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【JOKER】悲劇と喜劇の昇華

こんばんは。
霜月憂です。

突然ですが、2019年に公開された映画"JOKER"をご存知でしょうか?

視聴をオススメできるかと聞かれると何とも返答に困るところではありますが、絵、色、世界観、心理描写など、個人的に惹かれるものは多くある作品でした。

ご興味ある方は自己責任でのご視聴を。

さて、このJOKERという作品ですが、感想を述べるには少しばかり深すぎる作品なのです。

※多少のネタバレのようなものを含みます


貧困、障害、差別、格差、虐待、不寛容、抑圧、隔絶、政治の機能不全、あらゆる不条理に翻弄され孤立していく中で、コメディアンを目指す1人の道化師。

しかし、どうしようも無い程に窮苦な世界、絶望の果てに、JOKERという絶対的な悪のカリスマに移り変わり、苦肉にもそのマイノリティがマジョリティを生んでしまう。
彼が愛し、憂いた世界は、彼を襲う悲劇的な現実か、それとも彼の喜劇的な妄想か。

ちょっと描いてみたやつ

心の中に宿るJOKER

現代社会を誇張反映したかのように感じるこの映画は、誰しもが心に宿る存在する否定することの出来ない悪を絶妙な視点で描いており、理解出来るはずの無い彼の心証に、何故か同情のようなものを思い描いてしまう作品です。

悪が正義で正義が悪なのか、政治が悪で民衆が悪なのか、何が現実で何が妄想か、明かされず明けない混沌の夢のような世界が大きなスクリーンで映し出され、52ポンドも軽くなった俳優が52ポンド以上の重力に立ち向かう様に、なにやら同調圧力のようなものを感じるのです。


この作品に触れ、得た所懐を言葉にするには中々に難しく、拙いあらすじのような感想のような作文をここまで並べた私ですが、この憂いを消化し昇華するにはどうしたものかと、脆弱な脳みそで考えた結果"描く"ということに落ち着いたわけです。

「え?描く?どういうこと?」

と、思ったそこの貴方。至当です。
ささやかながら私から'至当で賞'を送りましょう。受賞おめでとうございます。

ここまで何処の馬の骨かもわからない人間のダラダラとした感想に時間を使い、挙句に不名誉な賞を押し付けられた貴方様の怒りは一旦持ち帰らせて頂くとして…。

とはいえ、私も感覚的に思い立ち、手を動かそうと決め行動に移したので、事由の開示を求められてもお答え出来兼ねるのです。
これは描くことで吐き出し、具現化出来ると、ふと思ってしまったのです。

古着のジャケットに布えのぐを用いて描き、塗り、描き、そして出来た作品がおそらく貴方様が最初に目にした見出し画像です。

真顔にも笑顔にもどこか悲しげにも見える彼の表情の先には何が写っていたのでしょうか。
彼にしか分からない、彼にしか写らない世界がきっと。
理解に欠ける彼の憂いを纏えるように。

混沌に愛を。
憂いに愛を。

I'm just thinking of a joke.
You wouldn't get it.

※製作動画はプロフィールからご覧頂けます。

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