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ベーシックインカム導入ロジックと仕組みの簡単な整理

私の考える、ベーシックインカム導入の理屈だてと、さまざまな仕組みの整理。

豊かな社会という前提

私は、以下の記事にあるように、今は「豊かな社会」である、と考えています。それゆえ、(非効率とも言えなくもない)ベーシックインカムやJGPを実施する余裕が社会に出てくる、という考え方です。

社会効率化給付金としてのベーシックインカム

それゆえ、私は、ベーシックインカムとは、みんなの努力で生産性が高くなった「豊かな社会」の実りを広く享受するための「社会効率化給付金」ではないか、と考えています。(とは言え、結果として、社会保障の意味合いを持つことはできるという感じ。)

MMTとは、ちと発想が異なりますが、JGPを実施するにしても、その給与は、結果として「社会の生産性」をある種の財源としていると私は感じています。

MMTにおける、労働で貨幣価値をアンカリングするという考え方は、一つの見識ではあると思いますが、私は「豊かな社会」においては、労働が必須ではなくなるので、それはどうなのかなぁと感じている、というところです。

「労働」依存に対する危惧(追記@2010/8/2)

加えて、今後は社会の生産性向上により、社会を維持するための「労働」が減少していくことが予想され、「労働」がないと成立しないJGPには、長い目で見ると、危惧を覚えるところです。

三面等価からの考え方の検証

三面等価の観点から、政府の赤字やベーシックインカムを検証してみた、というところです。インフラ投資の終わった、ポスト資本主義社会における政府の赤字の使い道として、ベーシックインカムは悪くないのでは?と感じています。

資本主義を脱していくという私の思惑

私は、今を、ポスト資本主義社会に至る「転換期」と見ていますが、ベーシックインカムにより貨幣を配ることで、貨幣を手に入れる重要性が弱まり、その資本「主義」の度合いを緩めることができるのはないか?と感じています。

結果としての「四象限」

以上のような考えの流れから、世間で提示されている、いくつかの仕組みを「四象限」で整理してみました。

四象限_改

こんなニュースもありました

ちなみに、以下のニュースがきっかけで、本記事をリリースする気になりました(^^;

いろいろ思うところはありますが、私の観点からは、ベーシックインカムという仕組みができれば、後は、それなりの額に拡充できれば、流れていく、という感覚です。

参考になる(?)ツィート群

覚え書きを兼ねて。



団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想