見出し画像

家の中を整理したらモヤモヤが消えた話

前回は今年一年頑張った事(家の中を整理した)で
思いがけない良い出来事が沢山起こった話を書きました。
今回は今年一年頑張った事(家の中を整理した)で
自分の中のモヤモヤから解放された話を書こうと思います。

もともと所有物は少なかった

私は元々そこまで多くの物を持っていませんでした。
幼少期の我が家はいわゆる貧困層の家庭で
あまり物を買ってもらえない状況があったせいかもしれません。
しかし両親は物を多く持つ事がステータス世代なので
どこからともなくやってきた沢山の物を所持していましたが、
押し入れや納戸に沢山の物を置いている人達でした。
そんな家庭環境でしたが両親は綺麗好きだった為
物があっても綺麗をキープ出来る環境で
私も片付けはどちらかというと好きなタイプで
テスト勉強を放り出して整理整頓に勤しむ人間でした。
量としては多すぎず少なすぎず…という感じ。
両親にうるさく言われない程度に
「床に物を出しっぱなしにしない」とか「机から溢れかえる前に処分する」というマイルールが出来ていたような気がします。
沢山の物が欲しかったけれど叶わないので
本当に欲しかった物しか無かったのかもしれません。

物が大量に溢れかえっていた時期もあった

大人になり田舎から上京して夫と同居生活を始めた矢先
新しい環境に馴染めず精神を病み、
数年ほど「半引きこもり生活」になった事がありました。
その頃は片付けはおろか掃除も出来ず
家の中が荒れ果てていたような気がします。
夫は片付けは苦手なタイプ、そして二人して雑貨をコレクトする事にハマり
家の中が大量の物だらけになっていました。

子供が出来ると過去の反動でさらに物が増えた。

結婚&引っ越しをしアルバイトも始め、
心も安定してきたタイミングで子供が授かります。
産後はほぼワンオペ育児だった為
本当に片付ける余裕が一切無かったです。
そのせいで家の中はいつも散らかっていました。
今思うとそこは仕方ない事だったと思うのですが
待望の我が子が可愛くて可愛くて
「欲しい」と言われてないのに大量のおもちゃを買い与えていました。
産後ハイだったのでしょうか、過去の「何も買ってもらえない自分」への慰めでしょうか…
途中から娘の為じゃなく、昔買ってもらえなかった自分の為に買っていた気がします。
大量のおもちゃ、そして遊びに来たママ友に
オシャレに見せたいが為に雑貨を飾りまくる日々がしばらく続きます。

一冊の本に出会い、ふと我に帰る。

大バズりした佐々木典士氏の著書「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」に出会いました。
「汚部屋になったところでアノ本に出会う」
このパターン、もう沢山の人が経験したのではないでしょうか。
物が増えている事への違和感を忘れてしまった自分にはナイスタイミングでした。
いつの間にか物に溢れかえって、物に囚われた生活をしていた事に気づきました。

そもそも、「欲しい」なんて言っていない。

私がお菓子もおもちゃも勝手にどんどん買ってくるものだから
娘が何かを欲しがったり駄々こねたりする事がありませんでした。
どちらかというと「いらない!」と言われ続けていたかもしれません。
大量のおもちゃよりラッピングについているリボンや袋
外でお友達と公園で遊ぶのが大好きな娘の姿がありました。

衝撃的なキッチン

娘のお友達のママさんからお呼ばれして
二人で遊びに行った初めての日
私は衝撃的な物を目にしました。

綺麗に磨かれ、何一つ物が置いていないキッチン

料理をしない人なのかな?と思ったら
揚げ物や工夫の凝らした料理を沢山する方だったのです。

何も置かない潔さ

「うちはあなたの家と違って狭いキッチンだからね」
そう言ってましたが…いやいや、十分な広さがあるキッチンでした。

もちろん家中どこもかしこも綺麗で清潔感溢れる家でした。

色んな物を飾りまくってオシャレに見せようとして
その実埃にまみれていた自分の家のキッチンを思い出して
私はものすごく恥ずかしい気持ちになりました。

私もあのママさんみたいになりたい

「おもちゃはもういらない」
「ママはむだづかいしないの!」
そんな娘の言葉と
ママ友の衝撃的に綺麗なキッチン
そしてアノ本に背中を押され
私はようやく物の手放しを決意します。

反対もされたけど徐々に変わる心

物を手放す行為、夫には最初のうちは反対意見をもらっていたのですが
徐々にスッキリしていく部屋と合理的なシステムで収納された物たちによって
次第に理解を得られるようになりました。
私も物が減ったおかげで片付けや掃除のしやすさを手に入れました。

本来の「自分に丁度良い量」を思い出す。

過去の反動やよくわからない見栄から解放された私は
どんどん物を減らしました。
100均で買う便利グッズや雑貨品、可愛いけれど無くても大丈夫でした。
また、一度「大量に手に入れる経験」が出来たので
「過去の満たされない思いの自分」も成仏したのだと思います。
実際手に入れてみて、思ったより良い気分にはならなかったような気がします。

オシャレな物を沢山飾る、変な見栄がありました。
そんなことより今は清潔感の方が大事だと気づきました。
何より

「あえて何も置かない余白の空間こそが気持ち良い」

こっちに気づいてしまった。
これは今後の生活を大きく変える事になりました。

無駄買いをやめ、本当に必要な物を妥協せずに買う。
それを大事に長く使い無駄に増やさない。
溢れるほど所有するよりも余白があった方が気持ち良い。
見栄とかじゃなく、本当に気に入っている物をちょっとだけ飾る。

今はそんな生活を送っています。

無駄遣いをやめたおかげで本当に欲しい物が買えるようになったし
常に「物足りない」を感じてた過去とは違う
軽やかな気持ちでいられるようになりました。

とはいえ、新しいものや買い物は好きなので
色んな物をチェックはしています。
でも衝動買いもしないし、何日もかけてリサーチして考えるようになり
買い足しではなく、買い替えが多くなり
結果、物が増えることがなくなり
過去の「溢れるほど物を所有しない」生活に戻りました。

快適、でも個人差はあります。

私は物が無い方が気持ちが良いと感じる人間なので
整理して本当に良かったなと感じていますが
そこからさらに極限まで絞り
いわゆるミニマリストと呼ばれる類の物の数しか持っていないので
人によっては気持ちがあまり良くないかもしれません。

友達の中には沢山の物を持ったり飾って、それが心地良いと言う人もいます。
何もない空間が落ち着かない人もいるでしょう。
そんな方には物を減らすことはおすすめしません。

たまたま私、そして私の家族が物が少ない方が生活しやすい人間だった。
そういう話です。
(部屋が荒れているのが「しんどい」方にはおすすめしたいのですけどね…)

長くなってしまったので一旦終わりにしたいと思いますが
物が減った事によって快適になった話はもう少し続きます。
お片付け話から少しそれてしまうのですが
次は、そもそも私がちょっと変わった特性を持っていたんだと
改めて気づいた点についてです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?