見出し画像

教員になって3ヶ月経った私は、「実はあまり子ども好きってわけじゃないのかも」って思い始めています


 私は今まで、子どもが好きだと思っていました。

 子ども食堂はめちゃくちゃ楽しかったですし、親戚の子どもに会う時なんて楽しくてたまりませんでした。

 また、私は人並み以上に子どもに好かれる性質があるようです。自分ではなぜかは分かりませんが、おそらく他の大人のように敷居が高くないのでしょう。要するに、ナメられやすいのです。

 だから、先生は天職だと疑いませんでした。


 しかし、ここ最近全く仕事に情熱が持てない自分に気付きました。何を考えるのも「面倒臭い」が先にきて、行動するのが億劫です。全然ワクワクしません。

 それどころか、今まで信じて疑わなかった子ども好きっていうのも揺らぎ始めています。

 「子どもが好き」どころか、厄介な子どもに対して憎しみにも似た感情を持ってしまいます。頭の中では「そんなんじゃダメ!」って言い聞かせるのですが、心の中はもうムカムカです。

 ああ、先生って天職じゃなかったんだな・・・。私は心の余裕があって初めて子どもに優しくできる、そんな人間だったんだな。

 こんなこと考え始めたら、もう先生を続けるモチベーションは全く上がりません。先生やめようかな・・・。どう足掻いてもその結論に至ってしまいます。


 
 いや、ちょっと待てーーーい。

 先生を辞める??ちょっと早いんじゃないか。結論出すの。一旦整理しましょう。どんな時に自分が子どもを憎く感じてしまうことがあるか。きっとそこに何かあるはずです。”善は急げ”です。やってみます。

 

「子どもを憎く感じてしまう時はどんな時?」


 ・子どもの屁理屈にうまく対応できない時
 
 ・子どもに反抗された時

 ・ケンカを初めて、その対応のせいで予定が崩れる時

 ・自分がしたいことに対して、子どもが「えー」って言ってきた時

 ・授業に全く乗ってこない時

 
いや・・・ちょっと待って・・・。想像以上にこれ、自分が悪くないか?
自分、小さすぎやしないか。だってこれだと、とどのつまり、、、

子どもが自分の思い通りの行動をしてくれないと、子どもを憎く感じる

 ってことじゃん!

 独裁者の発想・・・。こっわぁ・・・。

 なんか書き出してみて、改めて気付きましたよ。どれだけ自分に余裕がなかったか・・・。

 うむ・・・。どうしたものか。どうしたら良いと思います??

 ちょっと考えます・・・。

 


 (10分経過・・・)



  うん!大したこと思いつかなかった!!結局、精神論的な結論になりました。一応聞いてくれたら嬉しいです。

 まず、「子どもを成長させなくてはいけない」という思い込みを捨てることです。子どもも、10年間生きてきた、立派な人間です。人間ってそう簡単に変わらないですよね。だから、「変えなきゃいけない」とか烏滸がましいこと考えるのやめます。むしろ、その子らしい成長を邪魔しちゃいけないですよね・・・。

 こちらの価値観の押し付けなんて、相手にとっても自分にとってもしんどいだけです。子どもは勝手に成長していくものだと思います。環境さえ整っていれば。だから、子どもを「〜〜しなくてはならない」っていう無駄な責任を手放したいなって思うんですが・・・ダメですかね??

 
 
 次、二つ目は細かいことに目くじら立てないこと、叱るポイントでだけ叱るです。これ、ずっと意識してるんですけど難しいんですよね。

 自分的には細かくてどうでも良いと思っていることが、子どもにとっては一大事だったりします。例えば、「休み時間にペン回ししている人がいるんですけど、あれ良いんですか??」っていう相談がきたりします。私的にはどうでも良いんですが、言ってくる子どもは真剣です。だから無下にもできません。そういうことで、細かいルールが増えたりして、無駄に注意すること自体が増えたりします。これってどうすれば良いんですかね??

 あと、秩序が壊れるのが怖くて、手遊びなどの細かいことを「注意しなきゃ」ってなることがあります。ここで注意しなきゃ、みんなも真似し始めて学級が崩れるのではないか、そう思ってしまいます。でも、これって本当にそうなんでしょうか?そんなに目くじら立てて、細かいことを注意しなくてはいけないのでしょうか?ここのところ、教えていただきたいです。


 最後!三つ目は、子どもに期待しすぎないってことです!

 いや、ちょっと待て。ピグマリオン効果は?ってなるかもしれません。期待しなきゃ、子どものパフォーマンスは上がらないよ?っていうツッコミがあるかもしれません。

 その通りです。だから、期待してあげることはとっても大事だと思います。ただ、何を期待するかです。短期的な成長、そんなものに期待してしまったら・・・子どもも私もしんどいです。私なんて、この短期的な成長や結果に期待しまくってたせいで、何度も「裏切られる」経験を積み重ねてしまいました。その結果、子どもを信じられなくなり、ピグマリオン効果なんてどこへやら状態になってしまったわけです。

 じゃあ、何を期待するか。これがすっごい難しいですよね!自分の理想に当てはめすぎてしまったらしんどい。かといって、適当なものを当てはめても期待とかしづらい・・・。えー難しい・・・。とりあえず、

「自分が見ている間じゃなくても良いから、いつか成長した姿を見せてくれること」

に期待します!!私は所詮、高校も含めたら12人もいるうちのたかが1人の担任なんですから。

自分もそうであるように、多くの児童が先生である私のことを忘れるんです。

そして、そこで学んだことも・・・。だから、身構えず気楽にいかなくてはいけませんね!どんな状況も不安がらず、どんと受け止められるように!



 仕事にワクワクしない。情熱を持てない。子どもが憎く感じてしまう。これは全て、勝手に期待し、裏切られ続けた結果なのでしょう。

 肩の力を抜けー。

 お前に何か変えられるなんて思うなー。

 お前が子ども全員に何か残せるなんて思うなー。

 今持っている子どものうち、2、3人でも大学生くらいになった時に、「ぷぅ先生っていたよね」くらい言ってくれたら御の字だぞー。

 学習指導要領とか、学校経営案とか、なんぼのもんじゃーい。あんなものあるから、「〜な子を育てなきゃいけない」みたいな焦りに繋がるんだー。良いじゃないか。人さえ傷つけない子どもに育てば。子どもが不幸にならなければ。

 教育を舐め腐ったこの思考で、ひとまず明日から楽しんでいきたいと思います!


 ここまで読んでくれて、ありがとうございました!!

 

 


 






 

 

 

 

 

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?