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富山の遊覧船が面白い!四季の移ろいをパノラマで楽しもう♪

こんにちは!富山県出身、5年前に関西からUターン移住をしたライターのchiharuです。

海や川に囲まれた富山には、水辺で楽しめるアウトドアが多いってご存じですか?

海水浴や釣り、ラフティング、キャニオニングなど……王道から珍しいものまで、バラエティ豊かなアウトドアアクティビティを楽しめます。

なかでも、子どもから大人まで、幅広い年齢層に人気の水上アウトドアと言えば「遊覧船」。

たくさんの遊覧船が運航している富山では、季節・エリアによってさまざまな景色を水上から楽しむことができます。そこで今回は、富山で人気の水上アウトドア「遊覧船」の魅力をご紹介します。


大自然に包まれた神秘的な世界「庄川峡遊覧船」

まずご紹介するのは、四季折々の美しい絶景が出迎えてくれる、富山県砺波市の遊覧船クルーズ「庄川峡遊覧船」。

「庄川峡遊覧船」の舞台となる庄川峡は、岐阜県北部から富山県西部に流れる庄川の小牧ダムを中心としたダム湖で、「日本観光地百選」にも選ばれた全国でも有名な美しい峡谷です。

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コースは2種類。小牧ダム(小牧港)を出発地点とし、秘境の一軒宿・大牧温泉観光旅館までの「大牧温泉コース(片道:30分)」と、ビュースポットの長崎橋でUターンする「長崎橋周遊コース(周遊:25分)」があります。

今回は、短時間で気軽にクルーズを楽しめる「長崎橋周遊コース」の様子をチラッとお見せします。

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「大牧温泉のりば」にてチケットを購入。出発時間になると、改札が開き、乗務員さんが改札パンチでチケットに切り込みを入れてくれます。

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この日乗船した船は「クルーズ庄川」。1階部分は、室内座席で暖房も完備されています。2階部分は、展望デッキとなっており、さわやかな風を感じながら360度の絶景クルージングを楽しめるのが魅力です。

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《クルーズ庄川 1階室内》

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《クルーズ庄川 2階展望デッキ》


出発すると、目の前に飛び込んでくるのは、山々に囲まれた雄大な景色、そしてエメラルドグリーンに染まった美しい湖面。

思わずため息が出るような、神秘的な大自然に心奪われます。

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穏やかで静かなダム湖には、たくさんのカモや水鳥の姿も。船はゆっくりと進むので、周りの景色をじっくり眺めながらクルージングを楽しめます。

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しばらく進むと、赤くて大きな橋「長崎橋」が見えてきます。一級河川・庄川にかかる長崎橋を船上から見上げたその迫力ある光景は、「庄川峡遊覧船」でしか見られない絶景。普段なかなか味わえない景色との出会いも、遊覧船ならではの楽しみですね。

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《庄川にかかる長崎橋》

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《庄川にかかる長崎橋》

「庄川峡遊覧船」の醍醐味は、季節によってさまざまな表情の自然を楽しめること。

春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。四季折々の移ろいを、大迫力のパノラマで堪能できます。

オススメは、冬の雪景色。まるで水墨画の中に入り込んだような世界観が広がっており、その幻想的な景色はきっと忘れられない体験になるはず。


庄川峡遊覧船
《住所》富山県砺波市庄川町小牧73-5
《TEL》0763-82-0220(庄川遊覧船株式会社)
《営業時間》
大牧温泉コース
(通常)8:30~17:05
(冬季)9:00~16:30
(春季)9:00~17:05
長崎橋周遊コース
(通常)9:50~13:45
(冬季)10:20~14:45
(春季)10:20~14:15
*長崎橋周遊コース(予約制)もあり
《定休日》無休
《料金》
大牧温泉コース 大人2,800円/小人1,400円
長崎橋周遊コース 大人1,000円/小人500円
《公式サイト》http://www.shogawa-yuran.co.jp/


カモメの群れとのんびり橋巡り「新湊観光船」

続いてご紹介するのは、富山県射水市の観光スポット「海王丸パーク」から出港する観光船クルーズ「新湊観光船」。

「新湊観光船」では、日本海側最大の斜張橋「新湊大橋」をはじめ、富山新港や日本のベニスと称される内川、そしてその内川にかかる個性豊かな12の橋巡りが楽しめます。

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「海王丸パーク」を出港すると、さっそく絶景ポイントが。船上から眺めるダイナミックな新湊大橋です。

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青い空と、青い海。開放感あふれる風景の中に、圧倒的な存在感の新湊大橋。運が良ければ、雄大な立山連峰と新湊大橋の美しいコラボレーションにも出会えます。

しばらくすると、船の周りにかわいいお客様が。自由に飛び回るたくさんのカモメです。実はこの「新湊観光船」、船上からカモメにえさやりを体験できるんです。

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えさは、観光船内で購入できます。(かっぱえびせんでした(笑))

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なかなかタイミングをつかむのが難しい、カモメへのえさやり。けれど、すぐそばまでカモメが飛んできてくれるので、つい大人も子供もはしゃいでしまうはず。なかなか味わえない貴重な経験ができますよ。

カモメとの触れ合いを楽しんでいるうちに、気付けばガラリと風景は変わり、ノスタルジックな港町「内川」へと進みます。

内川は、富山新港とつながる東西約1,850mの運河。古くから北前船の中継地として漁業や海運が栄えた内川周辺は、今でも昔ながらの風情ある民家が軒を連ね、レトロで独特な雰囲気を感じさせます。最近では、そのノスタルジックな景色の美しさから「日本のベニス」とも呼ばれています。

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《日本のベニスと言われる内川》

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《漁船が停泊する内川沿い》

たくさんの漁船が停泊している内川沿いには、ここで暮らす人々の生活感があふれています。あたたかく優しさを感じる風景は、どこか懐かしく、日常の慌ただしさを忘れさせてくれます。

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「新湊観光船」の一番の見どころは、内川にかかる12の橋巡り。さまざまなデザインの橋をくぐりながら、内川の歴史や魅力に触れられるのが特徴です。

全国でも珍しい屋根付きの歩行者専用の橋「東橋(あずまばし)」をはじめ、新湊の曳山の車輪をデザインした「藤見橋(ふじみばし)」、金属造形作家・蓮田 修吾郎氏がデザインした「新西橋(しんにしばし)」など、次々に登場する個性的な橋から目が離せません。

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《目の前に見える東橋》

内川の風景に溶け込むアートな橋を間近で見られるのは、「新湊観光船」ならでは。橋をくぐる瞬間のスリル感も一緒に楽しめますよ。


新湊観光船
《住所》富山県射水市海王町2番地
《TEL》0766-82-1830
《営業時間》
3月~11月 9:00~16:00
12月~2月 10:00~15:00*平日は予約のみ
《休業日》水曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
《料金》
大人(中学生以上)1,500円
小人(小学生)800円
《公式サイト》http://shinminatokankousen.jp/


まだまだ他にも!富山の個性的豊かな「遊覧船」

富山のスゴイところは、街中でも気軽に楽しめる遊覧船があるところ。富山の水上アウトドアを語るなら、ショッピングやお散歩ついでに体験できる"まちなか遊覧船クルーズ"も見逃せません。

富岩水上ライン(富山市)

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富山市の中心部に位置する都市公園「富岩運河環水公園」から中島閘門を通り、岩瀬までを結ぶ運河クルーズ「富岩水上ライン」。中島閘門では、2つの扉を交互に開閉して水位を調整するパナマ運河方式が採用されており、日本では珍しい「水のエレベーター」が体験できます。ガイドさんがその仕組みを分かりやすく解説してくれるので、運河の歴史に詳しくなれちゃいますよ。春は、満開の桜が出迎えてくれます。

《公式サイト》https://fugan-suijo-line.jp/

松川遊覧船(富山市)

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「松川遊覧船」は、富山城址公園の横を流れる松川(旧神通川の名残り)を運航する遊覧船クルーズ。桜の開花とともに運航が始まり、毎年多くの観光客や地元客で賑わう花見スポットとしても有名です。「日本のさくら名所100選」にも選ばれており、船上から眺める松川べりの桜トンネルは、息を飲むほどの美しさ。四季の変化をまちなかで楽しめる遊覧船です。

《公式サイト》https://matsukawa-cruise.jp/

まとめ

遊覧船と言えば、旅行先での特別なアウトドアのイメージが強いですが、水辺との関わりが深い富山では、遊覧船も身近なアウトドアの一つ。気分や好みに合わせて、季節の表情をさまざまな角度から楽しめるのは、遊覧船が多い富山ならではの特権かもしれませんね。

富山には、まだまだ他にも個性豊かな遊覧船がたくさん!ぜひ船の上から、富山の美しい四季の移ろいを思う存分堪能してみてはいかがですか?



【ライタープロフィール】
Chiharu

千春さん

1985年生まれ。富山県出身。18歳で関西に上京し、大阪・京都・奈良にて12年間を過ごす。30歳のときにUターンで富山に移住。現在、小学生の男の子1人を育てるシングルマザー。

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