アメリカ横断36日目ボストン・コモン公園 フリーダムトレイル①


2023.07.11 アメリカ横断36日目。昨日の雨も上がり今日は、ボストン観光で人気のフリーダムトレイルに挑戦するため、ボストン・コモン公園にやってきた。


ボストン観光の起点になるのが、市内中心部にあるボストンコモン公園で、1634年に設置された全米で最も古い公園であり、現在もボストン市民の憩いの場であり、観光客のためのビジターセンターも設置されています。


コモン公園にあるこの兵士と船員の記念碑は、南北戦争で亡くなったマサチューセッツ州の兵士と船員に捧げられ、建設は1874年に始まり、1877年9月17日に除幕された。因みにアメリカ南北戦争とは、イギリスに比べ産業革命が遅れていたアメリカでは、自国で生産された工業製品を保護するため、輸入を抑える関税保護貿易を進めたい北部と、大農場で綿花を生産していることから自由貿易を進めたい南部との間で対立が起こった。 また、奴隷制度についても、賛成の立場の南部と、反対する北部などとの間でいざこざが続いているところに1860年に奴隷解放を主張するリンカーンが大統領に当選した事から、1861年に南北戦争が起きた。


1863年にリンカーンは奴隷解放宣言を唱え、結果、戦争は北部が勝利し、アメリカ合衆国の統一がなされ、また国家の経済基盤が北部中心の工業力に移り、戦争前から始まっていたアメリカの産業革命がさらに進展していった。「人民の、人民による、人民のための政府」で、この名言は南北戦争の激戦地であったペンシルベニア州のゲティスバーグで、リンカーンが行った演説は有名であった。



ビジターセンター前にやって来たのも、チャールズタウンのバンカーヒルまで約4キロのフリーダムトレイルスタート地点がこのビジターセンター前から始まり、路面には赤い線(煉瓦)が描かれている。


その線を辿っていくと、アメリカ独立の歴史にまつわる重要な16の観光地を巡ることができるそうで今日はこれを楽しむためにここにやって来た。


牛の彫刻が置かれている訳は、このコモン公園は1634年に牛の牧草地 (コモン) として開拓されたのが始まりで、アメリカ独立戦争より前は英国軍レッドコートの野営地、1817年までは公開絞首刑の場、南北戦争時は新兵募集の拠点でもあった。


更に奴隷制廃止運動や反戦運動などの歴史的な反対集会が行われた場所でもあった。さあ公園を抜けて最初の目的地マサチューセッツ州会議事堂へ行こう。続く。


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