見出し画像

40代問題

昨日の暦学士勉強会でテーマになったのが「40代問題」。

30代は、若さのエネルギーがまだあり、
本人もそれを体感できているから、我武者羅に頑張れば、新しいことにまだまだ挑戦できるし、時代にも何とかついていける。
だから、私たちも、多少厳しい事もアドバイスできるのだが、


老の入り口でもある40代は、悩んでいる人が多く、そして、繊細だ。

3年近く、コロナ禍で動きがとれなかったため、
ついこの間、40代に入ったかと思っていたのに、アッと言う間に40代半ばが迫っていたりする。

えっヤバイ、もうすぐ50じゃないか!と、
こころが路頭に迷ってしまい、
どうしようかと、悩みまくって相談してくる。

なので、何を言っても、素直になれず、
でも、でも…と連発する。
自己防衛が強すぎるのだ。

彼らの多くがweb2.0の全盛期を過ごしてきたため、SNSしか使えない人も多く、SNSさえあれば発信出来ると思いがちだが、SNSは流れてしまう情報なため、自分が何をやりたいのか、何をやっているかも、流れてしまう。

40代の悩みより、
50代の方が深刻でないかと思うかもしれないが、

50代を過ぎると、
本当に困っている人、本当に悩んでいる人は、
暦学カウンセリングには、ほとんど来なくなる。

多くの方々が、ある程度の成功者。
このままの生活を維持できるか、
欲を言えば、
もう少しワクワク感を、今の生活に引き出せるかという、

【守成+ワクワク】を求める人が多く、

全く方向性が見えないという人は、滅多にこない。

恐らく、50代でその状態だと、
それどころではないのだろう。

50代にもなると、
何となく方向性は分かっているが、やり直しのきかない年齢なので、これでよいかという確認や、ワクワクエッセンスを見つけに、アドバイスを求める人が多いのだ。
そのため、結構素直…。
一緒にワクワクプロジェクトを考えてあげると、
輝く笑顔で帰っていく。

20代のメインテーマは恋愛問題。

30代は恋愛問題に、仕事問題が入り組んで、
多少ややっこしくなるが、
まだまだ未来を幾らでも引き出せるため、アドバイスも立体的に組み立てやすい。

問題が、40代。

自分で自分にブレーキをかけてしまうため、
これが中々難しい。

孔子は、「四十にして惑わず」と不惑を唱えたが

恐らく、当時から、
40代で迷う人が多かったため、
そう言ったのではないだろうか。

迷っている時間がないからこそ、
「不惑」なのだ。

迷うな!迷っている時間はない!

40代が悩んでいる根本的原因を、
超シンプル化すると、

【守成か創業】

貞観政要に、「創業は易く、守成は難し」という言葉がある通り、
分かっているけれど、悩んでしまう。

家族や今のポジションを守成すべきか、
今の収入が減ることは分かっているけれど、守成すべきか、
それとも新しい何かを、創業すべきか。

孔子の未来予測には、続きがある。

50代になると、五十而知二天命。

50歳になると、
自分の人生が何のためにあるかを意識するようになる。

というよりも、

やれることも限られてくるから、
自分の人生が、
何のためにあるのか意識しない限り、
やるべきことが分からなくなり、
バタバタしながら年齢を重ねている内に、
老人になってしまのだ。

日本人の年齢中央値は48.4歳

2021年の
日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳、

40代は、人生の中央年齢。

人生がまだ半分、折り返し点に過ぎない。
そして、この年代の人口も多い。

彼らが自分をどう生かすかが、
ある意味、日本を救うような気もしている。

https://navi.surirekigaku.com/


私たちは、東洋哲理という先人達からの智慧を、現在のビジネスシーンに取り入れて生かして戴くことを目的に活動しています。サポート戴ければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。