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88 DEGREES & RISING TOUR が カナダ・トロントで開催

衝撃の88rising主催「88 DEGREES & RISING TOUR」


「ミレニアル世代のグローバルなアジアカルチャーを盛り上げる」
88risingのトロント公演は衝撃的だった。切り口はHIP HOPなんだが、間違いなくアジアン・カルチャーを世界に広めていた。88risingのアーティストバックグランドは中国、韓国やインドネシア(もちろん日本も)など様々だ。

それぞれのアーティストはアジアの国々ならではのバックグランドにある背景をリリックに乗せ、スクリームするかの様にラップしていた。
それは西洋人に、東洋人もお前達と一緒のラップが出来ると見せつけるかの様に。特に中国四川省のグループ"Higher Brothers"は、全盛期のウータン・クラン(Wu-Tang Clan)やNITRO MICROPHONE UNDERGROUND(ニトロ・マイクロフォン・アンダーグラウンド)を彷彿させた。

中国の情報検閲をあざ笑うかの様に"Higher Brothers"はパフォーマンスに熱中し、また会場の最前列付近には多くのカナディアンチャイニーズのティーンの姿が見られた。彼女達は彼らのリリックから中国の実態を知るのかもしれないと勝手ながら想像した。オンライン規制はあるが、オフライン情報は生だ。

88risingはアジア人の若者の代弁者だ。

ライブはベトナム人とバングラデシュ人の友人と行ったのだが、これが今のアジアだよと終始興奮を隠しきれない印象だった。彼らの生まれはトロントだが、多少西洋人に対する劣等感が未だにあるみたいだ。そのアジアバックグランドの声を代弁し、クールに見せくれているのが88risingなのかもしれない。

ちなみにバングラデシュ人の友人は現在スマートフォンメーカーのHUAWEI(ファーウェイ)に勤めている。以前の中国イメージとすれば、ただ海外不動産に投資し個人だけが潤っているイメージだったが、今は雇用も生み出す中国企業がどんどん海外に進出している。様々な視点でアジアのイメージが変わりそう。

40億人ものアジア人がいて、その半分を16歳から34歳のミレニアム世代が占めているという現実は面白い。
僕もギリギリミレニアム世代で、彼らがアプローチしているメディアの正にターゲットでもある。とにかくSNSでのコミュニケーションがとても勉強になるので是非→ https://88rising.com

インドネシア ジャカルタ出身のRich Brianは若干19歳

日本からはKOHHが参戦。日本語でのラップも最高にかっこよかった

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