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沖縄の史跡

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沖縄には「御嶽(うたき)」や拝所と呼ばれるウガンをする場所がいたるところにあります。観光地ではないので紹介されることはありません。場所によっては不思議な雰囲気をかもしだす御嶽や史…
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#史跡

■ 上津波古井泉 ■

撮影を終えてちょっと寄り道をしました。その時に拝所を発見し撮影を終えて帰ろうとした時にさらに見つけたのが「上津波古井泉」です。 道沿いのカーブで茂みに隠れたいたので、全く気づきませんでした。現在の上津波古井泉は仮のようで、実際の井泉はここから林の中を下った所にあるそうです。 というのも… 戦後、上津波古一帯はアメリカ軍の上級将校の住宅地や売店となっていました。その中のクレーグ長官の住宅駐車場の側に井戸があったと言われています。 特に歩道などがない場所に拝所があるので、撮

■ 安谷川御嶽 ■

一度、撮影していたのですが、理由は不明なのですがnoteに載せていなかったので、改めて載せることにしました。 安谷仁御嶽は首里にあり、赤い門が目を引く御嶽です。御嶽の裏には神聖な岩と木を中心とした石囲いがあります。琉球国由来記によると、琉球王国時代の高級女神官・首里大阿母志良礼(しゅりのおおあむしられ)が仕える御嶽でした。 ちなみに、御嶽の奥には鍾乳洞があります。僕は怖くて入りませでしたが、中には祭壇があるそうです。 昭和52年6月、市指定有形民俗文化財に指定されました

◾️ 大国(デーコク) ◾️

撮影の帰り道に寄り道をした時にたまたま見つけました。ここは以前紹介した「大国子」が300年前に住んでいたトコロです。大国子は夜中に井戸から光を放つのを不思議に思い、ウスクガーで美しい女性が長い髪を洗っているのを見つけました。容姿端麗でこの世の者とも思えない絶世の美人だったそうです。 見とれていると木の枝にかかっている羽衣に気づき、それを盗み持ちかえり高倉に隠しました。ウスクガーに戻ると女が泣いており、 「髪を洗っている間に着物がなくなってしまいました。着物がなくては家に帰

■ 復帰記念の拝所 ■

■ 古墓 ■

佐敷城跡に向かう途中に見つけた「古墓」。佐敷城を撮影した後に撮影してきました。アップの際調べてみたのですが、こちらも何も見つからず…

◼︎ カフンジャー橋 ◼︎

沖縄市美里にある「カフンジャー橋」に行ってきました。かつてはカフンジャーという川にかけられていて、琉球石灰岩のアーチ型工法の橋です。歴史書「球陽」によると、カフンジャーは大雨になると水流が激しなり、橋がよく壊れました。現在の橋は、大正初期頃に架設されたそうです。 昔々… 山原で仲良く暮らす金持ちの夫婦がいました。 ある時、スクブ御嶽に住んでいる大将が山原に出かけた時、その妻を見て好きになりました。大将は、夫のもとから妻を連れ去って行きました。残された夫は悲しさのあまり乞食に

◼︎ 喜舎場の龕屋 ◼︎

喜舎場で撮影を終えた後、周辺を原付でウロウロしている時に見つけました。龕(ガン)は棺を墓まで運ぶ朱塗りの輿のことで、龕を保管した建物を龕屋といいます。龕屋は、喜舎場集落の西はずれにあり北向きに建っています。 喜舎場では沖縄戦後しばらくの間、龕を使用していたそうです。龕を見たかったのですが、鍵がかかっており見られませんでした。案内板にイラストがあるのですが、中にある物とは違うそうです。平成7年6月、村の有形民俗文化財に指定されました。

◼︎ 伊波普猷の墓 ◼︎

伊波普猷(いはふゆう)は民俗学者・言語学者であり、「沖縄学の父」として知られている著名な学者です。語学学者金田一京、日本民俗学の創始者である柳田国男や折口信夫とも親交が深かったそうです。 明治9年に那覇市に生まれ、沖縄尋常中学(現在の首里高校)を退学後、第三高等学校(現在の京都大学)を経て東京大学で言語学を学びました。東大在学中から、浦添が首里以前の古都であったことを論じた「浦添考」という論文を発表しているそうです。 帰郷後、沖縄県立図書館の館長を務めながら、沖縄研究資料

◼︎ 新里の土帝君 ◼︎

1645年、土帝君は中国から琉球にもたらされました。沖縄では、土地の神様、農業や漁の神様、そして悪魔祓いの神様としても崇められています。 土帝君は、新里以外にも、津波古や小谷・佐敷・手登根にもあります。旧暦の2月2日には各地で土帝君を拝む行事が行われます。 そんな新里の土帝君、1980年に有形民俗文化財に指定されました。

◼︎ 寺小毛(土帝君)  ◼︎

国場の「寺小毛(ティラグヮーモー)」に行ってきました。土帝君が祀られ石積の祠があり、久米村の国場殿内(コクバドゥンチ)から拝領された金の仏様が祀られていたそうです。ところが、いつの間にか赤瓦の像になってしまったそうです。やがて像の顔が壊れ、コンクリートで補修されています。 土帝君は16世紀頃に中国から伝わり、国場では土地の神様だけでなく、農業・漁業・悪魔祓いの神様として崇められています。旧暦2月2日にお祭りがあるそうです。

◼︎ 安座間の龍宮神 ◼︎