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何のために身体に関わるの?

相互循環に出会って多くの変化がありましたが、その中でも一番変わったのは『何のために、身体に関わるのか』という根本的な価値観でした。

身体はいつだってベスト。

身体はいつだって互いに循環してベストな状態を展開しています。
どこかを部分的に良くしようとはしてなく、常に全体のバランスを取り続けています。

私たちは、雨が降っていきても、それを晴れさせようとはしません。
でもどこかに痛みを感じると、痛みを消そうとします。きっと全てが必要に起きていることなんですけどね。

でも全てが必要だとしたら、身体に対しては、どこまでのアプローチだったら邪魔にならないのでしょうか。痛みがある「今」ですらバランスをとった結果だとしたら、何をしても、身体にとっては全てが余計なことになってしまうのでしょうか。

今どう感じるか

私たちには、今これはしたくない。今これをしたい。と、感じる力があります。
私たちが感じている無数の感情や感覚は、選択の手掛かりになります。

しかし多くの場合、感じたことをヒントに選択するよりも、過去の経験や、影響力のある情報、相対的な評価を参考に選択をします。どの情報も参考にはなるかもしれませんが、今の状態を表したものではありません

では確かな情報とは何なのでしょう。
それは、今自分が見て、聞いて、味わって感じた感覚や感情です。

それが目の前の状況に対する、一番の手がかりになります。
だから今を認識し続ける。今何をどう感じるかを受け取れる事がとても大切になります。

相手が今どこから、どう動きたいか

施術にあたる時、自分にも相手に余分な力が入らないポイントがあります。
相互循環では、そのポイントをから関わることを大切にします。

人間関係でも同様で、やりたくない(動きたくない)人を無理やり動かす事より、それやりたい!と今乗れる人と動き出した方がお互いが楽ですし、他の部分に対してもそれぞれのタイミングで好きな方向へ動きやすくなります。
だから、急がずに、お互いが無理をせず、動きたい場所から動きたい方向に関わっていきます

相互循環を通して見るものは

そうなると、相互循環で大きなテーマとなるのは、痛みや悪い部分の改善ではなく、全ぶをひっくるめた上で、今身体がどう感じているかです。それを互いに共有していきます。

これを「認識する」と呼んでいます。

次回は「認識する」とは何か?
そんなお話しです。

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豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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