マガジンのカバー画像

知識共創社会

48
運営しているクリエイター

#知識志本主義社会

ベーシックインカム導入による「国の株式会社化」のススメ

ベーシックインカムの支給を、以下のように、国を株式会社と見なした場合に、配当と考えることができるのではないか?という気がしています。 まだまだ粗々ですが、私の考えの要点を整理してみました。 課題解決へベーシックインカムの導入は、インフレがおこならないように、お互い協力するインセンティブを国民に与えるのではないか。それはあたかも、ティール組織で言うところの、「進化する目的」のように。 それは、ドラッカーさんが指摘するところの、知識労働者とサービス労働者の「対立」を乗り越え

知識社会に向け、深掘りしたい本たち

以前、こんな記事を書きましたが、だいぶ掘りぬいた感が出てきたので、執筆にあたり、深堀したい本たちをまとめてみました。 時代背景を考えるモチーフとした本たち やっぱり、ドラッカーさんに尽きるのかなぁ、というところ。第二次世界大戦のときは、商業社会の制度と産業社会の現実の齟齬が課題となりましたが、コロナ禍では、スライドして、産業社会の制度と知識社会の現実の齟齬が課題と感じています。 資本主義を振り返る 知識社会に移行するにあたり、その前の資本主義を振り返るのは大切。参考と

人類究極のツールであるSNSと自由について

けったいなタイトルかもしれませんが、私にとって、このSNSと自由って、結構つながるのです。(読み返してみると、イマイチかもなぁ(^^;) SNSは人類究極のツールでは?人間が、自分の気持ちを認識できるということは、突き詰めて考えると、その気持ちを伝えたいという承認欲求となる、と考えることが出来る。 その前提に立つと、(さまざまな社会的な制約はあるにしろ)自分の思いを自分の言葉で、世界中に発信できるSNSは究極のツールであると言える。 いいねの数に期待するかどうかは、スト

ここから未来へいこう

いま、私は本を書こうと思っていますが、その動機をまとめておきたいと思います。きっと、これはまえがきになるのでしょう。 ポスト資本主義社会という問いの発見私は、二十数年間、会社勤めをしてきました。そんな中で、かなり癖のある私は、(組織と)個人というものに興味を持ち、まずはストレングスファインダーへ関心を持つようになりました。 と、それから10年ほどたって「ティール組織」という考え方に出会い、最初は胡散臭く思っていたものの、その魅力に惹きつけられていきました。そして、「ティー

ベーシックインカム導入ロジックと仕組みの簡単な整理

私の考える、ベーシックインカム導入の理屈だてと、さまざまな仕組みの整理。 豊かな社会という前提私は、以下の記事にあるように、今は「豊かな社会」である、と考えています。それゆえ、(非効率とも言えなくもない)ベーシックインカムやJGPを実施する余裕が社会に出てくる、という考え方です。 社会効率化給付金としてのベーシックインカム それゆえ、私は、ベーシックインカムとは、みんなの努力で生産性が高くなった「豊かな社会」の実りを広く享受するための「社会効率化給付金」ではないか、と考え

日本社会の進む三つの方向性

東日本大震災以来、10年間、どちらかな?と迷ってきたけど、コロナ禍で、私の中では固まった気がします。いつものように、粗々ですが、要点をざっくりとまとめてみました。(文体が混じってますが、ご容赦ください。) おもな方向性知識社会へ ポスト資本主義社会の今、経済成長(GDP)はもう古い。 心理的安全性が肝要(『恐れのない組織』) 感染症に強い社会へ (人口密度が高い)「都心」の解体。当面、世界の人口は増え、感染症がそれなりの頻度で発生することを前提とする必要がある。 地方分

三面等価で考えるポスト資本主義社会

三面等価で、資本主義とポスト資本主義の時代を考えてみる。 ざっくり言えば、政府収支+企業収支+家計収支≡0のお話。 【資本主義の時代】(インフラ投資の時代) 政府:赤字(インフラ=公共財に投資) 企業:赤字(商品が売れるから、先行投資) 結果として 家計:黒字(貯金して!) また、銀行は家計の貯蓄を元手にしつつ(?)、信用創造をする必要があったので、融資先への目利きが大事だった、と思う。(追記@2021/6/22) 【ポスト資本主義の時代】(長寿命化の時代) 家計:

今は『転換期』(概要編)

ドラッカーさんの借り物の発想ですが、今は『転換期』だと感じています。この記事は、そのざっくりとした整理。ここから、だんだん派生させていきたいと思っています。記事が書けていったら、リンクを張っていこうかな。 「経済人」の終わり第一次世界大戦、第二次世界大戦の原因は、「経済人」のモデルを改められなかったことだと思っています。 ポスト資本主義社会 今は、それゆえのポスト資本主義社会と言えるかも。先の大戦が悲惨過ぎて、その発生を防ぐことに熱心になるあまり、原因の追求があまりできて

豊かな社会と貧しい社会

考察を深めてみると、案外、発見があった、という感じ。(この記事を書くまでは、一節目までの途中までしか考えてなかった。)相変わらず、quick & dirty な記事ですが、ご容赦ください。(ちょっとアレンジしてみました@2021/5/9 12:21) 豊かな社会と貧しい社会を極端に考えてみる豊かな社会 生産性が高く、極端に考えると、すべてのものが自動的に生産される社会。(あれ、でも、貨幣はどうやって手に入れる?) 貧しい社会 生産性が低く、極端に考えると、生産されるものが

規模の経済の形成から自営への回帰まで

この本は、面白くて、いろんなテーマを導き出せるけど、主に第4章に関わる話として、この本からのインスパイアに基づいて書いてみた。 工場の規模の経済、家内制工業の衰退 産業革命に応じて、機械を用いた生産の生産性が非常に高く、手作業(家内制工業)を滅ぼしていった、とのこと。 工程によって、機械化の容易さが異なり、かなり長い間、手作業が残ったものもある、との話。 出来高払い制から時給制へ その結果として、まともな所得を得ようとすると、生産性の高い、工場勤めをせざるを得なくな

知識社会を考えるためのコアな本たち

この図を形成するのに、必要な本たち?かな。本の羅列だけど、いま書いている本の参考文献集、とも言える。 問いの書 「知識」に関する知見の追加 知識創造のミクロなメカニズム 知識創造を促す組織と場の作り方 well-beingを作る

『社会の効率化のボーナス』としてのベーシックインカム

初版そもそも、私は社会保障・所得保障ではなく、『社会の効率化のボーナス』として、ベーシックインカム(BI)を定義する。近い将来にやってくる「モノとサービスが満ち溢れる社会(=労働がなくなる社会)」に備えて、BIの支給を徐々に増やすべきと考えている。 ゆえに、既存の社会保障制度はそのままで、BIだけを追加する。MMTを見ると、財源は心配しなくてよい。ただし、インフレ率のウオッチは必要。(MMTの考え方を援用して、BIをすべし、なんて、MMTerには怒られそうだけど(^^;)

収穫逓増産業・収穫逓減産業そして政府(社会セクター)

収穫逓増産業では、規模の拡大は企業にとっても社会にとっても正義であり、その自然独占の利潤を企業内外でどう配分するかが課題となる。一方、収穫逓減産業は、一般的には(市場)規模が小さな産業であり、自由競争の状態であり、利潤が小さくなりやすく、収穫逓増産業との待遇の格差が、必然とは言え、問題となる。 ゆえに、政府や社会セクターが、このように必然的に発生する格差の影響を、解消するのではなく、緩和するような施策を打ち出すことが期待される。具体的には、JGPやBIといった所得面のサポート

「知識共創社会」の全体像

きれいな図に差し替えてみました。 「知識共創社会」の構成要素 ヒト 多様な価値観を持ち、「知識共創システム」から得られる利得を評価し、判断を行った上で、自分が持つ時間を「知識共創システム」に対して投資する。 時間 ヒトに平等に与えられた、有限な資源。 「知識共創サイクル」 SECIサイクルで表現される。ヒトから時間の投資を受け、利得を提供する。 貨幣(補助的な要素) 必須ではないが、時間やアウトプットの交換をスムーズに行うために利用する。 「知識共創サイクル」の詳細