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”進撃の巨人”第87話がやばすぎた


 皆さんは「attack on titan」というBGMをご存知ですか??

 ピンとこない方は、ぜひ一度聞いてみてください(お決まりのフレーズは2:58です!)。

 この曲のタイトルである、「attack on titan」を和訳すると、今作のタイトルである「進撃の巨人」。また、今作の主人公に与えられた力である、”進撃の巨人”となります。

 このBGM、これまで主人公のエレンが逆境から逆転するタイミング、いわば「希望」のBGMとして使われていました。この曲が流れると、

 「今からエレン(進撃の巨人)が進撃するぞ!!頑張れー!!」

っていう雰囲気になる、そんなBGMでした。

 しかし、物語が進むにつれて「進撃の巨人」というタイトルの意味合いが変わってきます。

 序盤から中盤にかけてこそ、正義の味方として、それこそ人類の「希望」として描かれてきた”進撃の巨人”でしたが、ご存知の通り終盤の”進撃の巨人”は人類の脅威として、「絶望」として描かれていくんです。

 だからかは分かりませんが、終盤になればなるほど「希望」の象徴であるBGM、「attack on titan」は使われなくなりました。

 

 第87話はエレンの地ならしがマーレ大陸に到達する回でした。私は以前から微かに期待していたんです。

 「ここのシーンできっと『attack on titan』のアレンジBGMが流れる」

と。

 ”進撃の巨人”の名を冠するこのBGMが、エレン(”進撃の巨人”)が「進撃してきた」このタイミングで、流れないわけがないと。

 そして、さすがに原曲のままだと「希望」感が強すぎる。だから、アレンジを加えてくるのではないかと。

 私の予想結果は半分正解で、半分不正解でした。

 結論から言うと「attack on titan」がアレンジなしでそのまま使われたのです。

 いや、正直「『attack on titan』がきっと流れる」って予想が当たった時点でびっくりだったのですが、原曲のままで使われたのもびっくりでした。

 まさか、そのまま使われるとは・・・。正直、合わないんじゃないか・・・。そう思いました。

 でもですね、

 


 びっくりするほどマッチしていたんです!



 鳥肌やばかったです!

 「希望」のBGMが「絶望」のBGMにアレンジされると考えていた私が浅はかでした。
 
 エレンは何も変わっていません。仲間の「希望」のために戦い続けています。

 それが、たまたま敵にとっての「絶望」だっただけなんです。

 あえて、ヒーローとしてのエレン(”進撃の巨人”)のイメージが強い「attack on titan」を使うことで、

誰かの「希望」は誰かの「絶望」になりうる。誰かの「正義」は誰かの「非道」になりうる。誰かの「自由」は誰かの「不自由」になりうる。

という、作中屈指のメッセージを効果的に伝えているんではないかと、そう思いました。

 アニメの制作者って凄すぎます・・・。原作にさらなる彩りをここまで与えてくるとは・・・。


 「進撃の巨人」・・・。改めて、とんでもない作品です。ウクライナ情勢だって「進撃の巨人」を通して考えることができるくらいです。

 今後のアニメの展開にも目が離せません!!!


 ここまで読んでくれて、ありがとうございました!!


 

 

 

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