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怒られる側になって分かった、「ダメな叱り方」


 昨日、保護者への電話でとんでもないミスをやらかしました。

 事前に絶対に「言うなよ」と言われていたNGワードをなぜか言ってしまったんです。

 そのせいで、僕はその保護者からの信用を大いに失ったことでしょう。

 その保護者と子どもにはとても酷いことをしてしまったと思っています。


 当然、すごく怒られました。

 事前に電話する内容の確認もしてもらって、アドバイスもたくさん頂いて、電話に臨みました。

 上司の先生方は僕にできることは全てしてくださいました。

 なので、今回失敗したのは100対0で僕が悪いです。

 怒られて当然だと思います。




ですが・・・。


 本当にごめんなさい。


 昨日は。なんなら今も、「なんであんな事を・・・。次に繋げないと」という反省の気持ちより、怒られたことへの不満が勝ってしまっています。

 頭の中では分かっているんです。ここで不満感じてもなんの意味もないと。しっかりと反省し、二度と繰り返さないことが大切であると。

 でも、やっぱりもやもやしますし、怒りが湧いてきます。僕を叱った先生への不信感さえ抱いてしまいます。

 「なんで、あんな怒り方をされたんだろう???」

 そんな疑問が頭の中をぐるぐるします。

 このことから鑑みるに、昨日の先生方の僕への叱り方は失敗だったということが分かります。

 だって、反省の気持ちよりも、怒りや不満、不信感が頭の大半を占めているのですから。


 ここでハッとしました。

 僕も子どもにこんな叱り方はしていないだろうか?

 もしかしたら、しているかもしれない。

 じゃあ、今回の僕の怒られ方を分析することで、「ダメな叱り方」のポイントがわかるかもしれない。

 よし、分析してみよう。


 ということで、今回の記事では自分の失敗を棚に上げて、僕が受けた指導の粗探しをしていこうと思います。

 では、よろしくお願いします。



1、「みんなの前で怒る」


 僕には補助輪がついています。

 ・保護者へ連絡するときは、連絡内容を管理職に伝えなくてはいけない
 ・電話の内容を聞いてもらわなくてはいけない
 ・職員室でかけなくてはいけない

 っていう補助輪です。ちょっと悔しい気持ちはあるのですが、このルールには納得しています。それだけ、僕の言葉遣いや選ぶ言葉が危ういのは自覚しているからです。

 なので、今回もこのルールに則って電話をしたのですが、今回は3人もの先生が僕の電話の様子を見ていたんですね。

 そして、職員室で電話をかけているので他の先生方も注目しています。

 実はすっごいプレッシャーです。

 結果、失敗し、みんなの前で怒られました。

 そして、

「みんなの前で失敗させられて、みんなの前で怒られた」

 っていう、被害妄想でしかない思いが生まれました。


 僕もみんなの前で児童を叱ってしまうことがあります。

 それが明らかに悪意を持って行われた行動であったらいいかもしれませんが、多くの子どもは悪意なんてもってません。

 「わざと失敗したわけではないのに、みんなの前で怒る」

 絶対してはいけないなと思いました。


2、「複数人で詰める」


 複数人で詰められました。

 正直怖かったです。


3、「話を聞かない」


 僕としては、失敗した言い分がありました。全部子どもじみた言い訳ですけど。

 でも、それを言った瞬間否定されました。

 そうなったら、「ごめんなさい」としか言いようがありません。

 この時の心の中の内訳は

 怒り:30 悔しさ:40 失望:30 ごめんなさい:0

 でした。

どれだけ「ただの言い訳じゃん!」と思っても、とりあえず最後まで話を聞いて、共感できなくても共感するそぶりを見せてあげること。

 正直、僕もできてなかったです。気をつけないと。


4、「失望した」という意味の言葉をかけて指導を終わる


 「話をきちんと聞いていないからだ」

 などの納得できない否定が続いた後、

 「がっかりしたわ」

 この言葉で指導が終わりました。

 僕もがっかりしました。


5、フォローなし


 怒りと悔しさでどうしようもなくなりながら、それでも期待していました。

 きっと、「次は期待しているよ」、「君なら大丈夫」っていうフォローが入ると。

 そしたら、しっかり反省して前に進めたと思います。

 でも、何もなかった。何もなく、僕を叱った人たちは帰って行きました。

 結局、僕にかけられた最後の言葉は

 「がっかりしたわ」

 でした。




 僕の被害妄想が入っているのは重々承知ですし、怒った側も何か意図があってそんな怒り方をしたことも理解しています。

 でも、僕には全く響かなかった。

 その意図は間違いだったと、怒られた本人として断言できます。

 まだ何も言われなかった方が、ちゃんと反省していました。


 この指導によって生み出されたものは

 あんなに好きだった先生方への不信感だけでした。

 プラスどころかマイナスの指導です。

 そして、これら一連の指導で最も嫌だったこと・・・


6、「本人も十分に反省していることを怒る」


 今回失敗したことの重大さは、失敗した本人が一番分かっています。

 なのに、それを言われ続ける。

 反省したいと思っていたのに、そんなふうに言われると反論したくなる。言い訳したくなる。


 きっと子どもだってそうです。

 悪いことをしてしまって、先生に呼ばれた時点で自分がした行いが悪かったってことは自覚しているんです。

 なのに、そこをネチネチ言われると怒りが生まれ、反省の気持ちが消えます。


 子どもを指導するとき、最も大切なのはここかなって思います。

 まずは、自分の行いの何がいけなかったのかを考えさせ、理解していなかったら教えてあげる。

 これだけで良いのだと思います。


 今回の件であれば、

 「自分がしてしまったことは理解しているね?何がどうまずかったか、土日に考えて、文章にしてきなさい」

 これだけで僕は十分に反省していたと思います。昨日の時点で文章にし、完成させていたと思います。

 そして、その反省で僕が気づいてないことがあれば教えてもらう。

 それで良かったのではないかと思います。


 この経験を生かし、自分の指導力向上へ繋げていければなと思います!!



 珍しく、愚痴みたいな記事になってしまいましたが、すごくスッキリしました。

 これで、やっと昨日の自分の反省へ進めます。

 しっかり反省して、次はあんなミスをしないようにします!!!



 そして、今回否定しまっくった先生方も全く悪い人じゃありません。本当に大好きな先生方です。

 ただ、今回の指導に限っては、思うところがあったので記事にしました。

 結果、いい勉強になりました。

 本っとうに、全ての経験には意味がありますね〜〜。 


 ここまで読んでくれて、ありがとうございました!!











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