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2014年2月 舞台『アルゴリズム、虎よ!』

音楽などで携わった舞台や映画、AudioBookの文芸作品などを少しづつ紹介していこうかと思います。舞台などは特に公演が終わればそれっきりとい
う作品も多いので関わった方々の足跡を残す意味でも。

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2014年2月 舞台『アルゴリズム、虎よ!』
当時AKB48で人気上昇中だった藤江れいなさん初主演。
TVドラマ、アニメや戦隊モノヒーローショーの脚本で活躍されている井上テテさんの脚本・演出の作品。
コメディ要素もあるサスペンスタッチのお話。
途中劇場が完全暗転の中しばらく声だけでお話が進むなど演出も効果的でした。

このころは AKB48などに所属のアイドルが新たな挑戦として舞台などに出演され始めた時期で小劇場での公演も華やかでした。

劇伴を担当いたしました。

あらすじ

両親が経営する群馬の山奥の喫茶店に、かつての同級生であるお笑い芸人の霞ヶ浦(ゆかわ)、催眠術師の諏訪(屋良)、教育実習の教師だった猪苗代(みや)の3人を同窓会という名目で呼び寄せた大地(竹林)。大地は、かつて3人に恥ずかしい動画を撮影されて公開されたことが元で引きこもりとなり、東京にもいられなくなってしまったのだった。今日はその復讐の日。大地は動画サイトに生中継を始める。そして、3人にストリキニーネの入った水を飲ませた上で、解毒剤を賭けたゲームを提案するのだった。3つの暗号をアルゴリズム表をヒントに解く。それが条件。第1の暗号は、大地がかつて辱めを受けたのと同じように「裸になれ」。しかし、大地の妹の由江(藤江)が、霞ヶ浦のギャグを見たいがために、大地の知らないうちにアルゴリズムの配列を変えてしまっていたため、第1の暗号は難なくクリアされた。第2の暗号は「おけつはなび」のはずだったが、アルゴリズム表が変わったために意味不明の言葉に。妖精に扮した由江がこれは妖精語だと誤魔化して、「ミス生け贄コンテスト」のグランプリになるための買収資金の獲得のために「500万円払え」という意味にしてしまうが、成金の諏訪が手持ちの500万円を即座に由江に支払い、第2の暗号もクリア。第3の暗号も意味不明の言葉になったが、由江が大地の真意を汲んで、妖精語で「あやまれ」という意味だと、3人に過去の苛めを大地に謝罪するように迫る。霞ヶ浦らが渋るうちに時は午後9時3分。大地が不敵な笑いとともに、真意を開陳する。満月の夜のこの時刻になると虎に変身して人を襲う由江に3人を喰い殺させて復讐すると同時に、3人の体内のストリキニーネによって、一家が東京にいられなくなった真の原因である妹の由江をも葬ろうというのだった。暗闇の中、由江の刃に弄ばれながら、ストリキニーネによる痙攣も始まった猪苗代らは絶体絶命となる。そのとき、諏訪が、かつて由江に「お前は虎だ」と催眠術をかけたことを思い出す。霞ヶ浦がギャグで由江をトランス状態にし、諏訪が催眠術をかけて由江は正気を取り戻す。過去のあやまちや自分の浅ましい考えを反省した5人は、散らかった店を片付けるのだった。



【会場】戸野廣浩司記念劇場
【公演日】2014年2月4日〜2月8日

【脚本】井上テテ

【演出】井上テテ

【出演】藤江れいな、竹林林重郎、みやなおこ、屋良学、ゆかわたかし