見出し画像

教員という仕事が難しい理由が、カーネギーの「人を動かす」を読んでいて分かった


 ”人は論理によって動くのではなく、感情に従って動く生き物である”

 ”人を動かす唯一の方法は、そうしたくなるように働きかけることだけだ”

 繰り返し、本書に登場するメッセージです。

 これはもう間違いないですよね。

 どれだけ正しいことを言われても感情が「YES」と言ってくれなければ、本当の意味で自発的に「動く」ことなんてできません。

 だから、いかに論理が正しかろうと、反論不可能なほど完璧な理詰めをしたとしても、ここぞとばかりに現実を突きつけても、実は意味がないんです。その人の変容には繋がらないんです。


 ですが!!

 僕はこれをしがちなんですよ😭

 ごめんね、みんな😭

 大人の立場から、大人の正論を説き伏せ、表面上の、しかも一瞬の変容に満足する。そんな指導の繰り返しです。

 これではダメだと思います。


 


 

そうなんだけどね!!????(鬱陶しい)


むずいんですよ。感情を動かすのって。

そしてそれを毎回するのって。

超神経使うから死ぬほど疲れます。



あと・・・。ぶっちゃけ学校って

「子どもがしたくないことを頑張ってさせる場所」

じゃないですか?


子どもって勉強したいんですか?

持久走走りたいんですか?

朝早く起きたいんですか?


したくないですよ!!


 だから、どうしても恐怖や罰則を盾に指導をせざるを得なくなります。


 まあ・・・、


  学校のことを「子どもがやりたくないことを頑張ってさせる場所」

  とか言っちゃうのは僕が5流の教師だからですけどね!!!

  「人を動かす」方法を心得ていないからですけどね!

  


 もし僕がこれらを全て身につけ、完璧に使いこなせたら、

 勉強したい!

 持久走走りたい!(みたことない)

 朝早く起きて学校行きたい!

 って思える児童だらけになるはずです!

 そしたら学校は、

 

「子どもがしたいことを、主体的に学べる場所」


 になるはずです!

 学習指導要領、校則、学校の伝統、こういったなかなか変わらないものがある以上、変えられるのは自分の技術だけです。

 というわけで、カーネギーの「人を動かす」を読んで自分なりに考えた、子供との関わり方をアウトプットしていく記事にしていこうと思います!

 

 ぜひ、お付き合いください!



 前提として、全ての人間は「自分が世界で重要な存在でありたい」と思っています。

 これを学校、もっと絞って学級に落とし込むと「自分が学級で特別な存在でありたい」になります。

 そしてこれをもっと細分化すると

 「自分はこの友達の中で特別な存在でありたい」

 「自分は担任の中で特別な存在でありたい」

 「自分はこのグループの中で特別な存在でありたい」

 「自分は得意なことの中で特別な存在でありたい」

 「自分のこのアイディアは特別なものであってほしい」

 「自分のこの技術は特別なものであってほしい」

 「自分はこの教科の学習において特別な存在でありたい」

 このようになると思います。

 だから、これらを意識した声かけや働きかけをすると子どもは「自分は特別な存在だ!!」と思うことができ、学校に自発的に来て、自発的に学ぶようになると思います。

 要するに、自尊心を高める働きかけをしろってことですね!これは大学でも研修でも再三言われてきたことです。

 こう言った考えも、もしかしたらカーネギーから来ているのかもしれません!ワクワクです!


 前提が長くなりました。まとめると、

 

人が動く時=自尊心が満たされている時


 としう原則をもとに、子どもたちの自尊心を高めるためのテクニック的なものをまとめていこうと思います!!

 あと、カーネギーの「人を動かす」を参考にしていますが、結構僕の主観も入っています。悪しからず!



1 たくさん褒めろ!!


 もはや、言われすぎて、「分かっとるわ!」ってなるテクニックですね笑

 でも、褒める=お世辞ではありません。

 あくまでも共感的に、同じ目線から褒めます。

 「先生こんなことできないよ!!すごいなあ!」

 「ええーー!!こんなことできちゃうの!もっと教えて!」

 という感じ??ですかね?

 大人が子どもに褒めるような、上から目線の褒め方ではダメです。

 あくまでも共感的に。その時だけは友達のようになって。一人の人間として尊敬の気持ちをもって、褒める。

 ちょっと馬鹿になったような感じで褒める。

 やってみます!(やってる気もするが笑)


2 とにかく話を最後まで聞く!


 これも基本だと思います!

 でもなかなかできないですよね・・・。

 ただ、それだけで子どもの自尊心を高めることができます。

 だったらやらない手はないですよね!

 

3 名前を覚える!


 名前って忘れられたら悲しいですよね・・・。

 でも、2年ぶりにあった人が名前覚えてくれてたら超嬉しいですよね。

 それだけで、「この人についていこう!」って思えますよね。

 来年度、最初にやることは決まりました!


4 自分で考えたアイディアだと思わせる


 子どもに「自分が考えた!」って思わせます。

 具体的には、アイディアを教えてアレンジさせるんです。

 「先生、こんな鬼ごっこ考えたんだけど、もっと楽しくするためのアイディアないかな?」

 『じゃあ先生、こうしたらどうですか?』

 「えーーー!すごいいいじゃん!!それみんなに教えてあげなよ!!」

 って感じです。

 自分の手柄ではなく、子どもの手柄にさせてあげるんです!


5 自分の用件よりも先に、相手の興味のあることを話す


 何かお願いや、聞いてほしことがあるとき、いきなり指導を始めてはいけません。

 「○○さん、SPY×FAMILYにハマってるんだって??先生も見たいと思っていたんだ!!どういうところが面白いの?」

 『それはね!〜〜〜〜〜』

 「そうなんだ!ありがとう!見てみるね!ところで・・・」

 っていう会話を挟むことで、相手が快諾してくれる確率が何倍にも高まるそうです。

 

 

6 間違っていることを指摘するときに・・・


 間違っていることを指摘するときに、「間違ってます!!」って言っちゃいますよね・・・😭

 でも、その時は言うことを聞いても、単発的な効果しかない上に、不信感が高まるというオマケまでついてきます。

 なので、間違いを指摘する前にワンクッションはさみます。

 「先生はその行動は違うと思う。でも、先生が間違っているかもしれない。一緒に考えてみようか」

 と、自分が間違っている可能性を示唆するんです。

 子どもは大抵自分が悪いことをしているって言うのは分かっています。

 だから、そのように言われると「いや、自分が間違っていました」ってなる可能性が高いのではないかと思います。

もしその時「先生が間違っている!」と言われたら

「じゃあ、この後話し合おっか!」

 って笑顔で言えばいいんです。本当にこっちが間違っている可能性もありますからね!


7 まずは相手の願望を聞いて、願望を伝える


 これ、結構前に試してみました。効果は絶大でした。

 子どもが授業前に着席できないことが増えました。

 「前はできていたのに、何でできないの??」

 と言いたくなりましたが、代わりにこう言ってみました。

 「最近時間が守れないね。きっと何か原因があるはず。先生にも何か原因があると思う。君達だけのせいになんてしない。何か先生にしてほしいことはある??」

 と。

 そしたら、

 「時計が見えにくいから位置を変えてほしい。」

 と言われました。
 
 なので、

 「確かに見えにくいね!どこが良い??」

 と聞くと、みんなが「ここがいい!」「あそこがいい!」と意見を出してくれました。

 願望を聞くことによって自尊心が高まった子どもたちにこう聞きました。

 「じゃあ、先生はみんなに何を期待すれば良い??」

 すると、

 「2分前には座っとく!」

 「授業が終わったら、次の時間の準備をする!」

 「1分前からはもう喋らない!」

 と、数々のアイディアが生まれました。


 時間はしっかり守られるようになりました。



8 子どもたちに決めさせる


 「自分が決めている」

 こう思わせることで自尊感情を高めることができます。

 だから、一方的に

 「〜しなさい」

 と言うより、子どもたち自身に決めさせることが大切だと言います。

 決定したことが多少お粗末でもいいんです。

 先生が勝手に決めて掴んだ大成功

 より

 子どもたちが自分で決めて掴んだ「小成功」

 の方がよっぽど満足感をえられると思います。



 学校では、子どもをいかに動かすことができるかっていうのが、指導力として評価される場面が多いです。

 ただ、同じ「動かす」でも、外発的なものと内発的なものでは大きく差があると思います。

 残念ながら、これら二つは同じように評価されてしまうのですが、少なくとも僕は内発的に子どもを「動かす」ことができるようにしたいです!!




 何年後になるかはわかりませんがね笑

 見守っててください笑

 

 

 

 

 


 








 

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?