大企業キャリアの恩恵は「方向性」を見つけやすいこと
Yoshiです。
転職からしばらく経過し、当時の状況も冷静に俯瞰できるようになりました。
僕は以前、大手情報サービス業で従事していました。東証一部に上場しており、世間的な知名度こそ大きくないものの、業界では知らない人はいない企業でした。
当然ですが、大企業で勤めることには良いことも悪いこともあります。結局は何が自分にとって良いかであり、大企業で働く=勝ち組という訳では絶対にないと思ってます。
あくまで参考情報として、大企業でキャリアを積むことのメリット・デメリットについて整理します。今回はまず、メリットについてです。
デメリットについては次回にまとめます。
大企業で得られるキャリアのメリットは?
「大企業 メリット」で検索すると「給与が高い」「福利厚生が良い」「社会的地位が高い」などが出てきます。確かに、これらの好待遇を求めて大企業を目指す人は多いと思います。
しかし僕が今回お話ししたいのは、あくまでキャリアについてです。
大企業にいる間に得られる一時的なメリットではなく、大企業から転出した後でも財産となるようなメリットについて考えました。
すべて紹介すると枚挙にいとまがありません。なので今回は一つに絞りました。大企業でキャリアを積むことの最大のメリットは「選択肢が広がること」。これが僕の考えです。
大企業では「やりたいこと」の方向性が見えやすい
大企業を中小企業と比較した際の違いは何でしょうか?
最大の違いはヒトの多さです。
ヒトが多いということは、それだけ比較対象も多いということです。
大企業では何千・何万ものヒトと働くことになります。関わりの深いヒトもいれば浅いヒトもいますが、様々な価値観に触れて働くことになります。
そのうち、「このヒトみたいになりたい!」「このヒトがやっていることは面白そう!」というものが見つかるかもしれません。それが自分の「やりたいこと」である可能性が高い。
あるいはその逆も良いでしょう。「こんなヒトにはなりたくない」「この仕事はつまらない」という発見。反面教師を得るのも非常に良い経験です。嫌いなヒトやモノの理由を考えることが、潜在的興味の発見に繋がります。
また大企業は毎年新人を一定数採用しているので、ヒトを育てることにも慣れています。働いたことがない新人が、選択肢を広げ、やりたいことの方向性を何となく見出す。大企業はそのための環境としては最適です。
僕自身の振り返り
僕は新卒で大企業に入社したわけですが、入社当時からやりたいことが決まっていたわけではありませんでした。
「何となくカッコよさそうだから」「学生時代に学んだことを生かせるかもしれないから」という理由が志望動機。学生時代に持っていた視野を最大限生かしても、それくらいしか理由なんて見当たりません。
大企業に入社してからはいろんな案件に携わることができました。それに伴い、多くのヒトと関わる機会を与えてもらうことができました。
尊敬できるヒト、発想力が豊かなヒト、自分にはない観点を持つヒトからたくさん学ぶことができました
もちろん良いことばかりではありませんでした。苦痛な業務もあれば、心底関わりたくないヒトだっていました。
それでも「なぜ苦痛なのか」「なぜ関わりたくないのか」を突き詰め、方向性が見出すことができたのです。
よく「やりたいことを探せ」と言われますが、「やりたいこと」なんてぼんやりしていてよくわからない。しかし逆に「やりたくないこと」に関してはすんなり見つけやすい。
業務の全体構造を可視化したい。目的のわからない業務をなくしたい。なぜこの作業が必要なのかを説明できるヒトになりたい。指示するだけでで全体像を示さないヒトにはなりたくない。
そうししてたどり着いたのが「プロセスマネジメント」という分野です。
大企業に入らずしてこの分野にたどり着くことはできなかったでしょう。大企業内での多くの価値観と遭遇したからこそ、自分の興味ある分野を見つけることができたのだと信じています。
世の中の多くの若い社会人は、僕と同じように「何がやりたいのか」がわからない状態で入社していると思います。そうした人々にとって大企業は素晴らしい環境であるでしょう。
同様に中途採用であっても、まだはっきりと自分の進むべき方向性が見えないひとには大企業はオススメです。
以上、僕が考える大企業のメリットについてでした。
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