第22回「現役学生限定“ライバルに差をつけろ!”教養強化合宿」参加者をば募集

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【※2022年5月2日現在、これまで使ってたgooメールが一時的にメールが使えなくなっていることが判明。今回は別のメールアドレスで受け付けることにした。】

 昨年来、合宿やりまくりである。
 昨年は、まだコロナ恐怖症の蔓延で(まあ今でも蔓延し続けてるが)全国のFラン大学はほとんどリモート授業であり、だったら何も学生の夏休み・春休みに合わせる必要ないじゃんと気づいた(一昨年の段階で気づくべきだった)ため、やたらと開催してみたわけである。幕末や“昭和維新”期の志士養成塾のように“門弟数千人”を誇り、21世紀中葉の日本の各界で活躍した人物の大半は外山合宿出身者であると歴史書に記されたいと思ってるし。
 もともと3月と8月の“年2回”開催だったが、このところ志願者も増加傾向いちじるしいし、いずれにせよ今後は3月・8月ともそれぞれ2回ずつ開催して、それだけでも“年4回”となる見込みではある。さらに“12月24日集合・1月3日解散”という、集まりやすいと云えば集まりやすかろうが、非モテかつ親不孝者しか集まらないだろう画期的な日程も思いついて先の年末年始にやってみたし、これも今後とも続けているつもりだ。以上で“年5回”である。
 が、せっかくならもう1回入れたい。つまり本来の“3月と8月”という、その“8月→3月”過程に年末年始合宿を入れたんだから、“3月→8月”過程にも入れてみたくなるのが人情というものだろう。
 常識的にはゴールデン・ウィークに入れるのがスジってものだろうが、もう1つがせっかく“非モテと親不孝者”しか来ない年末年始合宿なんだから、こっちも多少ハードルを上げたい。

 というわけで思いついたのが“平時”合宿である。
 要するに大学の長期休みでも年末年始でもゴールデン・ウィークでもない、ごくごくフツーの時期にやる。そもそもFラン大に通うより、我が「教養強化合宿」に参加するほうが得るものは大きいのである。来たきゃあ大学なんかサボって来いというのだコノヤロー。
 でもまあ今年は思い立つのが遅くてタイミングを逃してしまったが、来年からは5月の中旬とか下旬とか、要するにやっぱりゴールデン・ウィークでも何でもない“平時”に、「五月病合宿」と称して開催することになると思う。今年はしょうがないから6月末にやってみる。
 結論としては今後、「教養強化合宿」は“年6回”の開催となる予定である。だいたい毎回10人以上来てるし、15人だとしたら年間90人、まあ実際は年間70〜80人ぐらいが合宿を通過していくことになるだろう。少なくとも150歳ぐらいまでは生きるつもりなので、こりゃあ“門弟数千人”も夢ではない。

 第15回からそうしているように、今回もガンガン告知をかけた上で、志願してきた中から最大15人をこっちが一方的に選抜することにする。もっとも“平時”だし、そもそも志願者は少ない可能性は高いんだが……。

 第22回合宿は6月24日(金)〜7月3日(日)の開催とする。

 合宿の主旨からして現時点での教養の有無は考慮に入れないので、選抜試験をするわけにもいかず、どうやって選べばいいのか手探りでしばらく回を重ねようとしているのが現状である。手探りなんで、有為の人を落としてしまうこともあろうが、運が悪かったと思って諦めてほしい。
 最低限の判断材料として、「氏名、性別、大学名・学部学科専攻・学年」を必ず明記のこと。なお、性別を問うのは私がポリティカリーにコレクトだから(ジェンダー・バランスとやらに配慮している)でもインコレクトだから(単に無神経に問うている)でもなく、女子部屋の収容人数に限界があるからである。また、学部学科・専攻などで、例えば理系だと不利だとか哲学や社会科学系だと有利だとかいうようなことはなく、別に個々の参加者が何を専攻していようが構わないのだが、なるべく多彩にしたいという程度である。
 吉と出るか仇となるかは分からんが、多少の自己アピールなどあると助かる。思想傾向的には、右でも左でもノンポリでもかまわないし(これも私としては、いろいろ入り混じってたほうがいい)、活動家志向でも表現者志向でも研究者志向でも堅実志向でも享楽志向でもかまわない。度を超したポリコレ派やレイシストは拒絶するが、少々のポリコレやレイシズムなら許容する(まあ、いずれの方向であれ度を越した人はそもそも私に興味を持たないだろう)。熱く自己アピール文を書いてくれてもいいし、メンドくさければツイッターやフェイスブックのアカウントでも添えてくれればよかろう。

 募集締切は、5月31日とし、6月1日に“合格通知”メールを送信する。
 なお、“発表は発送をもって代えさせていただく”形式とする。連絡がなければ、まずは(最近よくあるようなんだが)迷惑メールに分類されてしまっていないか念のため確認した上で、それでもなければ、“今回はご縁がなかった”と思って諦めていただきたい(いちど迷惑メール・ボックスに届いたら、設定をいじって次からはそうならないよう対処したまえ)。
 あと、「なんの反応もないんだけど志願メールは届いてますか?」という問い合わせが時々ある。私はあまりマメではなく、「志願メールを受け付けました」的なメールなどいちいち出していない。心配なら、2回ぐらい志願メールを出しておけばよかろう。
 “合格通知”メールは、あくまでも仮のもので、その段階で数日の期限つきで“最終意思確認”を求める(確認できない場合は“補欠合格者”たちに参加資格が回る)ので、6月1日には必ずメールをチェックするように

 以下、肝心の内容紹介である。基本的には前回までと一緒だ。

          ※

 9泊10日の全日程参加が原則である(“詰め込み教育”すぎて途中参加では内容について来られない)。
 6月24日の夕方(18時)に福岡入りしていただき、交流会。翌日から毎日“9時5時”で、私が付きっきりで講師役を務める“詰め込み教育”的な座学三昧、7月3日の朝解散、となる。打ち上げ的な交流会を解散前夜の7月2日におこなう。

 合宿期間中の食費は基本的に外山側で負担する。
 朝食は米・パンおよび納豆・卵・レトルトカレーその他を買い置きしておくのでそれらを各自消費、昼食・夕食は、スタッフが調理係を務める。
 もちろん宿泊費などは徴収しないので、参加学生諸君側での最小限負担は福岡までの往復交通費のみとなる。

 そんなわけで、参加希望者はtoyama_warewaredan@yahoo.co.jpまで、「氏名、性別、大学名・学部学科専攻・学年」を必ず明記してメールを。上記のとおり、多少の自己アピールなりツイッターやフェイスブックのアカウントを添えるなりしてくれると、なお助かる。

 あと過去の例でとくに高校生などが参加する場合は、親に「こういう合宿に参加したいんだけど」などと正直に相談すると「ダメ!」となって参加を阻止されたりするので、「ちょっと1人で旅行してみたい」とかテキトーにごまかすなり、仮に鈍行とかで往復するとしてもどうせ2週間かそこらで戻るんだし、いっそのこと「○月○日までには戻ります」とか書き置きして“プチ家出”するとか、各自工夫のこと。
 参考までに、かつて私が書いた「ヒッチハイク・マニュアル」コチラ。過去には「親が交通費を出してくれなかった」と、家出して、これを参考に実際ヒッチハイクでやってきた高校生もいる。……が、“ヒッチ大王”の異名を持つ友人が最近試したところ、コロナ恐怖症の蔓延により現在かなり困難な状況とも聞く。

 座学では、過去21回のほとんどの場合、左翼思想の入門書1冊、左翼運動史の入門書1冊、そしてポストモダン思想の入門書1冊の計3冊をひたすら読み進めた。
 左翼思想を理解しておかなければ左翼運動史は理解できず、左翼運動史を理解しておかなければポストモダン思想のモチベーションが理解できず、ポストモダン思想を理解しておかなければとくに人文系の学生としてはお話にならない。この脈絡を、大ざっぱにでも把握している学生が、現在そんなに多いとは思えない。むしろほぼ皆無に近いはずである(なにせ昨今の大学には、この基本もよく分かっていないFラン教員すら多数存在するほどだ)。したがって、当然たった10日程度では“基礎中の基礎”しか伝授しえないとはいえ、それだけでも現在の学生の平均的水準からは圧倒的に抜きん出ることが可能なのだ(教授さえ超えられるかもしれない)。
 もちろん私は“左翼学生”を育成しようというのではない。そもそも私はファシストであり、左翼を敵視している。当然ながら左翼思想・左翼運動史そしてポストモダン思想に関する私のレクチャーは批判的な視点からのものとなる。左翼になってもらうのではなく(なってもらってもかまわないが)、左翼を知ってもらうための合宿である。世の中がどれほど“右傾化”しようとも、インテリ層においては今も昔も左翼が主流である。左翼にならずとも、左翼を知ってはおかなければ、とくに学生はどうにもならない。
 私の究極的な(といっても中期的な)目標は、常々公言しているとおり「(左右混淆の)学生運動の再建」である。合宿参加者の中からその担い手が出てきてくれればもちろん嬉しいが、私もいきなりそんなことまで期待してはいない。たった10日程度で伝えられることは基本的には表層的な知識のみである。これを踏み台として単に“優秀な学生”になってもらうだけで現段階では充分だ。優秀な学生があちこちに散在しているという「学生運動の再建」の前提条件をととのえていくことが、現在の私の短期的な目標である。

 なお過去の参加者たちの一部が、“体験記”を公開しており、以下はその例である。
 ・一参加者による20000字メモ(2014年夏・第1回合宿)
 ・外山恒一さん主催『学生向け「教養強化合宿」』のレポートと個人的感想(2015年春・第2回合宿)
 ・外山恒一謁見記(2015年春・第2回合宿)
 ・たむろ荘のきっかけ。外山恒一合宿からのシェアハウス同盟篇(2015年夏・第3回合宿)
 ・外山合宿に“ほんとうに”行くべき人とは?(2020年夏・第13回合宿)
 ・外山恒一主催 第十四回「教養強化合宿」7000字レポート(2021年春・第14回合宿)
 ・15.5(2021年夏・第16回合宿)
 ・「京都と禅と革命」の声 ー大学生最後の夏休みを振り返ってー(2021年夏・第16回合宿)
 ・「そういうやつは外山恒一教養強化合宿へ行け!」って誰かが言ってたよ。★外山恒一教養強化合宿15.5期レポート★(2021年夏・第16回合宿)
 ・Fラン東大生へ、外山合宿のすゝめ(2021年夏・第16回合宿)
 ・外山合宿第15.9999...回レポート(のようなもの)(2021年末・第18回合宿)
 ・政治が嫌いと言える合宿〜外山合宿19期レポート〜(2022年2月・第19回合宿)
 ・外山合宿と政治の季節(2022年2月・第19回合宿)
 ・世界革命後の世界を生きる 〜第21回外山合宿を終えて〜(2022年3月・第21回合宿)

 事前にとくに予習などは不要だが、第9回合宿(2018年8月)までは80年代から現在に至る運動史についても口頭でそれなりに詳しく説明していたのが、その後、『全共闘以後』を書いてしまったので、それを読めば充分ということで第10回合宿(2019年3月)以降はそこらへんはざっと流しているため、事前に何か読むとすれば『全共闘以後』を勧める。3000円近い本だし買えとは云わん。図書館ででも入手するよろし。
 さらに他に何か読んでおくとすれば、このリストの中段の「文化教養」欄に並んでいるものがよかろう。本当は文化運動史も合宿でちゃんと扱いたいのだが、これまた現時点ではオザナリにしているからである。

 ※注意 当合宿は嫌煙権持込み禁止である。
 ※注意 私は「コロナはちょっとタチの悪い風邪」論者だし、しかも若い奴はまず滅多に死なんのだし、とくに感染防止に気を遣ったりしない。コロナ恐怖症蔓延状況下でおこなわれた過去7回の合宿でも、初日からマスク着用者はごく少数で、その少数派の諸君も10日間の過程で恐怖症が治癒するのか、最終日にはほぼ誰もマスクなど着けちゃいなかった。べつに「マスク禁止」ではないし、着けたきゃ着けりゃいいが、10日間ぶっ通しで“3密”状態だし、着けても無駄といえば無駄である。まあ心配な人はコレでも読んで気を確かに持つとよい。

 多くの学生諸君の合宿参加決意を期待する。

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 労働者諸君やブルジョアジー諸君はどしどし購入して合宿を後方支援しよう。なお直接のカンパ振込先は「福岡銀行 春日原支店 普通 1167080 トヤマコウイチ」である。


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