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商品、サービスに必要なこと。「コンセプトを決める」

やっぱり英語力は持ってて損ないよなぁと、学生時代に留学行きたかったけど行けなかったことを思い出している、戸屋です。
おはようございます。
語学を身につけるのって英語で話す人が身近にいたら一番早いですよね。
人の成長には環境が大切ってつくづく思います。
さて、今日は「"これ売れると思うねん"は売れるのか?」というお話をしたいと思います。

商品開発の案件が増えています。

先月から新たに4件、商品開発のご依頼をお受けしました。モノを作りたい!とご連絡いただくのは企業様だけではなく個人の方もいらっしゃいます。ご依頼をお受けしたらまず私たちが作るのはプロジェクトシート。
ここにはペルソナ、開発コンセプト、仕様、工程、スケジュールなどそれぞれのプロジェクトに必要な情報を一枚にまとめます。
シート通りに進むことばかりではなく、開発中には進路変更することも多々あります。その度にブレては行けないのがコンセプト。ここがブレると本末転倒になってしまうので進めるにあたり一番気をつけています。

一人が欲しい=みんな欲しい?

商品開発のきっかけのほとんどは「これあったら便利じゃない?」です。
"自分が欲しいと思ったから"
"誰かが困ってるのみて作ろうと思ったから"
"マーケティングしたところニーズがたくさんあるから"
など、ご依頼主様によって動機は様々です。
そして皆様の声で多いのが「これ売れると思うねん」です。
何をもって売れるとおっしゃっているのか聞いてみると、
「自分がなくて困っているから」「こんなんお店に売ってないから」
「友達に話したら欲しいと言ったから」という答えをいただきます。
一人が欲しいというということはそういう人がたくさんいる。
という答えをいただくことがあります。
逆にきちんとマーケティングしている方はリサーチをしてきた結果、ニーズがあると見込んで計画立てて開発を進められます。

まず考えないといけないことは「めっちゃ売れると思うねん」の根拠です。一人が欲しい=みんなが欲しい ということであればその根拠が何かを明確にする必要があると思います。

誰が喜ぶどんな商品なのか?コンセプトがないと作れない。

作ることができる企業を探していた。
誰にお願いしたらいいかわからない。

ほとんどのお客様がこの困りごとからWEBでMACHICOCOを見つけてご連絡いただいています。
私たちの強みはメーカー(技術者)との連携とコミュニケーション能力なのでモノを作ることはまったく問題なく対応させていただくことができるのですが、問題は「何を作るか。」というところです。

商品開発を進めるにあたり、私たちが一番先に明確にしたいことがあります。それは
「誰にどんな未来を届ける商品、サービスなのか」
というコンセプトです。
ご相談いただいた際にほとんどのお客様が作りたいモノやサービスの説明をしてくださるのですが、このコンセプトがしっかりしていないとデザインや機構がはっきりせず、モノを生み出すことができないんです。

コンセプトとは何か?

商品を作るにあたり必要なことの一つとしてコンセプトを決めるということがあります。コンセプトの深掘りが意外とできてない人が多いです。
ご依頼主の方から開発したい商品やサービスの説明を聞いた後に私から皆さんに質問させていただくことがあります。
①どんな人が購入する想定か?
②仮に私がその人だったとして、その商品・サービスを購入したら
 私はどうなりますか?
この2つです。1つ目の質問に関しては女の人とか働く男性の方とかそれくらいのイメージまではお話しいただくのですが具体的にどんな人なのか?まで落とし込めていなかったりします。これが世に言うペルソナと言うやつですね。どんな人かを具体化することが必要になります。
2つ目の質問についてはほとんどの方が答えられないんです。意味がわからないから。そこで私から皆さんにお伝えする事例としてこのようなお話しがあります。

Q.まったく同じスペックの洗濯機がA社・B社から販売されているとして、あなたはどちらを選びますか?その理由は?

ほとんどの方が金額が安い方。と答えます。これ、普通ですよね。

Q.まったく同じスペックの洗濯機だけど
 ・ワイシャツがシワなく綺麗に洗濯される
 ビシッと決まったカッコイイビジネスマンになれる洗濯機
 ・アイロンの必要がなくママの自由な時間、子供との時間が
 たくさん取れる洗濯機
あなたはどちらを選びますか?

まったく同じスペックの洗濯機であっても書き方ひとつで買う人が変わるんですよね。コンセプトが決まっていないと販売するキャッチワードも決まらない、製品のデザインも決められない、技術的な提案もできないんです。
なので、開発スタートの前には皆さんにコンセプト設計をしていただくところからスタートしています。

実はこれがしっかりしていれば販売に困る確率が低くなるんですよ。

ペルソナと購入した人のメリットを設定する

ペルソナって言葉は耳にしたことあるけど実際に何をどう設定するのかわからないという方が多いようです。
WEBで探すといろんなサイトで紹介されてます。

買ってもらう人の具体的なイメージ像を作るということなんですが、ここでよく引っかかってくるのが「この人にしか売らないということ?」というご質問です。ペルソナはあくまでイメージなのでこの人だけが買うというのではありません。設定した人しか売れないなんてことはなく、まずは一人を決めることから始めないと誰に向けての商品なのかがわからなくなります。
そうすると誰にも響かない商品になり売れないという結果に・・・
たくさんの人に販売したい!という思いは理解するのですが「たくさんの人に!」を設定すると「誰にも売れない。」に繋がってしまうのでここは決めておきたいところです。

そしてそのペルソナの人がお金を出して商品、サービスを購入したらどんな未来が待っているのか。
ここが「付加価値」というやつになりますね。例えば、さっき事例でお話しした洗濯機の話がこれです。
「この洗濯機を買うと◯◯になります」
ここの答えを作ることが大切です。商品やサービスはこの価値を叶えるための道具という考え方をするとわかると思います。
ここが決まっていないと同類の商品やサービスがあった場合、価格競争に巻き込まれることになります。

どの業種でも同じです。

コンセプト設計という部分はどの業種でも同じで一番考えないといけないところだと思います。
製造業だから違う。。。なんてことはなく、製造業でもここを考えていかなければ価格競争の世界に巻き込まれます。
「うちの商品、サービスを購入するとこんな未来をあなたに提供できますよ!」って自信持って言えることが必要なのではないかと思います。
とはいえ、これ考えるのってめちゃくちゃ頭使います。自社のことをかなり俯瞰して見ていかないと出てこないことが多いかも。
私もお客様のマネジメントの際には一緒に考えて答えを出しています。でも、自社のこととなるとかなり頭を使います。人のことは見えるけど自分のこととなると難しいものです・・・

MACHICOCOも日々勉強中

マーケティングはすぐに答えが見つかって、すぐにうまくいくものではありません。私たちもこのコンセプトの大切さを理解したのはここ1、2年の話です。そして自社の商品、サービスでコンセプト設計してリリースして、トライアンドエラーを何度も繰り返しながらようやく答えが見えてきたところです。

モノを作るところまではいいんだけれどどうやって販売したら良いか・・・

ほとんどの方がこのお悩みを持っています。マーケティングの手法はたくさんあってどれが良いかはやってみないとわかりませんが、コンセプト設計に関してはどの手法でも必須だと思います。
自社の商品、サービスをお持ちであればコンセプト設計できているか、一度振り返ってみてもらえたらと思います。

ということで。

MACHICOCOは商品開発(ODM)や製品製造(OEM)のプロジェクトマネジメントが得意な会社です。
商品やサービスの開発、製造に関してお困りの時にはご連絡くださいね。
面白いモノづくり、ご一緒させてくださいませ。

ご連絡はこちらから。

HP:https://machicoco.co.jp/
メール:inquirymail@machicoco.co.jp


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