『代筆広報』始めました
こんにちは、『NPO法人 三徳』スタッフのSといいます。
※三徳の活動をご存知ない方はこちらをご覧ください。
普段は会社員として働きながら、副業でライターをしています。
そして最近、三徳で広報の仕事を始めました。
ちなみに、本名を出していない理由は、本業の会社が副業を禁止しているからです。
とはいえ禁止されていることをやっているわけではありません。
副業はNGですが、お金をもらってやらないのであればOKと会社からは言われているため、報酬をもらわずに副業をしています。
なので本名を出してもいいんですが、会社の人みんなに「これはお金もらってないから副業じゃないですよ!」と言ってまわるわけにもいかないので、便宜上、本名を伏せています。
このnoteは、児童養護施設(以下、ホーム)の子どもたちに「こういう生き方を選んでもいいんだ」と思ってもらいたくて書いています。
僕は社会人になって20年近く経ちますが、うまくいかなったことの方が多く、多少うまくいきだしたのはここ5年くらいのことです。
15年近く、「これから先どうやって生きていこう」と悩みながら会社に通い続けていました。
色々と失敗を繰り返してきて、今も生きていく道を模索している最中ですが、とりあえず何とか生きていけています。
僕のような生き方を真似する必要はないですが、「うまくいかない事が多くても、なんとかやっていけるんだ」と思っていただけたら嬉しいです 笑
「おい給料ドロボウ!お前いつ辞めるんだ?」といわれてた営業時代
僕は営業職として1社目の会社に入社しました。営業の素養はなかったようで、上司からしょっちゅう怒られていました。
部署異動も何度かありましたが、特に厳しい上司からは「給料ドロボウ」と呼ばれることもありました。
さすがにいま考えるとその言い方はどうかとも思いますが、それくらい向いてなかったのは納得してます。そもそも楽しいと思えなかったし。。
文章を書く仕事に出会う
僕がライターの仕事を始めたのは、会社の新規事業担当として自社ブログの運営担当になったのがきっかけです。
特に文才があったわけじゃなかったですが、取材で色んな人の話を聞くのは凄く楽しくて、初めて「この仕事をずっと続けたい」と思いました。
その後、別の会社に転職しましたが、ライターの仕事は変わらず続けています。(ありがたいことに、何度かYahoo!ニュースにも載せさせていただきました)
人の想いや人生のストーリーを形にする、『代筆』という仕事
広報の仕事とは、自分の企業や団体の認知度を上げるため、活動をPRしたりマスコミからの取材の対応をする仕事です。(めちゃくちゃザックリした説明ですが)
ですが、僕のやっている広報はそういった活動とは少し違っています。
僕は、自分が関わる人の話を聞いて、その人の代わりに、その人の言葉として文章を書く『代筆』を通じて三徳のPRをしています。
例えばこの記事は、理事の上北さんが書き手であるように書いていますが、実際は僕が書いています。
上北さんには、いつもどおりの仕事をしながら、インタビューを受けていただき、お聞きした話を編集して記事にしました。
世の中には、自分の想いを文字にするのが苦手な人もいます。
むしろそういった人のほうが多いでしょう。
たとえば中小企業の経営者で、凄く面白い人生を送ってきた人は多くいます。
ですが、自分の体験や考えを語ることは得意でも、自分で文章にまとめるのが苦手だったりします。
(ちなみに代表の豊崎さんはまさにこのタイプです)
そんな人たちの体験や、そこで得たもの、感じたことを聞き取り、それを本人の言葉として世の中に残していくことは、他の仕事では得られない面白さがあります。
これは経営者だけではないです。
「自分は他人に自慢できるような人生をおくっていない」と思っている人でも、実は素敵な人生を送っていることも多いです。
こういった人たちの人生に触れ、文章として残すのが代筆の仕事です。
代筆×広報の可能性
僕は代筆を通じて、三徳に関わる人達の今までの人生や、これからやっていきたいことを文章にしていきたいと思っています。
みんなそれぞれの人生があり、その中ではぐくまれた価値観に従って、三徳に関わっています。
そして、ホームの子どもたちを応援したいという気持ちは共通しています。
そんな人達の人生に焦点をあてながら、ホームの子どもたちや、社会に向けた情報発信を行っていきたいと思います。
実は、代筆を切り口に広報活動をしている人は、僕の知っている限りではいません。
あるベンチャー企業で近い活動をされている方がいらっしゃいますが、少なくともNPOの広報として代筆をしているのは僕だけだと思います。
そして、代筆を切り口にした広報活動には、発展の可能性があると思います。
僕が三徳の理事や会員の代筆記事を書けば、その人達の魅力を通じて三徳の活動に魅力を感じてもらえます。
それ自体が三徳の価値を上げることにつながります。
また、こういった広報活動を、先進的なベンチャー企業ではなく、NPOが最初にやる事にも意義があると思っています。
将来的に、三徳がNPOの世界で一目おかれる存在になれるかもしれませんし、『代筆広報』という手法が世間的にも広まるかもしれません。
そう考えると凄く面白いですよね。
将来の選択肢を知ってほしい
今後、三徳では寄付してくださる会社や、子どもたちのアルバイトを受け入れてくれる会社を募る予定です。(恐らく年内には、正式にNPO法人として立ち上がります)
その際、受け入れ先企業で働く人たちの代筆記事を書いて、子どもたちに「こんな仕事や生き方があるんだ」と知ってもらいたいと思っています。
僕も大人になって知りましたが、世の中には本当に色んな仕事があります。
僕が子どもの頃は、文章を書いて生活する仕事といったら、新聞記者か小説家くらいしか知りませんでしたが、今の僕はライターをやっています。
それに、もしかすると、工夫しだいでは新しい仕事を自分で作ることもできるかもしれません。
僕は将来的に、代筆広報を専業に生きていきたいと思っていますが、もしそれができたら、日本一の代筆広報になれます。だって他に誰もやってないから 笑
もちろん、ゼロから新しい仕事を作るのは簡単ではありません。
でも、自分の仕事の中で、新しい役割を見つけることはできるかもしれません。
15年間、うまくいかない時期が続いていたとしても、自分が活きる場所を見つけられるかもしれない。可能性は高くないけど、長い人生のなかで、なにかしら見つかるかもしれない。
それくらいに思ってもらえたら嬉しいです。
[文/代筆広報S]