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すぎやまこういちの世界

2021年 9月30日
巨匠 すぎやまこういち 90歳逝去

訃報は親友のグループLINEによってもたらされた。
御年90歳というのもあって
いつそうなってもおかしくはないと覚悟はしていたが
いやはやなんとも…。

コンサートへ通う

4年前に
御存命のうちに行かねば!
そう思ってアキトと行ったのが初めだった。
コンサートの良さは
ご本人から裏話をたくさん聞けるというトコ。

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大阪フェスティバルホール
ナンバリングの中でも
ドラクエⅣは曲数も多い上、
コンサート初心者が曲ごとに拍手するせいで
時間が押してしまったという悲劇。

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あれは本当に参った。
コンサートは指揮者が客席へ振り返って
挨拶した際に拍手してくださいね。
ENCOREはすぎやま先生自ら指揮
『この道わが道』
ドラクエⅡのエンディング曲だ。
なんとも優雅且つ力強い。

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京都コンサートホール
意外や意外、
ドラクエⅨファンは主婦や若い女性が多い。
しかもDSやSwitchを持参してホールに来ているのだ。
すげぇ…。
Ⅳではコンサートマナーを知らない
ちょっとヤバい連中が揃っていたが
Ⅸは上品な客層だ。
指揮者は渡邊一正先生。
めちゃ巧い!
しかも
ENCOREではサプライズで
リリースしたばかりのドラクエⅪから
『空飛ぶ鯨』を演奏。
当たりのコンサートでした。

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ザ・シンフォニーホール
人生史上大当たりのコンサートだった。
ドラクエⅥは一番好きな作品でもあり
名曲が揃った逸品である。
加えて指揮がまた渡邊さんだ!
しかも日本センチュリー交響楽団
大当たりだ!
公演前に
ホール横のおしゃれうどん屋で
カレーうどんとか
カツ丼を食べたなぁ…。

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すぎやま先生は最初の挨拶を
終えると客席へ降りて
会場大騒ぎ!
なんと用意されていた空席へ座ったのだ!
会場「えー!!!」
本当にウィットに富んだ方だ。
『ぬくもりの星に』というワルツが秀逸で
鳥肌たちっぱなしだった。
曲数も多いし、重厚な名曲揃いという
ドラクエⅥともあって
指揮者の渡邊先生も終わった時には
フラッフラ!
相当なエネルギー消耗だったと思う。

終了後、すぎやま先生が
日本センチュリー交響楽団の
名誉顧問に就任されるという
アナウンスもあった。
エントランスホールでは
楽団の方々が並んで観客に御見送り。
神回か!
奏者の方が「演奏しながら泣きそうになちゃった!」
という話声も聴こえた。
本当に神回だった。

すぎやまこういち レベル86

これがすぎやま先生
お決まりの御挨拶
センチュリー交響楽団はすかさず
レベルUP時の効果音を
トランペットで入れて
「もぉ~87になっちゃうじゃない~」
会場を湧かせた。

先生の御年齢もあったし
私が自由に動ける間にという
動機で2017年はコンサートに行ったのだ。

ゲーマーだったすぎやま先生

エニックスがドラクエの音楽を
誰に頼もうかと悩んでいたところ
邦楽などを作曲されていたすぎやま先生が
「俺ゲームが好きで遊んでるよ」
そのままゲームセンターに関係者と行ったという
逸話をドキュメンタリーで見た記憶がある。

現にドラクエⅩオンラインでは
高レベルの僧侶プレイヤーの正体が
すぎやま先生本人だという
有名なお話もあるくらいだ。
ドラクエリリース作品は
まず一通りプレイするという。

テレビ番組「題名のない音楽会」に
登壇した際には
ファミコンの3和音に
どうやってバロックをシンフォニーを
表現するか悩んだというエピソードをこぼした。
その一方で、ドラクエのテーマは
サクッと出来ちゃったなど。
そんな逸話が聴けるその放送回は
YouTubeで探してみてください。

題名のない音楽会が
追悼特集を放送するそうです。

23日放送との事 御見逃しなく!

遺作となるドラゴンクエスト12も楽しみ。
ご冥福をお祈りします。

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