常陸国出雲大社


2023.12.17 4年ぶりに開催される茨城県笠間市で行われる奇祭「悪態祭」に出掛けることにした。祭が始まる前に寄りたいところがあったここは、常陸国出雲大社です。拙者は、これまで2回参拝に訪れていたが、以前奥出雲にある大しめなわ創作館を観光していた悪友が、その時、偶然にも作っていた注連縄を見せてあげたくここにやってきたわけだ。だが、連れてきた悪友はほぼ無反応でがっかりした。


でも、拙者もここはあまり好きじゃ無かったんだ。その訳は、本家の出雲大社では禁止行為の神聖な注連縄にコインを投げ挟む行為がここでは許されていた、そして相撲の景品を作ることで出雲大社の逆鱗に触れ、破門されていた。


でもここが日本一の大きさを誇る注連縄と言うのも気に入らない、本家の出雲大社は、一番や二番にこだわっていないのがいいね。


工事をしていた御朱印 御祈祷 受付の建物が完成したの見に行くと館内は無料で見学でき、中に進んでいけばギャラリーとなっていたが、これが結構な見応えがありいい目の保養となった。


自慢では無いが、この手の知識に疎い拙者にとってこの数点の作品がちょうどよい数であった。


これ以上多いと猫に小判状態になりかねない。注連縄にコインを挟む行為が解消されなければ、二度とここに参拝に来ることは無いだろう。



2022.06.05 今年のGWに山陰旅行に行った際、大しめなわ創作館で制作中の注連縄は、茨城県にある常陸国出雲大社のものを思い出して出掛けることにした。家から約2時間ここは、常陸国出雲大社です。実際、茨城県に出雲大社があることと、ここに掲げられている注連縄が日本一の大きさである事なんて全く知りませんでした。


平成4年島根県出雲大社より、ご分霊をご鎮座し、主祭神は「大国主大神」で、福の神「だいこくさま」として親しまれています。駐車場に車を止め、鳥居をくぐりに向かうとこの先工事中で階段を上がることは出来なかった。30年の年月等で老朽化した社務所を新築工事が始まっていた為、急坂を登っていくと、龍蛇神社があった。出雲ではこんなことがよくあるそうだ、神在月の頃になると稲佐の浜に強い風が吹き、海が荒れるそうだが、その強い風に乗って八百神が出雲に集まるそうだ。その時よく浜にウミヘビが打ち上げられ、それを神社へ奉納するほどウミヘビを崇拝していた。何故崇拝されるかと言えば、出雲地方では、ウミヘビのことを龍と尊び、そして大国主命のお使神であると信じられていた。龍蛇は古来より神々の先導役とされており、水難・火災予防や商売繁盛のご利益があるとされていた為であった。石段を登り切るとまず目に飛び込んでくるのは大注連縄で、長さ16m重さ、6tのしめ縄は日本最大級で圧巻である。各故拙者もそうだが、大注連縄を拝見する為が参拝目的のひとつになっているのではないでしょうか。前回平成24年の掛け替えから10年、外観は相当草臥れきっていた、10年の歳月はここまで醜い姿になってしまうのか驚いた。すると大しめなわ創作館で製作されていた注連縄の架けかえ日が決まっていた。日程は令和4年7月25日と26日に遂行されるとホームページに載っていた。ここで目を疑う光景が目に止まった。三角錐状の藁の束を〆の子と言いますが、これに硬貨が刺さっていた。本家出雲大社では、神聖な注連縄に対し硬貨を投げつける行為に御法度になっているが、ここでは作法まで書かれ奨励していた。なんとも罰当たりな神社なんだろう。それだけじゃなかった、永谷園の景品問題から本家出雲大社から“出雲大社との名称を使うな”“分霊した霊璽(御神体)を返還せよ”と迫られています。又ソニーとの訴訟と週刊誌沙汰になっていた。なんとも嘆かわしいことか。日本一の大注連縄を見に来た興奮も興醒めしそうだ。大注連縄を作る大しめなわ創作館も、本家出雲大社よりも大きな注連縄を作ることに疑問は持たないのかな。制作費が頂ければ何でも作るのかな。誰か教えていただけないかな。拝殿内の左手には大国主大神の木像があったが、出雲で見た御慈愛の眼で見ていたウサギの場面とは大違いで何か怒りを感ずるような顔つきに感じ取れた。拝殿内右に大國柱がります、檜の木で樹齢2650年造営に伴いこの地に据えられていた。拝殿の天井画は、芸術家の奥田コウドウ氏による「常陸の雲」だそうです。1対の狛犬も日本一の大きさを誇り見物の一つです。屋根に作られた黄金の鳥は、どうも姿形から見ても猛禽類の鳥にしか見えないが、所以はなんだろう、本家出雲大社には無い飾りであった。拝殿から奥に進むと、本殿を間近に崇拝出来る地点があります。本家出雲大社と同じ大国主命は、西に向いて鎮座され、ここが真正面の拝礼場所であり、改めて礼拝していた。本家では、海から現れたとされる大国主命は稲佐の浜に向かって御神座し、稲佐の浜の方向、西を向いて祀られているというが、ここは出雲大社に向けて鎮座されていた。出雲大社から長野県・諏訪大社の直線上にこの常陸国出雲大社があったのは偶然のことではなさそうだ。社には、男千木と鰹木も見られる大社造り。その傍らに樹木葬霊園の看板があり歩を進めることにした。ここの祭神である大国主大神は、縁結びの神様としてだけではなく、死後の霊魂を守る神様としても広く信仰を受けている。古くから日本人は、お山そのものを神様が宿る森として“鎮守の森”と呼び信仰対象にし、鎮守の森に亡骸を埋葬していた風習もあり、森に埋葬することは自然の理にかなった埋葬方法と気づかされた。いずれ進む道ならば樹木葬も選択の一つに入れておこう。第一駐車場脇には、森の精霊「モクモクフー」が作られている、ここはアトリエで、原画が飾られる米蔵「林彩館」の1階では、石粉粘土のモクモクフーなどが展示され、2階は空想のキャラクターが登場する木々の世界が広がっていると言われるが今日は休館日であった。最後は、薬神神社です。ここに祭られている神様は、「少彦名神(スクナビコナ)」。少彦名神は、大国主命と共に国づくりのお手伝いをされた神様で、特に、医療・お薬の神様としても信仰されてきた神様です。特に病気療養中の人がよく参拝され「治療がうまくいきますように」、「薬が病気に打ち勝つ力をくれますよう」に、とお祈りをするそうです。拙者も2011年に大腸ガンの手術を行っているが、今は健康になり感謝を申し上げていた。これで参拝記は終えるが、創建に関わってきた出雲大社教から独立したなど色々問題がある神社と首を傾げたくなるが、神に仕える社として主祭神である大国主命に喜ばれるような行動に心がけてほしいものだ。島根県の出雲大社の正式名称は「いづもおおやしろ」だが、ここ茨城県の出雲大社は常陸国出雲大社では「ひたちのくにいずもたいしゃ」と言われている。


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