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いよいよ医学部受験ラッシュ

私大の医学部受験は他学部と違い、早い時期に受験が始まります。
2021年度の入試では共通テストの翌々日である1/19の愛知医科大学を皮切りに火蓋が切って落とされます。

医学部志望の生徒は他学部に比べ、平均的な受験校数が多い傾向があります。中には4日や5日連続で受験する生徒もいます。(さすがにこれは疲弊してしまい、最後の方はベストコンディションで受けられない可能性が高くなるのでお勧めできません。)

医学部受験特有の事情もあるので、その向き合い方を述べたいと思います。もちろん、学部関係なく必要なことも含まれます。

①過去問にじっくり取り組み、対策をしっかり立てる

これは基本中の基本なのですが、意外とみんなができているという訳ではありません。
一括りに医学部と言っても、出題形式や難易度は千差万別です。
・比較的問題が簡単あるいは標準的で高得点が求められる
・問題数が非常に多いが、難易度は低め
・問題数が多いのに難易度も高い
・数値計算が多い
などなど、大学ごとに全然違ってきます。ですから、問題の相性のいい大学とそうでない大学が出てくるはずです。相性が悪いところは特別な理由がない限り避けた方が良いでしょう。

先ほど述べたように、受験校が多すぎて、過去問を解いて十分な対策が立てられないまま当日を迎えてしまうことも珍しくありません。受験校を絞ってでもじっくり戦略を練って臨みましょう。

②時間が足りない

大抵の医学部受験では理科2科目が課されます。理科トータルでの時間が決まっており、その中で時間配分は自分で決めることができます。例えば理科2科目で120分の場合、物理55分、化学65分で解いても構いません。
2科目合わせてより多くの点が獲れば良いので、過去問を通じて、解く順番や、大まかな時間配分の目処を立てておくといいと思います。
どの大学も概して時間に余裕がないことが多いです。解けない問題にいつまでもしがみつくのは得策ではありません。撤退のタイミングなども実戦形式の中で掴んでおきましょう。

③他学部では頻度の少ない単元も出題される

物理の話になりますが、医学部以外だと比較的出題頻度の低い
・交流
・レンズ
・原子
の出題頻度が、こと、医学部に限ると比較的高い傾向にあります。
どれも受験生にとっては手薄になりがちなテーマです。どこが出題されてもいいよう、しっかり準備しておくことが肝要です。穴があれば早めに塞いでおきましょう。


先生に対策や傾向を聞くのは構いませんが、やはり最後は自分で過去問と対峙して感触を掴むことが大切です。まだ時間はあります。最後まで貫徹してほしいと思います。



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