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27歳、家を買う

今年、郊外に家を買った。

家というのは、中古マンションの3LDK + 庭だ。プラスでリノベーションもした。

とはいえ、まさか今年家を買うとは思わなかった。
人生を自分で狂わせた感覚がいまだにある。

7月から購入した家に入居して約半年。ここらで住んでみて
「実際どうなん?」
と振り返ってみる。


1. そもそもなぜ買ったのか

家を買おうと思った理由

  • 前に住んでいた賃貸が日当たりが悪くて鬱々するので引っ越したかった

  • 前の家の更新日が近づいていたから

  • ゆとりをもって楽器を置ける広いところに住みたかったから

  • 賃貸で探したけど、広くけどボロくて駅から遠い物件ばかりだったから

  • 持ち家という選択肢で考えた時、月々の負担が同じくらいで遥かに広い家に住めることを知ったから

  • フルリモート勤務のため仕事部屋が欲しかったから

  • 遮音性が高い鉄筋コンクリートの物件が望ましかったから

  • 賃貸を違い資産性があるから

  • タイミングと勢い

なんだかんだ最後の「タイミングと勢い」が重要な要素だと思っている。
前の家の更新日が近づいているタイミングで、ある不動産の営業の人に出会い家の相談をしたことが事の発端だった。
勢いを加速させたもう一つの要因として、今年の1月にファイナンシャルプランナーに資産のライフプランを立ててもらえたことがある。
その時、家の購入の時期が29歳で計画されていた。

いままで自分は「家を買う」という行為は、結婚して子供が生まれるタイミングとかにするものだと思っていた。
実際、自分の親がそうだったからというのもある。
でも、時代はそのときからガラッと変わって「家を買う」という行為の意味合いが多様化していることを知った。

ちなみに一般的に賃貸がいいのか、持ち家がいいのかという議論は決着がついていない。
それぞれのライフスタイルもあるし、一概に賃貸が良いとか持ち家が良いとは言えない。メリット・デメリットもその人によって違う。
例えば、転勤が多い人が家を買ってもすぐに家を手放すリスクが考えられる。

その点、自分は持ち家のほうがメリットがあっただけだ。


2. 実際買ってみてどう?

・大は小をかねる…けど
広いとだいたいのことは解決する。
例えば、友達がたくさん来ても大丈夫だし、上京してきた親も泊めることができる。
ただ、広いと掃除が大変なことはある。これはしゃーない。

・庭は割とめんどくさかった
夏は雑草が伸びてむしるのが大変だった。暑いし、腰痛いし…ほげえ。
庭を管理している人に対して尊敬の眼差しを向けるようになった。
ガーデニングをしたいと思っているけど、なにから手をつけていいのかわからん。来年がんばりたい。

・お金の管理をちゃんとするようになった
家を買うにあたって、住宅ローンとリノベーション費用のローンを組んだ。それらのローンをどう返済するかが今後のミッションになるので、お金の収支を見える化するようになった。加えて、お金を増やす仕組みも始めた。
繰越返済ができるようにまとまったお金をどうやって作っていこうかとか考えるようになった。

・シティもいいけどタウンもいいよね
自分はいままで荻窪 -> 高円寺 -> 登戸といった比較的シティ寄りの街で暮らしてきた。(登戸はタウンかな…)
荻窪も高円寺も好きだし終電はアホみたいにあるから暮らしやすかったけど、ガチャガチャしている印象があって長いこと住みたいとは思えなかった。
どちらかというと静かな街や地方都市的なコンパクトさが好きなので、そういった意味で郊外のほうが自分は合っていると思った。
まさに今住んでいる町はタウン感が半端ないけど、必要以上に店はないし静かなのでなんだかんだ気に入っている。

・住宅ローン減税、すまい給付金でホクホク
上記の制度の条件にあった家を買うと、数十万円のお金がもらえたり、所得税から控除される。
自分は上記2つの制度の条件にあった家を買ったので、少し懐がホクホクした。これは嬉しかった。

・親に言わずに家を買ったら驚かれた
母には「は?」と言われ、父には爆笑された。
卒倒せんでよかった。

3. もしまた家を買うとなったとき気をつけたいこと

・マンションは修繕積立金の上昇に気をつける
賃貸には「管理費」しかないと思うが、マンションを買うと「管理費」と「修繕積立金」を月々で負担しないといけない。
おそらく築浅のときは修繕積立金の負担額は少ないけれど、新築から10〜15年くらいするとマンション全体に大規模修繕工事が入るので、そのタイミングで値上がりする傾向がある。
契約時に修繕積立金の計画書があると思うので、今後の上昇傾向を確認したほうが良い。
ちなみに、自分は築17年くらいのマンションなので、修繕積立金がすでに安定している状態だった。今後の計画を見ても一切金額が上がる気配はなかったが、ちょっと疑心暗鬼している。ほんまかなあ。
基本的に変動する可能性があるお金なので月々の負担が逼迫して詰まないように気をつけよう。

・印鑑登録証はあらかじめ作っといたほうがいい
家を契約する時に印鑑登録証を求められて、前に住んでいた地区で慌てて作った。しかも家を契約するときにしか必要ないので、引っ越した後の地区でまた印鑑登録証を作らなきゃいけなくなるので、変に疲れた覚えがある…。

・通帳に記帳はしといたほうがいい
住宅ローンを借りる機関によるが、ローンを組む時に過去3~6ヶ月分の通帳のコピーを求められる。
自分が怠慢だっただけなのだが、数年間分、通帳に記帳していなかった。それで銀行の窓口に自分の口座の過去の収支データを発行してください〜と頭を下げるはめに…。
銀行によるが過去の収支データが発行されるまで1週間くらいかかるので、スピード感が求められる状況だと焦るので注意。

・自己資金はなんだかんだ必要
家の購入に関する広告や記事だと「自己資金なしで家を購入!」とか見かけるけど、なんだかんだ自己資金は最低限必要だと思う。
まず「家を買います!」と購入意思を示して優先的に購入できる権利を得るために、申込金というものが必要になる。これがだいたい10万円必要だ。

そのほか、家を買う契約時に「諸費用」なるものがかかる。
印紙代だったり、司法書士への報酬だったり、仲介手数料だったり…。
その諸費用が数十万円かかる。

その上で住宅ローンに頭金として自己資金を充てるか、フルローンで借りるかみたいな話になってくる。なので、自己資金がある状態のほうが、思ってたよりお金が出ていく状態のときに精神的に焦りが少なくなるので良いかと思う。


まとめ

つらつらと振り返ってみたが、いまのところ今の家には満足はしている。
ただ「100%満足だ!ここで骨を埋めるぜい」という感じではない。
今回の家の購入は、住み替えを意識したうえで購入している。
なので、ある程度住んで売却ができる条件が整ったら、また違う家を購入しようと思っている。
「家は3回建てなければ本当のいい家は出来ない」という口伝もあるそうで。そりゃ、3回も住み替えができたら良いよな〜くらいには思っている。
うまくいくといいな。まぁ、きっとうまくいくでしょ。All is Well.

前の賃貸よりも良い暮らしはできているので、以前よりBetterを繰り返していくスタイルがいいのかなと最近は思っている。
一気にBestを目指したくなる気持ちもわかるけど、着実にBetterを積み重ねていくほうが自分には合っているなと思っている。

そんなわけで、家を買う決断はBetterな選択だったのかなと今振り返って思いました。


では、良いお年を〜。

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