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【富山移住のリアル〜メリット・デメリットを語らせて!〜第一弾~】

みなさんこんにちは。
富山に移住して10年目、3人の子供を持つライターの金子と申します。
富山県に移住して10年が経ちますが、住んでみないとわからないことが多いですよね。
富山県に移住してきた私が体験をもとに「富山県に移住するメリットとデメリット」を正直に書かせていただきます。

|移住のきっかけ

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私は静岡で生まれ、24歳までずっと静岡でのほほんと暮らしていました。地元大好きな自分が生まれ育った土地を離れ、まさか県外で生活するとは微塵も思っていませんでした。

転機が訪れたのは、2009年に結婚したこと。結婚相手とは静岡で出会ったのですが、相手は富山県氷見市(ひみし・寒ぶりで有名な場所!)出身だったんです。当時は、富山県が地図上のどこにあるのかも正確に答えられないぐらい富山への関心がありませんでした。

結婚が決まった時、「いずれ氷見に戻ろうと思う」と主人からの一言がありました。それを聞いた私は、“そうか、定年後のセカンドライフは富山で田舎暮らしか。悪くないね!”などと超絶楽観的に考えておりました。
しかしその“いずれ”が、結婚後1年ほどでやってきました。

え?早くない?いずれってこんなすぐの話も含まれるの?と結婚詐欺師にあったかのような気分でした。
数ヶ月前に初めての出産育児を経験し、睡眠時間も少なく正常な判断ができない私をいいことに、着々と引っ越しの段取りを薦める主人。策士でしょうか。

あれよあれよと言う間に、移住が決まりました。
なぜそんなに彼が富山に戻りたがるのか。この話はまた別の機会にお話できればと思います。当時は、この人の前世は生まれた川に戻る鮭だったのかな?と思ってました。

移住というと、住みたい場所として自らその土地を選び、希望に満ち溢れた新たなスタートという印象がありましたが、私のように望まずにその土地へ来てしまった受け身の移住者もいるんですよね。

望まずに来た富山は、もちろん馴染みも愛着もありません。天候も違いすぎます。方言も分かりません。そして、いきなりの三世帯同居です。こうやって書き出すと病む要素がたっぷり!笑

自分のことをポジティブシンキングなハッピーピーポーだと思って生きてきましたが、ホームシックなのか、慣れない土地での初めての育児のせいで育児ノイローゼだったのか、毎晩のように夜泣きする長男を抱っこしながら、帰りたいとメソメソ泣いていました。

では、なぜ私が今も富山に住み続けているのか
それは、暮らしていくうちに富山の魅力を見つけ、自分の考えも変化していったからなんです。


|富山県に移住するメリット

「ぶっちゃけ富山県って、雪の大谷とかの観光地しかイメージないんだけど」って人が多いかと思います。私がまさにそうでした。


ただそれは県外の人だからこそ感じるイメージであって、実際の富山県民はほとんどの方が雪の大谷に行ったことがありません。なんせ交通費が往復で1万円以上と高いですからね。

では、移住したからこそわかる本来の富山県に住むメリットをじゃんじゃん紹介していきます。


・食べ物が美味しい

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地方への移住といったら、食べ物がおいしいってありがちなんですが、でもマジでおいしいので、1番最初のメリットとして声を大にして言います。
特に魚介類がNo.1ってくらい美味しくて、新鮮な魚が近所のスーパーで毎日売られています。

都会でも、それなりのお金を支払えば美味しい新鮮な魚介類を食べられるとは思いますが、魅力ポイントは、近所のスーパーに行けば、主婦が手の届く値段で新鮮な魚介類が手に入るってことですね。

富山県は海がとても近いので、採れたての魚がそのままスーパーにやってくるんです。

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幼き頃の息子達in近所の魚屋さん

私が住む氷見市は、漁港があるため近所の魚屋さんに行けば新鮮な旬の魚を安く手に入れることができるのです。
食育と言ったら大袈裟ですが、旬の魚に触れること・食べることを意識して生活しています。

なんてカッコイイこと言いましたが、私自身魚を捌くのが超下手です。何度か練習しましたが、これはプロに任せた方がキレイにおいしく食べれるぞ!という結論にいたったポンコツ母ちゃんであります。

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そんなポンコツ母ちゃんのようにならないように、息子達には捌くのと教えるのが上手な友人に魚を捌くことを教えてもらったりしています。

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息子達が作った鯵のなめろうは世界一おいしい!
身近においしくて安い魚がある。そして、子供達に魚捌きという決して無駄にならない経験をさせてあげられるというのが、この土地に住む大きな魅力だと思っています。

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あと、魚と言えば富山の回転寿司なんですが、初めて食べた時は“回転寿司のクオリティじゃねぇぇぇぇ!!!”と思わず叫びたくなる衝撃的なおいしさに驚きました。

今まで食べてきた全国チェーンの回転寿司よりも明らかにおいしくて、スシローも大阪のお店と富山のお店では段違いにネタの味が違います。あまりにおいしかったので富山県の回転寿司を食べ歩きました。


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また、富山県には立山連峰がすぐ近くにあるので、そこから出てくる雪解け水が天然水として全国的にも有名です。

なんといっても富山県にはアサヒ飲料や北陸コカ・コーラボトリングがあり、あの『いろはす』や『森の水だより』も富山県の水が使われているんですよ

天然水もそうなのですが、とやまの水道水も毎年モンドセレクションの金賞を受賞をしているので、どこに行ってもおいしい水が手に入ります。
だからこそ、その水で作られた日本酒やお米もやっぱりおいしく、体にいいものばかりが低価格で食べることができるのです。

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米どころとして隣の県の新潟が有名ですが、富山だって負けない美味しさだと個人的には思ってます。

やっぱり人間の体の60%は水でできているので、普段から飲んでいる水が健康にも影響してきますので、その点は富山は最高だと思います。

よく地方から都会に出た人が“水が合わない”と言って体調崩したりしますが、私の場合、湿度の高い富山に移住してから肌は乾燥しなくなりましたし、水をよく飲むからなのか肌荒れも少なくなった気がします

ちなみに富山は、2017年度ニッポン美肌県グランプリ1位だったこともある美肌が多い県なんです。乾燥にお悩みの方、富山へ是非お越し下さい笑


・人が少ない

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続いてのメリットは、都会と比べてメリットと感じたことは人が少ないことです。

今回のコロナの自粛中に、このメリットを強く感じましたね。
人口密度が、東京はkm2当たり6000人くらいですが、富山は250人となっているので電車も街中もほとんど混み合うことがありません

平日は割とどこに行っても空いているし、土日でも東京に比べたら圧倒的に人は少ないです。人が多いのが苦手だという方は富山に移住すれば幸せになれること間違いなしですよ。
ただ人が少ないだけあって、ちょっと富山の都心部から外れるとめちゃくちゃ暗いです。

おそらく24時間オープンしているお店が少ないのか、みんな早く寝るのか。またマンションも少なく街灯も少ないため夜は暗く感じます。
個人的に“眠る町富山”健全でいいと思います。


|富山県に移住するデメリット

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続いてはデメリットを紹介していきたいと思います。
ちまたでは47都道府県幸福度ランキングで富山県は常に上位というデータがあるのですが、実際に住んでいる人たちからあんまりそういう話は聞きません。こういう話は、あまり公にはならないですからね。
そこで今回は、移住してきてこれはマジで嫌だなぁって思ったところを書いていきます。

移住希望者の皆さん…よく聞いてください。
実際に住んでみるとそんな甘くない世界が待っているのですよ…!!(めっちゃ怖い)

・雪がつらい

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静岡時代、雪とはほぼ無縁だったので、富山県の雪には驚かされ、悩まされました。
まず冬になると朝起きるなり、「・・・何か知らんけど寒過ぎる。」というくらい部屋が寒かったのです。もはや寒い通りこして痛いんですよ。

雪の降った朝は、いつもよりもテンションが下がります。
だって、寒い中外出て雪かきしないといけないし、いつもよりも早く家を出ないと遅刻しちゃうし、そもそも雪道スリップして超怖いし!
雪道未経験者だから、“車がスリップする”ってどんな状態なのかも想像つかず…初めてスリップした時は、この世の終わりかと思いました。

という雪国上級者からしたら情けない理由になるかもしれませんが、これらの理由で毎年冬を迎える前には気が滅入り、全力で引きこもりたくなります。

今の富山は滅多に大雪が降ることはないとは言え、大雪の時にどうなるかを知っているのと知らないのでは大違い!ということで、初めて富山県で冬を過ごす人のためにまとめ記事も書きました。
私のような雪国初心者に届け!


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2017年にも一度すごい大雪の日がありまして、その時は自宅がこんな感じになりました。庭で雪の大谷が完成!
雪をどかして道を作っても、容赦なく空から降ってくる白いゴミ。いや、これはもはや白いゴミではなく白い悪魔だと確信しました。



雪が降ると交通機関が乱れるため、車通勤の人なんかは普段よりかなり早めに家を出ないと間に合いません。
さらにスリップ事故なんてあった場合は、確実に渋滞になり出勤に遅れるでしょう。通常30分ほどで着く場所が、大雪の時に運転したら1時間半かかったこともあります。

雪国の冬に早起きしないといけないのが本当に辛いんです…。お布団から出たくないよぉぉぉぉ〜。


・車がないと辛い

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富山県にももちろん電車やバスがありますが、都会ほど本数がありません。
東京や大阪ならば数分に1本は電車がやってきましたが、富山だと1時間に1本とかそういうレベルです。

駅から自分の行きたい目的の場所へも時間がかなりかかってしまうので、富山県民でも電車を利用する人は少数派だと思います。
だからこそ富山県で楽しく過ごすには、車は絶対に必要だと感じました。

職業柄、よく富山のオシャレなカフェとか面白いスポットに行くのですが、基本このような場所は車でしか行けないような場所にあることが多いです。

もちろん富山市街地付近に住めば、路面電車が充実しているので車がなくても、公共交通機関を利用したり自転車で生きていくことは可能です
また、最近だとシェアカーとかも普及してきて、わざわざ車を購入しなくても幾分か楽しめるようにはなってきました。

ただタクシー生活やシェアカー生活をいろいろコスト計算した私が言うのですが、中古でもいいからやっぱり車は持っておかないと富山では辛いです。

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|まとめ

ということで【富山移住のリアル〜メリット・デメリットを語らせて!〜第一弾】を書かせていただきました。デメリットを素直に書くのは、移住希望者をがっかりさせてしまいそうで少し不安ですが、メリットばっかり書いてあるのって嘘くさいと思うので、素直に書かせてもらいました。

今回書ききれなかったメリットもデメリットもまだまだあります。まさかの続編、第二弾に続きますのでお許しください。
私の感じたメリット・デメリットが、これから富山に移住しよう・富山に戻ろうと思っている方々のお役に立てれば嬉しいです。


【ライタープロフィール】

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■金子奈央

1985年生まれ。静岡市出身。2011年富山県に移住し、現在三世帯同居で三人の息子の母して日々奮闘中。2013年に『富山の遊び場!』を立ち上げ、代表を務める。
様々なメディアで富山県内の魅力を発信するライター活動をしている。

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