東陽テクニカルマガジン

“はかる”技術で未来を創る、株式会社東陽テクニカが半年毎に発行する「東陽テクニカルマガジン」をご紹介します。最新計測技術に関する話題や、各界の著名な方々にご協力いただいた記事など、幅広く掲載します。https://www.toyo.co.jp/magazine/

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マガジン

  • TOYO Technical Magazine 10号

    ―変わっていく輸送機器の計測ニーズー モーターシステムや高速鉄道の計測技術をご紹介します。

  • TOYO Technical Magazine 32号

    ―脱炭素社会を創る“はかる”技術― 全固体電池、リチウム硫黄電池、ペロブスカイト太陽電池などの最新状況を専門家に伺いました。

  • TOYO Technical Magazine 01号

    ―物性最前線― 次世代材料・デバイスの物性を計測する装置をご紹介します。

  • TOYO Technical Magazine 02号

    ―新ICT基盤― 新ICT基盤を支えるテスト装置やアプリケーションをご紹介します。

  • TOYO Technical Magazine 03号

    ―複雑化する機械・制御のための高度化した計測技術― 車の音・振動や制御用データの計測技術をご紹介します。

最近の記事

リチウム硫黄電池が切り拓く未来

2021年12月時点の内容です リチウム硫黄電池は民生用リチウムイオン電池を超える理論エネルギー密度を持ち、ポスト・リチウムイオン電池として注目が集まっています。SDGsの達成、脱炭素社会の実現に向けて、リチウム硫黄電池研究の第一人者であり、イオン液体を用いたリチウムイオン電池の動作を世界で初めて成功させた関西大学 化学生命工学部 教授の石川正司氏に次世代電池の現状と今後の展望についてお伺いしました。 【インタビュアー】 池田 勝紀 (株式会社東陽テクニカ 理化学計測部 

    • ようやく動き出した洋上風力発電事業。 先頭を走るコスモエコパワーの取り組みとは

      2021年12月時点の内容です 脱炭素に向けた世界の動きが加速しています。脱炭素社会を実現するためのソリューションの一つが再生可能エネルギーの普及で、太陽光、風力、水力、バイオマス、地熱といったことばも頻繁に聞かれるようになりました。また、2021年10月22日に政府が閣議決定した第6次エネルギー基本計画では、2030年度の電源構成に占める再生可能エネルギーの割合を36~38%程度まで引き上げることが目標として掲げられています。このうち、陸上風力発電量は約3.3%、洋上風力

      • 脱炭素社会の推進に貢献―東陽テクニカのSDGsの取り組み

        2021年12月時点の内容です はじめに本号のテーマを脱炭素とする案が出たのは、2021年初頭のことでした。2020年10月に、日本政府が2050年にカーボンニュートラルを目指すことを宣言し、それ以前よりも各企業に対する脱炭素への取り組みが期待されるようになってきた頃です。また、同じ頃、東陽テクニカとしてSDGsの達成にどのように貢献していくか、社内で統一認識を持ち、活動を実行するために、SDGsプロジェクトチームを立ち上げました。 本稿では、当社のSDGsプロジェクトチ

        • 経時変化するインピーダンスを適切に評価 3Dインピーダンス法の紹介

          2021年12月時点の内容です モバイルデバイスや電気自動車などのエコカーの発展に伴い、電池の重要性は一層増しており、高性能化に向けた研究開発が世界中で盛んに行われています。電池の高性能化のためには、電極界面反応を始めとする電池の内部現象を定量的に評価する必要があります。その評価手法の一つとして電気化学インピーダンス法(EIS)があります。しかし、反応を伴う充放電過程のような過渡現象においては不変性を満たさず、EISの適用が難しい場合もあります。そのような場合でも、「3Dイ

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          二次電池評価の常識を打ち破る効率化・高速化・コスト削減を実現

          2021年12月時点の内容です はじめにリチウムイオン二次電池が実用化され、多くの新しい産業が生まれて社会はより便利になりました。リチウムイオン電池は携帯電話やスマートフォンの普及に大きく貢献しましたが、将来は自動車がガソリンを全く使用せず電池だけで駆動するなど、数年前は想像もできなかった社会が訪れるかもしれません。近年、多くの企業がSDGsに沿った活動指針を明示し、脱炭素化の実現に向けた企業活動を推進しています。これにより、二次電池の新たなニーズも生まれ、安全に長時間使用

          次世代型太陽電池として注目される ペロブスカイト太陽電池の実力とは

          2021年12月時点の内容です 高性能・高品質の太陽電池は、脱炭素社会の構築に欠かせないものとなりました。なかでも、次世代型として注目されるペロブスカイト太陽電池は、いままでの太陽電池では不可能な場所にも設置可能で、多くの用途が期待されています。  今回はペロブスカイト太陽電池の生みの親で、光エレクトロニクス関連で優れた業績を上げた研究者に贈られる、イギリスのランク財団の賞を2021年9月に受けた、桐蔭横浜大学 医用工学部 特任教授 宮坂力氏に、国内海外を問わず話題の同電

          脱炭素社会実現における全固体電池の社会的役割

          2021年12月時点の内容です 車両の電動化や、脱炭素社会実現のキーデバイスである全固体電池。固体電池研究の第一人者である、国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS) エネルギー・環境研究拠点 拠点長の高田和典氏に全固体電池実用化に向けた課題、今後の展望についてお伺いしました。 【インタビュアー】 池田 勝紀 (株式会社東陽テクニカ 理化学計測部 部長) 全固体電池とは全固体電池とはどのような電池なのか教えてください。 皆さんにも馴染みのあるリチウムイオン電池では

          世界が注目―中国のインテリジェント・コネクテッドカー開発における通信品質評価の最前線

          自動運転レベルが進む中、信頼性の高い先進運転支援システム(ADAS)/自動運転(AD)実現のため、車両の無線(V2X)通信性能をOTA(Over-The-Air試験=無線通信環境での性能を評価する試験)にて計測する重要性が高まっています。中国では、これらの評価を車両販売に必要な認証試験とする動きがあり、各国家試験機関においてこれらの新技術に対応した新しい計測システムの導入が検討されています。 中国の代表的な三つの自動車関連団体(China SAE(※1)、CAAM(※2)、

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          高出力充電規格で世界を席巻するか。日中共同開発「ChaoJi」の現状と未来

          世界中で環境問題への対策が進む中、自動車の電動化が加速しています。その一方、EVに欠かせない急速充電器の規格は現在も統一がなされておらず、それがEVの充電インフラ整備の足かせになっているのではとの危惧もあります。 しかし、そんな急速充電器の勢力図を変えると期待されている新しい充電規格があります。それが日中共同開発の「ChaoJi」(チャオジ)です。 今回は今注目されているChaoJiについて、規格発行や開発を行うCHAdeMO(チャデモ)協議会事務局長の吉田誠氏に、なぜC

          東陽テクニカ社員が感じる“未来のモビリティ社会”

          はじめに 普段、“はかる技術”でクルマの研究開発を支えている東陽テクニカ社員が、ユーザー目線も交えてクルマの未来について想像してみました。今回、営業・技術部門から、間接部門、役員までを対象にアンケートを実施し、普段クルマの技術に携わる人もそうでない人も、クルマに乗る人も乗らない人も、様々な立場からの回答307件を集めました。その結果をご紹介します。皆さんはどのような“未来のモビリティ社会”を想像しますか。 東陽テクニカ社員の“今” ―車を運転しますか? まず、車の運転につい

          自動運転/ADAS車開発でセンサーデータの同期が必要なワケ

          自動運転/ADAS(先進運転支援システム)車の開発にはさまざまなセンサーからの情報が必要です。そしてその情報を、同期した一つのデータとして扱うことで車両挙動の分析に役立ちます。ここではその同期についてZuragon社製のデータロガー「ViCANlog」で使用されている原理を紹介します。 自動運転/ADAS車で使用されるセンサー 自動運転/ADAS技術を実現するため、車両にさまざまなセンサーを搭載し研究開発が進められています。代表的なものとしては、カメラ、LiDAR(光によ

          膨大なデータをまとめて分析―自動運転車開発用の最新データロガー

          はじめに 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、生産年齢人口(15~64歳)は2020年が約7,400万人に対し2060年には約4,500万人と約60%に減少すると予測されています(※1)。 2060年には、筆者や読者の大半の方は現役を退いていると思いますが、労働力がこれだけ減少するということは、今は普通に受けられている物やサービスの供給も必然的に減少することになります。 第一生命保険株式会社が2020年12月に行った「大人になったらなりたいもの」調査では、小学生男子の

          自動車制御開発における変化点と「仲間づくり」 未来を担うエンジニアに向けたメッセージ(後編)

          過去の大きな変化の中での仲間づくり ルールやネットワークを構築することで互いのコミュニケーションを図る インタビュアー:谷川さんと酒井さんがトヨタ時代一緒に仕事をしていた当時も、マイコンの導入というクルマ作りにおける大きなターニングポイントがあったと思うのですが、どのような苦労があったのでしょうか。また、それをどう乗り越えましたか? 酒井:マイコンが車に導入されたのは1980年代のことです。当時私はABS開発の唯一の担当者でした。開発にあたってまず一番困ったのは、今まで

          自動車制御開発における変化点と「仲間づくり」 未来を担うエンジニアに向けたメッセージ(前編)

          電動化や自動運転、MaaS(Mobility as a Service)など、自動車業界は今「100年に一度の変革期」と言われています。これまでのクルマ作りを一変するような大きな動きですが、このような大きな変化は実は過去にもありました。それが、車へのマイコン(マイクロコンピュータ)の導入です。 その時代、クルマ作りにいったいどのような変化があったのでしょうか。自動車制御開発に長く携わってきた二人の専門家に、自動車開発の中でどのような変化を経験され、また、その困難をどのように

          現実とシミュレーションを繋ぐ ~ラボで自動運転を再現~

          はじめに 近年の自動車では多くのデバイスが電子制御されており、さらに、各デバイス間で協調制御を行っているため、制御はより複雑になっています。自動車開発では機能性や安全性を評価する必要がありますが、テスト工数は年々膨大になっており、いかに効率よく評価できるかが課題となっています。 開発に時間がかかる要因はいくつかありますが、その一つに完成車での評価があります。実路面で走行試験を行うため天候や交通状況の影響を受けてしまい、試験を行うまでに多大な工数を必要とする場合もあります。S

          日本における自動運転の現状とこれから ── 5Gに期待すること

          2019年10月時点の内容です 自動運転の世界でも、5Gは大きな役割を担うことになると期待されています。国も自動運転の進展には力を入れており、科学技術イノベーション実現のために創設された国家プロジェクトである内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)において、省庁や企業の枠を越えた研究開発が続けられています。そこでSIPの自動運転プログラムディレクターを務める葛巻清吾氏に、我が国における自動運転の取り組み状況や、5Gへの期待などについてお話を伺いました。 “ 技