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「先生は”心の余裕”が9割」・・・・とか、一年目の小学校教員がほざいています


 私自身の、1週間の心情の移り変わりを紹介します。


 

 月曜日 「やっぱり、うちのクラスの子ども達は素晴らし子達ばっかり!!良いところがたっくさんある!先生楽しい!」

 




 火曜日 
「ちょっと悪いところもあるけど、この子たちはすごい子たちだ!」

 



 水曜日 「むむむ・・・。この子たち、なんでこんな風にしてくれないんだろう
     う・・・」

 



 木曜日 「何でこんなこと言うの!こんなトラブル起こすの!」

 



 金曜日 「早く家に帰りたい・・・。疲れた・・・。」

 



 土曜日 「先生向いてないかもしれない・・・。子どもの悪いところばかり見て
     しまう・・・。(反省&弱気)」

 



 日曜日 「(本とかnoteの記事読んで)先生は子どもを信じることが大事だよね
     明日からは子どもの良いところをたくさん見よう!(希望&決意)」





 月曜日 「やっぱり、うちのクラスの子ども達は素晴らし子達ばっかり!!良いところがたっくさんある!先生楽しい!」

 




 火曜日 
「ちょっと悪いところもあるけど、この子たちはすごい子たちだ!」

 



 水曜日 「むむむ・・・・・・、ってちょっとまったーーー!!

 先生になって2ヶ月・・・。やっと気づきましたよ・・・。私、

 ずーーーーーーーーーーーーーっとこれ繰り返してる!!!
 
 
いっつも、月曜日は希望を抱いて出勤し、金曜日は不満ダラダラで帰ってきます。

 この惨状に気づいた私はこう思ったんです。




 

先生は”心の余裕”が9割だな・・・。





って。




 皆さんがもし小学生だったら、月曜日の私と金曜日の私、どちらから学びたいと思いますか??

 

 言うまでもなく、月曜日の私ですよね??


 「ピグマリオン効果」というものがあります。

 教師の期待が高ければ高いほど、子どもは高いパフォーマンスを発揮するというものです。

 その逆の概念として「ゴーレム効果」というものがあります。

 教師の期待が低ければ低いほど、子どものパフォーマンスは下がるというものです。

 つまり、

 

        教師の期待=子どものパフォーマンス


と言っても過言ではないのかもしれません。


 

 私は確かにこれを知っていたんです・・・。大学でも習いましたし、子ども食堂でもピグマリオン効果の凄さを思い知りました。知識としても経験としてもバッチリ理解しているんです。

 では、なぜ週の終わりに近づくごとに子供への期待値が下がってしまうのか・・・。

 それは、心の余裕がなくなるからに違いありません。


 子どもに期待するって、めちゃくちゃ疲れます。正確に言えば、多くの期待は裏切られるから疲れるんです。

 大人に比べて失敗も多いし、精神的にも未熟な部分が多いです(一部分だけ切り抜けば大人より優れているところはたくさんありますよ!)。

 だから、必然的に期待を裏切られることが多くなります。そうしたらその度にガッカリします。そして失望して、疲弊します。

 この繰り返しによって、最初に挙げたような心情の変化が起こるんです。


 あとシンプルに仕事量が多いです。勤務時間はほとんど子どもと一緒ですから、授業を作るのは勤務時間以外が当たり前です。

 てゆーか、勤務時間以内に通常業務だって終わった試しがありません。新任で仕事もそんな与えられてないはずなのにこのザマです。

 こんな感じでどんどんどんどん、心の余裕がなくなっていくわけです。


 では、こんな風に心の余裕がなくなっていく先生を、子ども達、そして保護者達は望んでいるのでしょうか??

 そんなわけないですよね?先生の機嫌が良くないだけで子ども達は萎縮し、学校に行くのが億劫になっていくと思います。

 そうしたら結果的に、授業への集中力も下がり、結果的に子どもの成長の妨げになってしまうでしょう。まさにゴーレム効果です。

 そして、それはどれだけ素晴らしい授業をしても、どれだけ先生としての技術を身につけても同じだと思います。

 どれだけ素晴らしい実践をしたところで、そこに先生の期待がなければ効果は半減してしまうのではないでしょうか。


 逆に、どれだけ拙くても、どれだけ浅はかでも、

「あなた達を信じているよ」

「あなた達が大好きだよ」

というメッサージが子供達に伝われば、子ども達は成長しようとしてくれると思うんです。


 そういう意味で、私は「先生は”心の余裕”が9割」だと思うんです。


 教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究修養に努めなければならない
 

教育公務員特例法第21条

  教育公務員特例法にこんな条文があります。

  だから、学校現場では「土日も勉強して当たり前」みたいな雰囲気があります。

 実際に

 「T .Pu君は家庭もないし、若いんだから土日も一杯勉強できるね」

 と言われたこともあります。

 間違いないと思います。子どもを育てる教育者として、先生は自分の技術を高め、努力する必要性があることは十分に理解しています。

 しかし、それが”心の余裕”を奪ってしまえば元も子もありませんよね。”心の余裕”があって初めて、子どもにとって効果のある教育ができるんですから。

 つまり・・・何が言いたいかというと・・・

 私は技術向上よりも、教師力を上げることよりも、”心の余裕”を保つことを優先したいと思います。

 

 皆さん、気づきましたか???私は、この長ーい記事を通して、

 

自分がサボることを正当化したわけです笑笑


 記事でサボると決めたからには、徹底的にサボらなくてはいけませんね笑




 うーーん。具体的にどうサボろうかな・・・。

 まず、短いスパンで子どもを成長させることをサボります。「一年後、いやもっとかかってもいいから、この子が成長してくれればいいな」くらいの気持ちでいきます。「裏切られた」って思う回数を徹底的に減らします。

 でも、諦めるわけではありませんよ。成長する機会は与え続け、メッセージも伝え続けます。ただ、「自分が何とかしなくてはならない」って気持ちを捨てるだけです。


 次に、教材研究をサボります。ここぞという授業以外、しっかり授業を作るのを諦めます。

 そりゃあ、全部の授業やるべきなのでしょうが、”心の余裕”がなくなったら意味がないですからね(最強ですね。この文言笑)。

 技術的に良い授業をすることよりも、ニコニコ笑顔で楽しく授業をすることの方が大切だと考えます。


 最後に、自己研鑽をサボります。自分が「学びたい」って思った時だけ学びます。

 土日は遊びます。飲みにいきます。美味しいものをたくさん食べます。サウナに行きます。可愛いカフェに行きます。そして、「学びたい」って思ったときに学びます。

 


 これが、先生になって2ヶ月経った私の現時点での結論です。

 「若いんだからバリバリ働け!!」

って思われるかもしれませんが、許してくれませんか??笑

 「子どものため」

とかいつも言っていましたが、僕は自分で思ってた以上に自分が大切みたいです。

 他の先生みたいに、子どものために全てを賭けることはできないのかもしれません。

 でも、僕が幸せになることが結果的に子どもの幸せに繋がるんじゃないかなって信じてます!

 これからも考えは変わっていくと思いますが、しばらくはこんな考えで先生していこうと思います。これからも温かく見守っていただければ幸いです!


 ここまで読んでくださって、ありがとうございました!


 

 




 

 

 





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