいんですが、それではこの怪獣の進撃を阻止した・・・それだけで終わってしまいます。
次に何もつながりません。
というわけで、終末段階の目的は
次、同じ怪獣が来た時に対応できるよう、確実に攻撃方法を定着させること
次、別の脅威が現れた時、今回得た攻撃方法を一つの手段として用いることができるようになること
怪獣を倒して安心・・・ではなく、更なる脅威に備えて不安を煽ること
この3つを設定します。
これに沿って、極意を語っていきますので、よろしくお願いします!!
○終末段階
今回学んだ解法を、確実に児童の武器にしてあげなくてはいけません。
そのために、先生がやるのが「まとめ」です。
授業で確実に抑えたいことを私の言葉でまとめていました。
しかしこれ、あまり良くないらしいです!!
「まとめ」は児童自身に書かせるべきだと。
確かに、それが理想です。自分で自分の学びを振り返り、まとめていく。児童自身のためにもなるし、先生の立場としてもその「まとめ」をもとに評価できたりするので、できたらそうさせたいです。
しかし、自分でまとめを書くということが非常にハードルが高い子もいます。何も書けない子が必ず出てきます。だから、自分で出した「まとめ」を示した方が良いんじゃ・・・っていう発想が間違っていました。
できないのなら、できるようにする。それが先生の仕事です。そのための有効な手段が、キーワードの提示です。
例えば、「80÷20を解くにはどうすれば良いだろうか」というめあてが設定してあって、これに対するまとめを書かせるとします。
こちらとしては、「80を8、20を2と見当をつければ簡単に計算ができる」というようなまとめをして欲しいとします。
そこで、キーワードを示します。この場合だったら「見当をつける」、「8」、「2」とかですかね!
そして、このキーワード、必ず授業中に出たものを使わないといけません。当たり前のように思えますが、これはどういうことでしょうか。
算数の授業中、教科書に出ていない解法が発表され、
「あー、その考え方もいいんだけど、、、他にもないかな?」
ってあたふたした経験はありませんか?
私はめちゃくちゃあります笑笑
でも、私が読んだ本の筆者はそれでいいと言います。
教科書の方法ではなくても、自分が導き出したその方法がやりやすいのであれば、それをまとめに書いちゃってもいいじゃないかと。結局演習を積んでいく中で「こっちの方が早くね?」って勝手に気づくことができるからです。
だから、授業中、理想の答えが出なくても、授業中に出たものをキーワードとして示す勇気が先生側には必要です。
勇気持ちます!
キーワードを示すだけではなく、書き出しや書き終わりを示してあげるのも良いですね。
今回だと、書き終わりの「計算できる」を示してあげれば、大体どんなことを書けば良いのか見通しを持つことができます。
晴れて、「まとめ」が終わりました!すぐに祝勝会にでもいきたい爽やかな気分です。
ですが・・・ここでは終われません。
「まとめ」のやり方が、他にも通用するのかお試ししなくてはいけません。
今回の問題にたまたま通用しただけかもしれないので。
それを試し、もし成功したらやっと授業が終われるのです。
もっと上級者になれば、ここで児童を不安にさせます。もやもやさせます。
あえて、今回まとめたやり方が通用しない問題を出してくるのです。
さっきの「80÷20」の授業であれば
「72÷12は??」
っていう問題を出すのです。すると児童は
「72ってどうやって見当つけるの??」
「12は??」
「大体70だから、70でいいんじゃない?」
「じゃあ、12は10か」
「でも勝手に2を取っちゃっていいの??」
「確かに・・・」
って自分から考えると思うんです。
そして、先生は答えを教えずに授業を閉じるわけです。
うまくもやもやを持たせられれば、次の時間までに自分なりに解法を見つけてくる子もいるかもしれません。
そこまでできたら、終末段階、ひいては授業は大成功ですね!!
○終わりに
4回にわたって、算数の極意をアウトプットしてきました。
これら全てをすぐに実践することは僕のキャパ的に厳しいかもしれません。
ですが、少しずつ、取り入れていけたらって思います!
まずは8割の児童が参加してくれる授業を目指したいと思います。
ここまで読んでくれてありがとうございました!!
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