力が抜けてゆるんでくると・・・
力が抜けると、本当のことが出てきます。
良いことも、悪いことも、本当のことが、そのまま出てきます。
力が入っているときだったら、悪いことが出てきたときには見ないようにしようとしたり、戦って抵抗したりできるけれど、力が抜けていたらそれはできません。
つまり、そのままです。そのまま、受けれるしかない。
そのまま受けれると何が起こるか?
そのまま消えて行くのが分かります。
ただ現れて、消えて行くだけ、が分かります。
その現れたものを、力ずくで自分が掴まえていただけだったのだということに気が付きます。(掴まえる=つかまえる=手でしっかり握る)
それを掴まえさえしなければ、掴まえてしまってもそれを放す(手を放す)ことさえできれば、それはただ消えていく。
力を抜いて、ゆるんでくると、自分が掴まえているものが見えてくる。
こんなものを掴んでいたのかと、呆れるほど、見えてくる。
本当のことが見えたとき、もうそれに抗うのをやめてみると、その時やっと苦しみが消えて行く。
自分で拘って、自分で掴まえて、自分で放さないでいたことに気づいていく。
力を抜いて、ゆるんでくると、その時やっと楽になれる。